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脳が原因のめまい(その3) [めまい]
■ 脳が原因のめまい(その3)
脳に原因のある「めまい」について、連続で書いています。
やっと3回目。そして最終回です。
脳のめまいの説明は、今回はこれで終わりになりますが、また、続けるかもしれません。「めまい」が起こる裏側には、かなりの問題があるのだと、改めて考えさせられています。症状のひどさと、そこに潜む病気の深さに、驚かされてばかりでした。機会があれば、もっと広く調べて、分かりやすく伝えたいと思います。
それでは、3回目を始めます。
□ 椎骨脳底動脈循環不全
首をひねったり、急に上をむいたり、うつむいたりした時に、回転性のめまいを起こします。また、クラクラしたり、ふらついたりした感じのめまいが起こる場合もあります。椎骨動脈や脳底動脈が圧迫されて、 血液の流れが悪くなって起こるのです。
大動脈は、首の前側を通る頸動脈と、首の後ろ側の頸椎の中を通る椎骨動脈に分かれています。脳の中では、さらに枝分かれして、脳内の隅々にまで血液を送っています。
このうち、椎骨動脈は脳内に入ると脳底動脈になり、脳幹や小脳、後頭葉や内耳にも血液と栄養を送っています。この椎骨動脈または脳底動脈へ向かう血流が何らかの原因で滞ると、脳幹や小脳に栄養が届かなくなります。 これが椎骨脳底動脈循環不全です。
めまいの他にも、手足のしびれ、頭痛、目のかすみ、舌のもつれなどの症状を引き起こします。
「頭の位置を変えると、起こるめまい」といえば、良性発作性頭位のめまい症と似ていますね。しかし、良性発作性頭位めまい症 (2分以内にめまいが治まる)に比べて、めまいの続く時間は長く、数分から数時間にも及びます。
難聴や耳鳴りといった、「耳の症状」が現われることは、ほとんどありません。しかし、手足の痺れや頭痛、嘔吐や 吐き気、物が二重に見えたり、霧がかかったように見えるなどの視覚障害や、意識が遠のくなどの意識障害を伴うことがあります。
□ 悪性発作性頭位眩暈症
以前に説明した「発作性頭位眩暈症」は、ある特定の姿勢を取ると、突然、回転性のメマイが起こる疾患でした。「原因は内耳にある」と長らく考えられていきました。
ところが、脳(中枢性)に原因がある場合にも、同じような発作が起こることがわかりました。この、中枢性の発作性頭位眩暈症は、「生命の危険を知らせる症状」だというのです。内耳障害のものと対比する意味で、「悪性発作性髄眩暈症」と呼ぶばれるようになっています。
めまい の特徴
①ある頭位をとると、めまい、吐き気、頭が重たい感じ、頭痛が起こる。
②めまいの治まっている間は、他の症状もほとんどない。
③病巣のある方を下にした頭位をとると、メマイが起こりにくい
内耳障害による「良性」と、脳の障害による「悪性」とでは、回転性のメマイが起こるという点よく似ています。大きな違いもあり、その一つが減衰現象です。「良性」の場合は、メマイの起こる姿勢を何度かといっているうちにメマイが起こらなくなります。これがメマイの減衰現象です。「悪性」は減退現象が少ない。めまいの姿勢をとるたびに、めまいが現れます。
□ むち打ち
頭は胴体の上にやや不安定な状態で乗っています。追突事故などで全身に強い衝撃が加わると、頭は胴体とは別の方向に動く。くびに強い力を受けることにより、後頭葉、小脳、延髄などに障害や血管がきれてしまいます。これがむち打ち症です。
めまいは、目の前が真っ暗になる非回転性です。めまいのほかに、吐き気や食欲不振、首筋・背中・肩のこりや痛み、耳鳴り、頭痛など、さまざまな症状が現れてきます。
主に交通事故で起こる症状ですが、事故のその日は、ほとんど症状が出ません。翌日あたりから いろいろな症状が現れてきます。
むち打ちの症状は多いのですが、医学的に認められるものは少ないようです。また、むち打ちがもっとひどくなると、「 脳脊髄液減少症 」という症状が起こります。
脳に原因のある「めまい」について、連続で書いています。
やっと3回目。そして最終回です。
脳のめまいの説明は、今回はこれで終わりになりますが、また、続けるかもしれません。「めまい」が起こる裏側には、かなりの問題があるのだと、改めて考えさせられています。症状のひどさと、そこに潜む病気の深さに、驚かされてばかりでした。機会があれば、もっと広く調べて、分かりやすく伝えたいと思います。
それでは、3回目を始めます。
□ 椎骨脳底動脈循環不全
首をひねったり、急に上をむいたり、うつむいたりした時に、回転性のめまいを起こします。また、クラクラしたり、ふらついたりした感じのめまいが起こる場合もあります。椎骨動脈や脳底動脈が圧迫されて、 血液の流れが悪くなって起こるのです。
大動脈は、首の前側を通る頸動脈と、首の後ろ側の頸椎の中を通る椎骨動脈に分かれています。脳の中では、さらに枝分かれして、脳内の隅々にまで血液を送っています。
このうち、椎骨動脈は脳内に入ると脳底動脈になり、脳幹や小脳、後頭葉や内耳にも血液と栄養を送っています。この椎骨動脈または脳底動脈へ向かう血流が何らかの原因で滞ると、脳幹や小脳に栄養が届かなくなります。 これが椎骨脳底動脈循環不全です。
めまいの他にも、手足のしびれ、頭痛、目のかすみ、舌のもつれなどの症状を引き起こします。
「頭の位置を変えると、起こるめまい」といえば、良性発作性頭位のめまい症と似ていますね。しかし、良性発作性頭位めまい症 (2分以内にめまいが治まる)に比べて、めまいの続く時間は長く、数分から数時間にも及びます。
難聴や耳鳴りといった、「耳の症状」が現われることは、ほとんどありません。しかし、手足の痺れや頭痛、嘔吐や 吐き気、物が二重に見えたり、霧がかかったように見えるなどの視覚障害や、意識が遠のくなどの意識障害を伴うことがあります。
□ 悪性発作性頭位眩暈症
以前に説明した「発作性頭位眩暈症」は、ある特定の姿勢を取ると、突然、回転性のメマイが起こる疾患でした。「原因は内耳にある」と長らく考えられていきました。
ところが、脳(中枢性)に原因がある場合にも、同じような発作が起こることがわかりました。この、中枢性の発作性頭位眩暈症は、「生命の危険を知らせる症状」だというのです。内耳障害のものと対比する意味で、「悪性発作性髄眩暈症」と呼ぶばれるようになっています。
めまい の特徴
①ある頭位をとると、めまい、吐き気、頭が重たい感じ、頭痛が起こる。
②めまいの治まっている間は、他の症状もほとんどない。
③病巣のある方を下にした頭位をとると、メマイが起こりにくい
内耳障害による「良性」と、脳の障害による「悪性」とでは、回転性のメマイが起こるという点よく似ています。大きな違いもあり、その一つが減衰現象です。「良性」の場合は、メマイの起こる姿勢を何度かといっているうちにメマイが起こらなくなります。これがメマイの減衰現象です。「悪性」は減退現象が少ない。めまいの姿勢をとるたびに、めまいが現れます。
□ むち打ち
頭は胴体の上にやや不安定な状態で乗っています。追突事故などで全身に強い衝撃が加わると、頭は胴体とは別の方向に動く。くびに強い力を受けることにより、後頭葉、小脳、延髄などに障害や血管がきれてしまいます。これがむち打ち症です。
めまいは、目の前が真っ暗になる非回転性です。めまいのほかに、吐き気や食欲不振、首筋・背中・肩のこりや痛み、耳鳴り、頭痛など、さまざまな症状が現れてきます。
主に交通事故で起こる症状ですが、事故のその日は、ほとんど症状が出ません。翌日あたりから いろいろな症状が現れてきます。
むち打ちの症状は多いのですが、医学的に認められるものは少ないようです。また、むち打ちがもっとひどくなると、「 脳脊髄液減少症 」という症状が起こります。