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便に血が混じっているとき! [血便のときは?]
■ 便に血が混じっているとき!
便に血が混じっていることがありませんか?
トイレットペーパーに赤い血が付いているのをもて、愕然とすることがあります。
「痔(じ)なのかぁ」
そのうち、収まるかもしれないと思い、そのまま放っておく人もいるかもしれません。たしかに軽い痔であれば、自然に治ってしまうこともありますが、もしかすれると他の病気という可能性もあります。血便の症状には、どのような病気があるのでしょうか。
血液の混じった便が肛門から排出される状態を「下血」といいます。色調の違いから、黒色は「タール便」、鮮血に近いのは「血便」という分け方ができます。
・「タール便」となる理由
胃や小腸などのように、肛門から比較的遠い消化管からが出血しているのがタール便です。血液が便になるまでの道のりが長いので、途中で消化液や腸内細菌の影響を受けるため、色が黒色(タール色)に変色してしまうのです。
・「血便」となる理由
肛門から距離的に近い部位は血液の色は変わりません。大腸から肛門にかけての出血は、消化液や腸内細菌の影響を受けることなく、そのまま排出されます。そのため、鮮紅色のまま「血の便」として外に出るのです。
■ 血便の主な疾患は?
血便が見受けられたとき、真っ先に疑われるのは「切れ痔」ですが、それだけではありません。次のような病気にかかっている可能性があるのです。
1 痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)
痔核とは、肛門の入り口の静脈がこぶのようにふくれた状態のこと。いっぽうの裂肛は、硬い便によって肛門の粘膜や皮膚が切れたときに起こります。便通に関して言えば、下痢ではなく、便秘傾向の人がかかりやすくなります。排便時には、肛門の痛みや不快感を伴います。
2 大腸ポリープ
大腸の粘膜がもりあがって、「イボ状の塊」ができる病気です。ポリープが小さいうちはほとんど無症状。大きくなると、腸の内容物がポリープの表面を刺激するため、出血にいたることがあります。
3 直腸がん、大腸がん
どちらのガンも、早期の場合は、ほとんど症状がありません。血便も肉眼で確認できないので、検査を受けない限り分からないのです。進行がんの場合は、排便後に出血することが多くみられます。便通は、便秘と下痢を繰り返して、排便習慣の変化をきたします。また便が「しぶり腹」になったりすることもあります。「しぶり腹」とは、便が細くなったりして、排便後もすっきりしないことを言います。
4 潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に、潰瘍やただれができる炎症性の病気。30代以下の若い人に多いのですが、最近では、40代、50代になって発病する人も増えてきています。便は、粘液の混じった血性の下痢が特徴です。
5 虚血性大腸炎
大腸へ血液を供給する「動脈が狭くなる」ことにより起こる病気です。高齢の人で、心臓疾患や脳卒中などの動脈硬化性疾患や糖尿病を患っている人が多く発病します。左側の腹痛とともに、急に血便が出るという特徴があります。
6 大腸憩室症
大腸の粘膜の一部が外側に押し出されてしまい、袋状の小さなくぼみができる病気です。一般的には症状のない病気です。しかし、炎症を起こし、出血する場合もあります。
血便を見つけて、最初に疑うのは「痔」でしょうね。でも、直腸がんや大腸がん、またはポリープからの出血している可能性もあるのです。それを痔と思い込んでしまって、長い期間放置してしまうのは心配です。粘液便を伴っているなら、潰瘍性大腸炎も考えられます。血便が出たということは、何らかの信号です。できるだけ早く、精密検査を受けることが必要でしょう。
便に血が混じっていることがありませんか?
トイレットペーパーに赤い血が付いているのをもて、愕然とすることがあります。
「痔(じ)なのかぁ」
そのうち、収まるかもしれないと思い、そのまま放っておく人もいるかもしれません。たしかに軽い痔であれば、自然に治ってしまうこともありますが、もしかすれると他の病気という可能性もあります。血便の症状には、どのような病気があるのでしょうか。
血液の混じった便が肛門から排出される状態を「下血」といいます。色調の違いから、黒色は「タール便」、鮮血に近いのは「血便」という分け方ができます。
・「タール便」となる理由
胃や小腸などのように、肛門から比較的遠い消化管からが出血しているのがタール便です。血液が便になるまでの道のりが長いので、途中で消化液や腸内細菌の影響を受けるため、色が黒色(タール色)に変色してしまうのです。
・「血便」となる理由
肛門から距離的に近い部位は血液の色は変わりません。大腸から肛門にかけての出血は、消化液や腸内細菌の影響を受けることなく、そのまま排出されます。そのため、鮮紅色のまま「血の便」として外に出るのです。
■ 血便の主な疾患は?
血便が見受けられたとき、真っ先に疑われるのは「切れ痔」ですが、それだけではありません。次のような病気にかかっている可能性があるのです。
1 痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)
痔核とは、肛門の入り口の静脈がこぶのようにふくれた状態のこと。いっぽうの裂肛は、硬い便によって肛門の粘膜や皮膚が切れたときに起こります。便通に関して言えば、下痢ではなく、便秘傾向の人がかかりやすくなります。排便時には、肛門の痛みや不快感を伴います。
2 大腸ポリープ
大腸の粘膜がもりあがって、「イボ状の塊」ができる病気です。ポリープが小さいうちはほとんど無症状。大きくなると、腸の内容物がポリープの表面を刺激するため、出血にいたることがあります。
3 直腸がん、大腸がん
どちらのガンも、早期の場合は、ほとんど症状がありません。血便も肉眼で確認できないので、検査を受けない限り分からないのです。進行がんの場合は、排便後に出血することが多くみられます。便通は、便秘と下痢を繰り返して、排便習慣の変化をきたします。また便が「しぶり腹」になったりすることもあります。「しぶり腹」とは、便が細くなったりして、排便後もすっきりしないことを言います。
4 潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に、潰瘍やただれができる炎症性の病気。30代以下の若い人に多いのですが、最近では、40代、50代になって発病する人も増えてきています。便は、粘液の混じった血性の下痢が特徴です。
5 虚血性大腸炎
大腸へ血液を供給する「動脈が狭くなる」ことにより起こる病気です。高齢の人で、心臓疾患や脳卒中などの動脈硬化性疾患や糖尿病を患っている人が多く発病します。左側の腹痛とともに、急に血便が出るという特徴があります。
6 大腸憩室症
大腸の粘膜の一部が外側に押し出されてしまい、袋状の小さなくぼみができる病気です。一般的には症状のない病気です。しかし、炎症を起こし、出血する場合もあります。
血便を見つけて、最初に疑うのは「痔」でしょうね。でも、直腸がんや大腸がん、またはポリープからの出血している可能性もあるのです。それを痔と思い込んでしまって、長い期間放置してしまうのは心配です。粘液便を伴っているなら、潰瘍性大腸炎も考えられます。血便が出たということは、何らかの信号です。できるだけ早く、精密検査を受けることが必要でしょう。