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心臓バクバクなら、肥大型心筋症かも [胸の痛み]
■ 動悸や息切れ
息が切れたり、心臓がどきどきする動悸がおこったり。
こうした症状が気になるなら、心臓の病気の可能性があります。
一般には、心不全や心筋梗塞が心配されますが、ここでは「肥大型心筋症」についてお話します。
肥大型心筋症は基本的には症状がありません。重症になれば運動した時などに動悸や息切れ、胸痛などを感じることがあります。でも多くの場合は、これといった自覚症状が出ることがないのです。自覚症状がないまま、突然死するケースもあります。失神発作で救急車で運ばれたのがきっけかで、閉塞性肥大型心筋症が発見されたという、冗談では済まない事例もあります。
・肥大型心筋症とはどんな病気?
肥大型心筋症とは、心筋の細胞が大きくなる病気で、とくに心室の心筋が部分的にあちこち厚くなる心筋症です。
厚くなった心筋によって心臓内部の空間が狭くなり、心臓は十分な量の血液を送り出せなくなります。厚い箇所が心室上部の流出路付近に生じれば血液の出口を狭めてしまい、血液をさらに送り出しにくくします。このような状態の有無から、閉塞性肥大型心筋症と非閉塞性肥大型心筋症とに分類されています。
閉塞性肥大型心筋症の場合は、流出路に近いほど、心筋が厚くなるほど重症となります。非閉塞性心筋症のうちで日本人によくみられるのが、心臓の底の部分(心尖部)の心筋が厚くなる心尖部肥大型心筋症です。
・何が原因?
じつは肥大型心筋症には、特定の原因がありません。
そのため、心肥大を来すさまざまな疾患を除外するという、引き算的診断によって、診察判断されています。例えば、高血圧、大動脈弁疾患、先天性心疾患、貧血および甲状腺機能亢進症などがそれにあたります。
最近、遺伝子の解析が急速に進歩したおかげで、肥大型心筋症と遺伝子異常の関係が証明されるようになってきてます。肥大型心筋症は、遺伝子解析で、βミオシン重鎖や心筋トロポニンT、ミオシン結合蛋白Cなどの心筋収縮関連蛋白の遺伝子異常が確認されています。また、遺伝子異常の種類と生命予後との間にも一定の関連があることが明らかにされてきています。
・治療の方法は?
肥大型心筋症の治療は、基本、薬物投与になります。軽症の場合、それによって失神などの症状をなくすことが可能となってますが、重症患者では効果が得られないことも少なくありません。
かつては、手術が行われてましたが、現在、手術療法に代わる治療法としてペースメーカーの使用が主流になってきてます。
息が切れたり、心臓がどきどきする動悸がおこったり。
こうした症状が気になるなら、心臓の病気の可能性があります。
一般には、心不全や心筋梗塞が心配されますが、ここでは「肥大型心筋症」についてお話します。
肥大型心筋症は基本的には症状がありません。重症になれば運動した時などに動悸や息切れ、胸痛などを感じることがあります。でも多くの場合は、これといった自覚症状が出ることがないのです。自覚症状がないまま、突然死するケースもあります。失神発作で救急車で運ばれたのがきっけかで、閉塞性肥大型心筋症が発見されたという、冗談では済まない事例もあります。
・肥大型心筋症とはどんな病気?
肥大型心筋症とは、心筋の細胞が大きくなる病気で、とくに心室の心筋が部分的にあちこち厚くなる心筋症です。
厚くなった心筋によって心臓内部の空間が狭くなり、心臓は十分な量の血液を送り出せなくなります。厚い箇所が心室上部の流出路付近に生じれば血液の出口を狭めてしまい、血液をさらに送り出しにくくします。このような状態の有無から、閉塞性肥大型心筋症と非閉塞性肥大型心筋症とに分類されています。
閉塞性肥大型心筋症の場合は、流出路に近いほど、心筋が厚くなるほど重症となります。非閉塞性心筋症のうちで日本人によくみられるのが、心臓の底の部分(心尖部)の心筋が厚くなる心尖部肥大型心筋症です。
・何が原因?
じつは肥大型心筋症には、特定の原因がありません。
そのため、心肥大を来すさまざまな疾患を除外するという、引き算的診断によって、診察判断されています。例えば、高血圧、大動脈弁疾患、先天性心疾患、貧血および甲状腺機能亢進症などがそれにあたります。
最近、遺伝子の解析が急速に進歩したおかげで、肥大型心筋症と遺伝子異常の関係が証明されるようになってきてます。肥大型心筋症は、遺伝子解析で、βミオシン重鎖や心筋トロポニンT、ミオシン結合蛋白Cなどの心筋収縮関連蛋白の遺伝子異常が確認されています。また、遺伝子異常の種類と生命予後との間にも一定の関連があることが明らかにされてきています。
・治療の方法は?
肥大型心筋症の治療は、基本、薬物投与になります。軽症の場合、それによって失神などの症状をなくすことが可能となってますが、重症患者では効果が得られないことも少なくありません。
かつては、手術が行われてましたが、現在、手術療法に代わる治療法としてペースメーカーの使用が主流になってきてます。