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耳が赤く腫れてきたら? [耳の病気]
■ 耳介軟骨膜炎とは?
耳は、外から脳内に繋がっている器官です。そのため異常が起こっても、目で確認できる部分とそうでない部分があります。確認できるのは、外に出ている集音機にあたる耳介(じかい)や耳口付近に起こる異常です。
そして、この部分が赤くなったり腫れたりする症状が、耳介軟骨膜炎です。
耳介とは耳の飛び出した部分。ふだん「耳」と呼んでいる部分を指します。ここは、軟骨の上に薄い皮下組織をおいて皮膚におおわれてます。とくに、耳介の前の面は皮下組織が少ないので、感染や機械的な刺激でカンタンに炎症しやすくなってます。ひとたび軟骨膜に炎症がおこれば、耳介全体に広がり、耳介の腫れ・血腫・変形をおこしてしまいます。
耳介軟骨膜炎に感染した初期は、耳介表面が充血して赤くなる「発赤」や軽い「腫れ」がおこります。それが徐々に悪化して、厚ぼったい感じになっていきます。腫れの度合いに応じて、灼熱感や疼痛を伴います。初期にしっかりした処置をしていないと、発赤・腫れが進行して軟骨膜の肥厚(肥えたりはれたりして厚くなること)や軟骨の変形が生じます。
■ 耳介軟骨膜炎の原因は?
耳介軟骨膜炎は様々です。耳介そのものが弱い部分なので、ちょっとしたことで発症します。
耳介の外傷
虫刺され
裂創(れっそう)
打撲(だぼく)
圧挫(あつざ)
感染
こうした後に、耳介軟骨膜炎が続くのです。
例えば、外傷の場合。ヘルメット着脱したときの圧挫にともなう耳介血腫。ピアスなどの機械的刺激に感染が加わった耳介軟骨膜の炎症。こうしたちょっとした刺激の末路から、軟骨膜下の浮腫や滲出液(内部から表面にしみ出てくる液)や出血などが生じるのです。
感染の場合、主な原因菌になるのはグラム陰性菌。ほかにもブドウ球菌やプロテウス属などです。時には耳介ヘルペスの続発症として耳介軟骨膜炎になることもあります。
ちなみに、柔道は、寝技などで耳を床に強く擦り付けたりぶつけることが多いので発生しやすいスポーツといえます。ただし、「耳介血腫」は別の病気です。この原因は耳介軟骨と軟骨膜との間が離れて血液がたまること。耳介軟骨膜炎とは異なります。
■ 耳介軟骨膜炎に気づいたら?
耳介が腫れてきたのなら、アイシングするのが基本です。直接氷温で冷やすと低温やけどや凍傷が心配になるので、タオルに巻くなど、患部に氷が直接接しないようにしてください。
なるべく早期に炎症を鎮めないと、耳介が変形する危険があります。病院へ行って抗生剤などの投与で治療となります。