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緑内障は失明原因の1位! [目の症状]
■ 緑内障は失明原因の1位!
この数字は、いったいなんであると思いますか?
40 : 20 : 1
正解は緑内障を患う人の比率です。
日本人で年令40歳以上のうち、20人に1人 発症する病気
それが緑内障なんです。
誰でも歳をとっていきます。歯が弱くなったり膝が痛くて階段が苦手になったり、ガンになりやすくなったり。老後には健康問題がつきものです。では、数ある不自由のうち、最も辛いことは何か。普通は「死」だと思いますが、実体験の高齢者は意外な答えを返します。
「目が見えなくなることのほうが辛い」
いつかは誰もが迎える「死」より、生きている最中におこる目の不自由さのほうがツライようです。
そして冒頭の緑内障に話しが戻します。
緑内障(開放隅角緑内障)は目と脳をつなぐケーブルの役目をしている視神経の繊維が減っていく病気です。徐々に視野が欠けていくという他の病気にはない怖さがあります。視神経が徐々に減ると、初期状態では減った神経が認識していた部分の視野が見えづらくなります。中期になると見えない部分が徐々に広がり、末期ではほぼ全体が見えない部分で埋まって目の前が暗くなります。最悪、失明に至ることもあります。
日本緑内障学会の大規模疫学調査「多治見スタディ」によれば、現在の推定患者は約400万人。統計的に、40歳以上の約20人に1人が発症していることになります。
日本人の失明原因の第1位は緑内障です。そのうち治るだろうと侮っていると、来院時には既にほぼ見えなくなっていたということがおこります。とくに男性は、放置して悪してしまいがちです。ちなみに厚労省の調査(2008年)によれば、失明した人のうち、緑内障の割合は20.9%にのぼるとか。目が見えない人の5分の1は、緑内障が原因ということになります。
■ 緑内障を患った著名人
大橋巨泉:タレント
1999年に緑内障と診断され、度々メディアで失明への恐怖を語ってきた
柳原白蓮:歌人(花子とアンで仲間由紀恵が演じた蓮子)
晩年に緑内障を患って両目を失明。その時の辛さを詠んだ詩。
〈月影は わが手の上と 教えられ さびしきことの すずろ極まる〉
緑内障フレンド・ネットワーク代表の柿沢映子さんは、かなり具体的です。
49歳で緑内障と診断。この時にはすでに左目は失明しており、右目の視野も奪われ始めていました。
かなり以前から異常はあったようです。たとえば、車の運転中にセンターラインをオーバーしたり、縁石に乗り上げることはしばしば。でもそれは老眼が進んだだけだと思っていたそうな。緑内障は視力が悪くなるわけではなく、視野が欠けるだけ。視線を上や下など見える位置にずらせば生活に支障はなにのですが、あるとき、あるはずの信号まで見えなくなった。さすがに怖くなって運転をやめたそうです。
友人の勧めで眼科を受診した際、視力検査で右目を覆った途端に目の前が真っ暗になったという。『明かりを消されちゃ見えないわよ』って言ったら、『電気、点いてますよ?』と説明される。そこでやっと事態の重さを把握したとか。
そこから失明まであっという間だったらしく、恐怖を感じる間がなかったとか。いまは右目の視野はどうにか1割残っていますが、針の穴を通して物を見ているような状態といいます。見えるだけましなのでしょうが、不自由きわまりないのが分かります。
緑内障の最大の問題は、欠けてしまった視野は二度と回復しない点。緑内障を治す手立てがないために、進行を抑制する以外の処置はありません。そんな病気にもかかわらず、初期の自覚症状がほぼない。いつの間にかゆらりと進行して気付いたときには遅い・・・という怖さがあります。
発病の初期では、別の目や脳機能が邪魔をします。つまり、進行していないもう一方の眼や脳の働きによって全てが見えているかのように補正してしまうのです。人間の高機能が仇になるケースですね。
「多治見スタディ」によれば、緑内障患者の9割は自分の病気に気付いていないとのこと。緑内障と分かった時には末期だったという例はかなりの数に上ります。すこしでも見え方に違和感があるなら、老化のせいにしないで、検査を受けましょう。
この数字は、いったいなんであると思いますか?
40 : 20 : 1
正解は緑内障を患う人の比率です。
日本人で年令40歳以上のうち、20人に1人 発症する病気
それが緑内障なんです。
誰でも歳をとっていきます。歯が弱くなったり膝が痛くて階段が苦手になったり、ガンになりやすくなったり。老後には健康問題がつきものです。では、数ある不自由のうち、最も辛いことは何か。普通は「死」だと思いますが、実体験の高齢者は意外な答えを返します。
「目が見えなくなることのほうが辛い」
いつかは誰もが迎える「死」より、生きている最中におこる目の不自由さのほうがツライようです。
そして冒頭の緑内障に話しが戻します。
緑内障(開放隅角緑内障)は目と脳をつなぐケーブルの役目をしている視神経の繊維が減っていく病気です。徐々に視野が欠けていくという他の病気にはない怖さがあります。視神経が徐々に減ると、初期状態では減った神経が認識していた部分の視野が見えづらくなります。中期になると見えない部分が徐々に広がり、末期ではほぼ全体が見えない部分で埋まって目の前が暗くなります。最悪、失明に至ることもあります。
日本緑内障学会の大規模疫学調査「多治見スタディ」によれば、現在の推定患者は約400万人。統計的に、40歳以上の約20人に1人が発症していることになります。
日本人の失明原因の第1位は緑内障です。そのうち治るだろうと侮っていると、来院時には既にほぼ見えなくなっていたということがおこります。とくに男性は、放置して悪してしまいがちです。ちなみに厚労省の調査(2008年)によれば、失明した人のうち、緑内障の割合は20.9%にのぼるとか。目が見えない人の5分の1は、緑内障が原因ということになります。
■ 緑内障を患った著名人
大橋巨泉:タレント
1999年に緑内障と診断され、度々メディアで失明への恐怖を語ってきた
柳原白蓮:歌人(花子とアンで仲間由紀恵が演じた蓮子)
晩年に緑内障を患って両目を失明。その時の辛さを詠んだ詩。
〈月影は わが手の上と 教えられ さびしきことの すずろ極まる〉
緑内障フレンド・ネットワーク代表の柿沢映子さんは、かなり具体的です。
49歳で緑内障と診断。この時にはすでに左目は失明しており、右目の視野も奪われ始めていました。
かなり以前から異常はあったようです。たとえば、車の運転中にセンターラインをオーバーしたり、縁石に乗り上げることはしばしば。でもそれは老眼が進んだだけだと思っていたそうな。緑内障は視力が悪くなるわけではなく、視野が欠けるだけ。視線を上や下など見える位置にずらせば生活に支障はなにのですが、あるとき、あるはずの信号まで見えなくなった。さすがに怖くなって運転をやめたそうです。
友人の勧めで眼科を受診した際、視力検査で右目を覆った途端に目の前が真っ暗になったという。『明かりを消されちゃ見えないわよ』って言ったら、『電気、点いてますよ?』と説明される。そこでやっと事態の重さを把握したとか。
そこから失明まであっという間だったらしく、恐怖を感じる間がなかったとか。いまは右目の視野はどうにか1割残っていますが、針の穴を通して物を見ているような状態といいます。見えるだけましなのでしょうが、不自由きわまりないのが分かります。
緑内障の最大の問題は、欠けてしまった視野は二度と回復しない点。緑内障を治す手立てがないために、進行を抑制する以外の処置はありません。そんな病気にもかかわらず、初期の自覚症状がほぼない。いつの間にかゆらりと進行して気付いたときには遅い・・・という怖さがあります。
発病の初期では、別の目や脳機能が邪魔をします。つまり、進行していないもう一方の眼や脳の働きによって全てが見えているかのように補正してしまうのです。人間の高機能が仇になるケースですね。
「多治見スタディ」によれば、緑内障患者の9割は自分の病気に気付いていないとのこと。緑内障と分かった時には末期だったという例はかなりの数に上ります。すこしでも見え方に違和感があるなら、老化のせいにしないで、検査を受けましょう。