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こんな兆候を逃さないで 脳梗塞の予防と対策 3 [頭痛 痛みと特徴]
■ こんな兆候を逃さないで 脳梗塞の予防と対策 3
脳の血管が詰まる病気であり、突然おこる場合も多いのですが、以前説明したように「一過性脳虚血発作」と呼ばれる前ぶれの症状が見られる場合もよくあります。
兆候を見逃さなければ、高い確率で病状を抑さえらるのですが、それより良いのは、予防することです。
・脳梗塞の予防
予防をする一番の近道は、危険因子を減らすことです。
主な危険因子は、下記のような生活習慣病になります。
高血圧、糖尿病、心房細動(不整脈の一種)
脂質異常症、メタボリック症候群、慢性腎臓病(CKD)
などなど
もしも、すでにこれらの病気があるのであれば、主治医のもと、しっかりと治療を受けて症状にみあった適切な管理することが大切です。とくに高血圧は脳梗塞の最大の危険因子。血圧はしっかり管理しましょう。
寝ている間に何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」も危険です。脳梗塞の原因であり、重症度が高いほどリスクが高くなります。寝ているときのいびきや無呼吸を家族などから指摘されているなら、病院で相談しましょう。最近では、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療を行っている医療機関もあります。
・心房細動を見つける
心房細動がある人は脳梗塞の一つである心原性脳塞栓症を起こしやすくなってます。脳梗塞の発症率、普通の場合の実に3〜5倍も高まるといわれています。早急な対応が望まれますが、心房細動があっても適切な治療を受けていない人や、心房細動の存在に気づいていない人も少なくありません。
まずは自分で脈をチェックするところから始めます。方法は簡単です。手首の親指の付け根にひとさし指、中指、くすり指を当てて拍動を確認し、脈が不規則になっていないか、15〜30秒ほどチェックしてください。
これで分かるくらい脈の間隔が不規則なら、すぐにも受診してください。このほか、下記の人は心房細動のリスクが高いとされています。定期的に心電図検査を受けることをお勧めします。
高齢者、高血圧、糖尿病、心臓病、メタボリック症候群
慢性腎臓病、甲状腺機能亢進(こうしん)症などのある人
飲酒量が多い人
・早期発見と治療に役立つ脳ドック
あまり知られていませんが、「脳ドック」と言われる脳の健康診断があります。この検査は、自覚症状がない脳梗塞(無症候性脳梗塞)をはじめ、脳の病気やその危険因子を発見し、発症や進行を防ぐことを目的としています。
具体的には、MRI(磁気共鳴画像化)検査や血液検査などを行うことで、脳に異常がないかどうかを調べるのです。気になる症状があるのなら、こうした脳ドックを検討してみるのもよいでしょう。
ただし残念なことに、脳ドックは健康保険の適用外です。病気に発症していない人を対象とした検査なのですべて自費になるのです。料金は検査施設によって異なりますが、2万円から5万円(平均3万円)と言われます。自治体によっては人間ドックの受診に補助金が出る地域もあるので、自分の市町村を調べてみてください。
基本は保険外なのですが、頭痛やめまい、しびれなど症状のある人で、医師が検査を必要と判断した場合は、保険診療での検査になります。