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膣の病気と症状 [女性特有の病気]
■ 膣の病気と症状
前回、女性の陰部の病気や症状について、触れました。
今回は膣に関する病気について、いくつかお話していきます。
・炎症や感染
なんと言っても一番多いのが、炎症や感染でしょう。
人間の歴史は、ある意味性秒の歴史でもあります。とくに第一次世界大戦では、ヨーロッパに社会的な問題を引き起こしました。そのときに発達したのがコンドームがいまだに研究進化をしているという事実は、笑うに笑えません。
膣に痛みを感じる原因に多いのが、膣炎などの婦人科感染症。よく知られている種類には、カンジタ膣炎、トリコモナス膣炎、クラミジア感染症、バルトリン腺炎などがあります。
「カンジタ膣炎」
性交渉により移ることもありますが、それだけでなく、疲労や病気、妊娠や抗生物質の服用が原因で起こることもあります。症状は、外陰部に激しい痛みを感じて、ヨーグルト状の白っぽいボロボロとしたおりものが増えます。
「トリコモナス膣炎」
トリコモナスという原虫によってひき起これされます。オリモノの量が増え、その色は緑がかった黄色で泡っぽくて、悪臭もします。外陰部にかゆみや灼熱感を感じることもあります。一方で、男性にはほとんど症状が現れないという特徴もあります。
「クラミジア感染症」
セックスによって感染することが多いのですが、感染に気付かないひとが多数です。そのせいで、クラミジアへの感染は年々増えているようです。症状としては、おりものが少し増えたり、不正出血が起こることもあります。また、排尿時に少し痛みを感じたり下腹部に痛みを感じることもあります。治さないで放っておくと不妊症になったり、子宮内膜炎などの病気の原因になるので、違和感を感じたらすぐに婦人科で検診を受けるようにしましょう。
「バルトリン腺炎」
バルトリン腺の入り口から細菌が侵入することで感染を起こします。バルトリン腺の役割は、膣に粘液を分泌すること。膣が濡れるというのはバルトリン腺から分泌した粘液によるものです。バルトリン腺炎になると、小陰唇の外側や大陰唇が痛んだり腫れたりします。
こうした炎症や感染は時期を選びません。妊娠している人や臨月の妊婦であってもかかることがあるのです。妊娠中にはおりものが増えるものですが、膣に痛みを感じたり、おりものが異常に多かったり、色や臭いがおかしいと思ったら炎症や病気の可能性もあります。
・萎縮性膣炎
閉経後の女性に多くみられる症状です。原因はホルモンなどの減少です。
膣壁は、女性ホルモンや少量の男性ホルモンによって厚さが保たれています。それが、女性ホルモンの減少により膣のひだが少なくなっていったり、壁のコラーゲンも少なくなって、膣壁が薄くなってしまいます。こういった状態のことを萎縮性膣炎と呼ぶのです。
閉経後に起こる炎症には、「老人性膣炎」もあります。膣の中には乳酸菌などの正常菌が多く存在しています。閉経を迎えると卵巣からエストロゲンの分泌が無くなってしまうため、養分となるブドウ糖が不足、腟内の乳酸菌が減少してしまいます。その結果、微生物が増殖して炎症を起こしてしまうのです。
萎縮性膣炎や老人性膣炎の双方に見られる症状は、おりものが黄色っぽかったり赤っぽかったりし、感染臭を伴うこともあります。膣壁の粘膜が炎症するために、膣に疼痛や灼熱感といった不快感を感じます。かゆみを覚えたり乾燥したり、さらに、性行時に痛みや出血などが伴うこともあります。
・子宮内膜症
子宮に痛みを感じるならば、子宮内膜症の疑いがあります。子宮内膜症というのは、生理が始まる年齢から閉経するまでの長期間に渡って発症する可能性のある病気であり、10人に1人にの割合で起こるとされてます。女性ホルモンや環境ホルモンやストレスなどが関係していると考えられていますが、明確な原因はわかってません。
子宮内膜症は、子宮自体の「内性子宮内膜症」と、子宮以外にできる「外性子宮内膜症」とがあります。症状には、強い月経痛や過多月経、セックスの時の痛みや不妊症などが挙げられます。子宮内膜症のほうは良性の病気と言われてるのですが、放っておけば徐々に進行していきます。
・腫瘍・がん
膣が痛む症状のうちで恐い病気の一つが腫瘍です。
「子宮筋腫」の場合は良性腫瘍であり、1cm以下の小さなものですが、10cm以上にまでなる大きな腫瘍が子宮にできます。主な症状としては月経の量が多くなったり、期間が長くなったりし、不正出血が起こるなどです。また、腫瘍によって大きくなった子宮が膀胱や直腸や骨盤神経を圧迫し、頻尿や便秘になったり、下腹部の痛みや腰痛を引き起こすこともあります。良性腫瘍ではあっても、不妊症や不育症の原因となることもあります。
膣の痛みの原因で最も怖いのはガンです。
膣の痛みを引き起こすガンには、子宮がんと膣がんがあります。子宮がんは子宮頸がんと子宮体がんに分けられ、年間21,000人もの人がかかると言われるほど誰にでも可能性のある病気です。とくに多いのが、40代以降の閉経前後の女性。サーモグラフ検査を推奨するCMがあるのもうなづけます。
子宮がんに最もよく見られる症状は不正出血。少量とはいえ出血が長く続くようなら注意が必要です。その他にも赤や茶褐色のおりものが出たり、おりものが泡状になっていたり、排尿痛、性行時の痛みなどが症状として挙げられます。
「膣ガン」がおこる可能性は、女性のがんのなかでもとてもまれ。女性生殖器のがんの1%ほどにすぎません。膣ガンの症状は子宮がんと同じであり、不正出血やおりもの、性行中の痛みや排尿痛、下腹部の痛みなどです。膣ガンには初期症状がみられないことが多いことから、子宮がん検診などで発見されるケースがほとんどです。不正出血や痛みのような症状が起こったときだけでなく、定期的な婦人科検診を欠かせません。
■ 膣の炎症や感染の治療法
さて。ガンのような重大な病気は入院するしかないのですが、身近な感染症の治療はどうやるのでしょうか。
・カンジタ膣炎の治療法
膣の中を洗浄し、軟膏を塗ります。比較的早く改善するのですが再発しやすいというネックがあります。
・トリコモナス膣炎の治療法
内服薬か膣錠で行います。完治までに2週間ほどかかりますが、その時、パートナーも一緒に治療を受ける必要があります。
・クラミジア感染症の治療法
抗生物質を2蚊ら3週間ほど飲みます。抗生物質さえきちんと服用すればそのまま完治します。男性も一緒に治療しなくては不妊の危険を残します。男性は泌尿器科で治療しましょう。
・バルトリン腺炎の治療法
抗生剤の投与を行います。病状が進んでいたり特殊な症状でなけば、それだけで症状がおさまります。
前回、女性の陰部の病気や症状について、触れました。
今回は膣に関する病気について、いくつかお話していきます。
・炎症や感染
なんと言っても一番多いのが、炎症や感染でしょう。
人間の歴史は、ある意味性秒の歴史でもあります。とくに第一次世界大戦では、ヨーロッパに社会的な問題を引き起こしました。そのときに発達したのがコンドームがいまだに研究進化をしているという事実は、笑うに笑えません。
膣に痛みを感じる原因に多いのが、膣炎などの婦人科感染症。よく知られている種類には、カンジタ膣炎、トリコモナス膣炎、クラミジア感染症、バルトリン腺炎などがあります。
「カンジタ膣炎」
性交渉により移ることもありますが、それだけでなく、疲労や病気、妊娠や抗生物質の服用が原因で起こることもあります。症状は、外陰部に激しい痛みを感じて、ヨーグルト状の白っぽいボロボロとしたおりものが増えます。
「トリコモナス膣炎」
トリコモナスという原虫によってひき起これされます。オリモノの量が増え、その色は緑がかった黄色で泡っぽくて、悪臭もします。外陰部にかゆみや灼熱感を感じることもあります。一方で、男性にはほとんど症状が現れないという特徴もあります。
「クラミジア感染症」
セックスによって感染することが多いのですが、感染に気付かないひとが多数です。そのせいで、クラミジアへの感染は年々増えているようです。症状としては、おりものが少し増えたり、不正出血が起こることもあります。また、排尿時に少し痛みを感じたり下腹部に痛みを感じることもあります。治さないで放っておくと不妊症になったり、子宮内膜炎などの病気の原因になるので、違和感を感じたらすぐに婦人科で検診を受けるようにしましょう。
「バルトリン腺炎」
バルトリン腺の入り口から細菌が侵入することで感染を起こします。バルトリン腺の役割は、膣に粘液を分泌すること。膣が濡れるというのはバルトリン腺から分泌した粘液によるものです。バルトリン腺炎になると、小陰唇の外側や大陰唇が痛んだり腫れたりします。
こうした炎症や感染は時期を選びません。妊娠している人や臨月の妊婦であってもかかることがあるのです。妊娠中にはおりものが増えるものですが、膣に痛みを感じたり、おりものが異常に多かったり、色や臭いがおかしいと思ったら炎症や病気の可能性もあります。
・萎縮性膣炎
閉経後の女性に多くみられる症状です。原因はホルモンなどの減少です。
膣壁は、女性ホルモンや少量の男性ホルモンによって厚さが保たれています。それが、女性ホルモンの減少により膣のひだが少なくなっていったり、壁のコラーゲンも少なくなって、膣壁が薄くなってしまいます。こういった状態のことを萎縮性膣炎と呼ぶのです。
閉経後に起こる炎症には、「老人性膣炎」もあります。膣の中には乳酸菌などの正常菌が多く存在しています。閉経を迎えると卵巣からエストロゲンの分泌が無くなってしまうため、養分となるブドウ糖が不足、腟内の乳酸菌が減少してしまいます。その結果、微生物が増殖して炎症を起こしてしまうのです。
萎縮性膣炎や老人性膣炎の双方に見られる症状は、おりものが黄色っぽかったり赤っぽかったりし、感染臭を伴うこともあります。膣壁の粘膜が炎症するために、膣に疼痛や灼熱感といった不快感を感じます。かゆみを覚えたり乾燥したり、さらに、性行時に痛みや出血などが伴うこともあります。
・子宮内膜症
子宮に痛みを感じるならば、子宮内膜症の疑いがあります。子宮内膜症というのは、生理が始まる年齢から閉経するまでの長期間に渡って発症する可能性のある病気であり、10人に1人にの割合で起こるとされてます。女性ホルモンや環境ホルモンやストレスなどが関係していると考えられていますが、明確な原因はわかってません。
子宮内膜症は、子宮自体の「内性子宮内膜症」と、子宮以外にできる「外性子宮内膜症」とがあります。症状には、強い月経痛や過多月経、セックスの時の痛みや不妊症などが挙げられます。子宮内膜症のほうは良性の病気と言われてるのですが、放っておけば徐々に進行していきます。
・腫瘍・がん
膣が痛む症状のうちで恐い病気の一つが腫瘍です。
「子宮筋腫」の場合は良性腫瘍であり、1cm以下の小さなものですが、10cm以上にまでなる大きな腫瘍が子宮にできます。主な症状としては月経の量が多くなったり、期間が長くなったりし、不正出血が起こるなどです。また、腫瘍によって大きくなった子宮が膀胱や直腸や骨盤神経を圧迫し、頻尿や便秘になったり、下腹部の痛みや腰痛を引き起こすこともあります。良性腫瘍ではあっても、不妊症や不育症の原因となることもあります。
膣の痛みの原因で最も怖いのはガンです。
膣の痛みを引き起こすガンには、子宮がんと膣がんがあります。子宮がんは子宮頸がんと子宮体がんに分けられ、年間21,000人もの人がかかると言われるほど誰にでも可能性のある病気です。とくに多いのが、40代以降の閉経前後の女性。サーモグラフ検査を推奨するCMがあるのもうなづけます。
子宮がんに最もよく見られる症状は不正出血。少量とはいえ出血が長く続くようなら注意が必要です。その他にも赤や茶褐色のおりものが出たり、おりものが泡状になっていたり、排尿痛、性行時の痛みなどが症状として挙げられます。
「膣ガン」がおこる可能性は、女性のがんのなかでもとてもまれ。女性生殖器のがんの1%ほどにすぎません。膣ガンの症状は子宮がんと同じであり、不正出血やおりもの、性行中の痛みや排尿痛、下腹部の痛みなどです。膣ガンには初期症状がみられないことが多いことから、子宮がん検診などで発見されるケースがほとんどです。不正出血や痛みのような症状が起こったときだけでなく、定期的な婦人科検診を欠かせません。
■ 膣の炎症や感染の治療法
さて。ガンのような重大な病気は入院するしかないのですが、身近な感染症の治療はどうやるのでしょうか。
・カンジタ膣炎の治療法
膣の中を洗浄し、軟膏を塗ります。比較的早く改善するのですが再発しやすいというネックがあります。
・トリコモナス膣炎の治療法
内服薬か膣錠で行います。完治までに2週間ほどかかりますが、その時、パートナーも一緒に治療を受ける必要があります。
・クラミジア感染症の治療法
抗生物質を2蚊ら3週間ほど飲みます。抗生物質さえきちんと服用すればそのまま完治します。男性も一緒に治療しなくては不妊の危険を残します。男性は泌尿器科で治療しましょう。
・バルトリン腺炎の治療法
抗生剤の投与を行います。病状が進んでいたり特殊な症状でなけば、それだけで症状がおさまります。