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かゆいというより痛い場合 [女性特有の病気]
■ かゆいというより痛い場合
女性の陰部の違和感についてです。
非情にデリケートな部分だけに、ふだんでもちょっとしたトラブルからカユミを感じることがよくあります。
しかし、カユミが転じて傷みを感じるようであれば、なんらかの病気を心配したほうがいいかもしれません。ここではとくに、性器ヘルペスについてお話していきます。
・性器ヘルペス
外陰部に強い痛みがあるようなら、最初に性器ヘルペスを考えるべきです。
性器ヘルペスとは「単純ヘルペスウイルス」によって引き起こされるウイルス感染症です。くちびるにできる「口唇ヘルペス」というのがありますが、これは主に1型です。一方、外陰部にできる性器ヘルペスは主として2型の単純ヘルペスウイルスが原因となります。
性器ヘルペスの大部分は、性行為によって感染してます。稀に、オーラルセックスによって口唇ヘルペスが外陰部にうつることもあります。この感染の場合は、元が口なので、単純ヘルペス1型による性器ヘルペスになるようです。
そんな「性器ヘルペス」というのは、めずらしい病気と思うかもしれませんが、決してそうではありません。珍しいどころか、女性の性行為感染症では、クラミジアについで2番目に多い病気になってます。
「性器ヘルペス」の症状は程度や体験によって異なります。
1 初感染型 初めてに感染した場合
2 再発型 以前に感染し治ったのが再発
3 不顕性感染 覚えがなくいつの間にか感染
1 初感染型(急性型)
性行為などでの感染のから3~7日後に突然外陰部が痛くなります。局所にはまず、小さな水ぶくれ(水疱)ができ、それが破れて円形~楕円形の浅い潰瘍が形成されます。潰瘍は、左右の陰部が互いに接する位置に並んでできることが多く、kissing ulcer(まるでキスしたかのように接する場所にできる潰瘍(ulcer))とも呼ばれます。
最初は、数ミリから1cm程度の大きさです。それが癒合して地図状になったり、腟・子宮頚部や膀胱にまで及ぶこともあります。足の付け根付近を押さえたときに痛いしこり(有痛性鼠径部リンパ節腫脹)に触れたり、38~39℃の高熱をきたすこともしばしばあります。極めて強い痛みも特徴で、尿道口付近にできると、激痛で排尿困難となったり、歩行が障害されたりすることもあります。
2 再発型の場合
初感染よりも症状は軽く、外陰部の不快感を感じてやっと再発に気がつきます。水疱や潰瘍は限局性なので広範囲に及ぶことは少なく、痛みもそれほど強くありません。放置しると1週間程度で治ることもありますが、逆に長期化する恐れもあります。適切が治療は必要なのです。
3 誘発型の場合
初感染の70~80%は無症状(症状が出ない)で終わるとされています。つまり、ヘルペスにかかった覚えが全くないのに、知らず知らずのうちに感染していることが結構あるわけです。このケースでは、初めてヘルペス感染の症状が出たものを誘発型と呼んでます。しかしすでに抗体が出来ているため、症状は再発型と同様に軽く済むのも特徴です。