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スマホの老眼は、近くが見える?(2)
■ スマホの老眼は、近くが見える?(2)
前回の例に「頭上の路線図が見えにくくなった」という話しがありました。
この例で感じた目の不調は、遠くのものが見えにくいというものです。老眼になると手元の文字などの「近くのものが見えにくく」なります。「スマホ老眼」と老眼は真逆の症状に思えますね。真逆にもかかわらず、「スマホ老眼」と呼ばれるのは不思議な感じがします。
老眼というのは、「目のピント調節機能の異常」によって起こる症状です。ピントが遠くに合ったままになると手元がぼやけ、近くに合ったままになると遠くがぼやけます。つまり「老眼」と「スマホ老眼」は、ピント調節機能不全という点では同じということになります。
人の目がピントを調節するのには、水晶体(レンズの役割)と毛様体筋(レンズの厚みを変える筋肉)が関係してます。景色のような遠くを見るときは毛様体筋がゆるんで、水晶体は薄くなります。反対に指先やスマホなどの近くを見るときは、水晶体を厚くさせるため毛様体筋は縮むのです。自動でピントを決めるオートフォーカスと同じです。目は、水晶体の厚みをスムーズに変えることでピントを合わせているのです。
スマホを長時間使用し続けた場合、目はどうなるでしょうか。毛様体筋は縮みっぱなしになって、すぐに緩ににくくなります。水晶体が厚いままで遠くを見るために、ピントが合わず「ぼんやり見える」ことになるのです。
ピント調節機能の不全こそが、「スマホ老眼」の正体です。
ちなみに医学用語では、スマホ老眼のことを『仮性近視』と言うとか。
調節力の50%以内の力で見られる距離は、40代で66cm、50代で117cmです。この40~50代は、老眼が顕著になる年代です。ピント調節機能はだいぶ衰えてくてるのですが、余力がギリギリないわけではありません。こうした人たちがスマホの使いすぎてしまうと、「スマホ老眼」になりやすいのは当たり前といえますね。
ちなみに私も50代。まさに「老眼」と「スマホ老眼」に悩まされてます。
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