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物忘れが増えたと感じたら? 認知症のケア [認知症]
■ 物忘れが増えたと感じたら? 認知症のケア
認知症の初期症状といえば「物忘れ」が知られてます。
でも、始まりはそれ一つだけ、ということもありません。
○ やる気が消える
○ 周りへの関心がなくなる
これらも重大な初期症状です・・・というのが前回の話しでした。
症状を感じたら、早めに病院は行くべきです。
ですが、「認知症みたいなんです」と言われた医者は、それを鵜呑みにするとはありません。一応は、ほかの病気の可能性もあるのです。CTやMRIを撮って、脳腫瘍や慢性硬膜下血腫などの病気でないことを確かめたり、血液検査や甲状腺機能も調べます。
ほかにも、うつ病や薬の副作用で、認知症と同じ症状が表れることがあります。
脳神経外科、神経内科、精神科というような専門医が診ても、うつ病と区別がつかないことがあります。そういうときの診断は、試してからになります。同じような物忘れであっても、うつ病の治療で効果があれば、うつ病による物忘れ。効果がなければ、認知症と判断するのです。
さて、それで認知症となれば、こんどは神経心理検査が重要になります。記憶力を調べることで脳の働きを確かめ、認知症の進行や予防、今後のケアについて、家族にアドバイスをします。
家族がやってしまいがちなのが、患者本人の前で「認知症なのでは?」と言ってしまうこと。言われた本人は「物忘れなんかしない」と自尊心を傷つけられてしまい話しがこじれます。自分が認知症だと認めたくない気持ちが強くなり、本人は病気でないと繕い、意固地になって病院へいかなくなる人もいます。
できれば事前に、普段の様子を記録しておきます。それを、医師や看護師や検査技師に見てもらって対応を考えるのもアリです。
・どんなケアがいいのか?
認知症ケアは、あまたの病気と違って本人のプライドを守ることが、本当に重要です。
よくあるのが「お漏らし」ですが、そろそろトイレにと促したところで、尿意を感じてない本人はトイレにはいきません。「ない」と突っぱねるだけです。
ところが、孫などがトイレに誘ったとしたらどうでしょうか。ひ孫が「トイレに連れて行って」と誘うなら、「連れて行ってやる」とトイレに行くでしょう。ついでに、本人も用を足してくる結果となり、お漏らしを回避できるのです。
プライドを傷付けないための方法が、もう一つあります。それは、二択で話をすることです。
たとえば服を着ないとか、パジャマのまま着替えてくれない人に「着替えて」というのはいい方法ではありません。そんなときには、朝は服を二つ用意して、「どっちを着ますか?」と尋ねるのです。言われた本人は、どちらか選んで着ることで「自分で自分の事は判断してやっている」と自信を持ってくれます。
この方法には上級者レベルがあります。
困ったふり・できない振りをするという方法です。
「お母さん、どうしたらいい?」「手助けしてくれない」と聞くわけです。すると、「こうしたらいい」と答え、「娘の役に立った」と自信を取り戻すことができます。
「自分が認知症になったとき、どうされたいか」を常にイメージするのが大切です。認知症患者の気持ちに寄り添うことが、患者が満足できるケアへ繋がっていくのです。
タグ:ケア ninntisyou