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あなたの血液が語る「死にたい気分」 [その他の健康情報]
■ あなたの血液が語る「死にたい気分」
昔からあったのか、それとも、一種の流行病なのか?
一定人数は存在してたけど、人口が少ないから目立たなかったのか。
働かないと死ぬしかなかった時代から、誰もが受けられる保護政策のおかげで、甘えがでたのか。
だるい
めんどくさい
何もやりたくない
むやみに悲しくなる
社会的な理由はわかりませんが、今や、うつ病は誰もがかかる可能性があります。それゆえに「心のかぜ」と言われることがあるくらい。気分が落ち込んで、喜びとか意欲が消えてなくなる。症状が進行すると自分を責める罪悪感や、ときには「死にたい気持ち」など様々な症状が出現する厄介な症状です。
気分的原因が大きく医学的には正体不明な「うつ病」ですが、最新の研究によれば、なにか正体ッぽいものが見つかったようなのです。九州大学、大阪大学、国立精神・神経センター神経研究所の研究グループが医学誌「PLOS ONE」(2016 Dec 16;11)に発表しました。
うつ病の重症度や死にたい気持ちに強く関連する血中代謝物を、特定できた!!
・症状で異なってる血中代謝物
うつ病は、重症になればなるほど自殺へ向かう危険性が増していきます。いち早く病気の進行に気付いてあげることが、周りにいる人に求められる病気なのです。とは言うものの、一般的に重症度を評価を下すのは、専門家の診察・面接です。しかも、その元になっているのは本人の態度とか主観的な訴えのみ。客観的な数値を割り出す手段がないため、評価が難しくなりがちです。
他の病気のような菌やウィルスでもみつかれば「○○の病気!」と言えるのですが、それができません。客観的な評価方法の開発が期待されていたのです。
同グループが行ったのは、九州大学、大阪大学、国立精神・神経センター神経研究所の3施設のうつ病や躁うつ病患者90人からの採血。微量の血液成分から数多くの代謝物を計測できるメタボローム解析によって、うつ病重症度に関連する血中代謝物を発見したのです。
患者の血中代謝物と抑うつ重症度の関係性を調べて、抑うつ重症度に関連する血中代謝物を20種類に定めてます。抑うつ重症度に、とくに強く関連するのは、3-ヒドロキシ酪酸、ベタイン、クエン酸、クレアチニン、γ-アミノ酪酸(GABA)の5つの代謝物。
このうちの、3-ヒドロキシ酪酸はケトン体の1つ。絶食・飢餓時にエネルギー源が枯渇すると肝臓で作られ、脳のエネルギー源として使われる物質です。ほかにも、抑うつ気分、罪悪感、死にたい気持ち(自殺念慮)などそれぞれの症状によって関連する代謝物が異なることを発見してます。
自殺念慮に顕著に関連していたのは、脳内免疫細胞ミクログリアとの関連があるキヌレニン経路の代謝物。ミクログリアは脳内に存在する免疫細胞。感染やストレスなど、なにかの要因で活性化すると炎症性サイトカインなどを産みます。過剰になればニューロン傷害が引き起こされるという面倒なモノでもあります。
なにはともあれ、こうした関係性がはっきりしてきのは、かなりの朗報といえますね。
・調整食品や治療薬開発へ
うつ病の治療には、早期発見と早期介入が重要です。
でも普通、いきなり精神科を受診するひとはいません。患者のほとんどが最初に受診するのは内科などであり、精神科以外の診療科へ向かいます。そのせいで治療が遅れてしまうこともあるのです。
精神科以外の、すべての医療機関や健診で、抑うつ状態の客観的評価が出来るようになれば、うつ病を早い段階で発見することが可能になります。
この代謝物の動態を調べまくってうつ病のメカニズム解明が進んでいけば、代謝動態を調整する食品や新しい治療薬開発がうまれてくるでしょう。やがて「治せる病気」になることを期待したいところです。
昔からあったのか、それとも、一種の流行病なのか?
一定人数は存在してたけど、人口が少ないから目立たなかったのか。
働かないと死ぬしかなかった時代から、誰もが受けられる保護政策のおかげで、甘えがでたのか。
だるい
めんどくさい
何もやりたくない
むやみに悲しくなる
社会的な理由はわかりませんが、今や、うつ病は誰もがかかる可能性があります。それゆえに「心のかぜ」と言われることがあるくらい。気分が落ち込んで、喜びとか意欲が消えてなくなる。症状が進行すると自分を責める罪悪感や、ときには「死にたい気持ち」など様々な症状が出現する厄介な症状です。
気分的原因が大きく医学的には正体不明な「うつ病」ですが、最新の研究によれば、なにか正体ッぽいものが見つかったようなのです。九州大学、大阪大学、国立精神・神経センター神経研究所の研究グループが医学誌「PLOS ONE」(2016 Dec 16;11)に発表しました。
うつ病の重症度や死にたい気持ちに強く関連する血中代謝物を、特定できた!!
・症状で異なってる血中代謝物
うつ病は、重症になればなるほど自殺へ向かう危険性が増していきます。いち早く病気の進行に気付いてあげることが、周りにいる人に求められる病気なのです。とは言うものの、一般的に重症度を評価を下すのは、専門家の診察・面接です。しかも、その元になっているのは本人の態度とか主観的な訴えのみ。客観的な数値を割り出す手段がないため、評価が難しくなりがちです。
他の病気のような菌やウィルスでもみつかれば「○○の病気!」と言えるのですが、それができません。客観的な評価方法の開発が期待されていたのです。
同グループが行ったのは、九州大学、大阪大学、国立精神・神経センター神経研究所の3施設のうつ病や躁うつ病患者90人からの採血。微量の血液成分から数多くの代謝物を計測できるメタボローム解析によって、うつ病重症度に関連する血中代謝物を発見したのです。
患者の血中代謝物と抑うつ重症度の関係性を調べて、抑うつ重症度に関連する血中代謝物を20種類に定めてます。抑うつ重症度に、とくに強く関連するのは、3-ヒドロキシ酪酸、ベタイン、クエン酸、クレアチニン、γ-アミノ酪酸(GABA)の5つの代謝物。
このうちの、3-ヒドロキシ酪酸はケトン体の1つ。絶食・飢餓時にエネルギー源が枯渇すると肝臓で作られ、脳のエネルギー源として使われる物質です。ほかにも、抑うつ気分、罪悪感、死にたい気持ち(自殺念慮)などそれぞれの症状によって関連する代謝物が異なることを発見してます。
自殺念慮に顕著に関連していたのは、脳内免疫細胞ミクログリアとの関連があるキヌレニン経路の代謝物。ミクログリアは脳内に存在する免疫細胞。感染やストレスなど、なにかの要因で活性化すると炎症性サイトカインなどを産みます。過剰になればニューロン傷害が引き起こされるという面倒なモノでもあります。
なにはともあれ、こうした関係性がはっきりしてきのは、かなりの朗報といえますね。
・調整食品や治療薬開発へ
うつ病の治療には、早期発見と早期介入が重要です。
でも普通、いきなり精神科を受診するひとはいません。患者のほとんどが最初に受診するのは内科などであり、精神科以外の診療科へ向かいます。そのせいで治療が遅れてしまうこともあるのです。
精神科以外の、すべての医療機関や健診で、抑うつ状態の客観的評価が出来るようになれば、うつ病を早い段階で発見することが可能になります。
この代謝物の動態を調べまくってうつ病のメカニズム解明が進んでいけば、代謝動態を調整する食品や新しい治療薬開発がうまれてくるでしょう。やがて「治せる病気」になることを期待したいところです。
タグ:うつ病