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ヒアリに刺された場合の対処 [新着情報]
■ ヒアリに刺された場合の対処
生態系に混乱を及ぼすとされる外来種。食用蛙のエサとして輸入したアメリカザリガニとか、ハブを退治するつもりのマングースが有名です。前者は逃げ出して繁殖、在来種のニホンザリガニはほぼ絶滅。後者はハブと戦うどころか天然記念物の奄美ウサギを襲う害獣となりました。自然の行いは浅墓な人間を笑うかのようです。
大陸を制した生き物にとってニホンという島国では楽園のようです。2017年に問題になってるのはヒアリ。
「壁に耳アリ地面にヒアリ」です。
ヒアリは、南米大陸原産のハチ目・アリ科・フタフシアリ亜科に属するアリの一種。感じでは「火蟻」と書きます。
外来種はどれもこれも厄介なものですが、ヒアリの場合は脅威度が高く、『世界の侵略的外来種ワースト100』に指定されてます。これは国際自然保護連合の種の保全委員会が定めた、本来の生育・生息地以外に侵入した外来種の中で、特に生態系や人間活動への影響が大きい生物のリスト。そのワースト(ベスト?)に輝いているのですから、問題でないはずがありません。
・ヒアリの生体
ヒアリは亜熱帯から暖温帯に生息しています。草地などのように、比較的開けた環境を好む習性があるので、山の中などよりも人間が住んでいる場所に無理なく適応してます。
元は南米大陸ですがそれ以外にも、アメリカ合衆国、中国、オーストラリアなどといった、太平洋周辺の国々に移入分布しているようです。
その外国で暮らすヒアリがなぜ問題になるのかといえば、2017年5月に神戸港で発見。中国の広東省広州市から貨物船で運ばれてきたコンテナの中で見つかったのです。コンテナの中というなら、まだ上陸する前なので安心できそうですが、それを発端としてあちこちで発見が続きます。
6月23日に広州市の南沙港から到着した貨物船に載っていたコンテナに。
6月27日には愛知県弥富市の名古屋港、鍋田埠頭コンテナターミナルの搬出ゲート
6月29日大阪府大阪市の南港ではアカカミアリ(ヒアリではない)がみつかり、環境省が緊急調査した結果、女王蟻とみられるアリを含む約50匹のヒアリの死骸を発見。
さらに
7月3日 東京都品川区の大井コンテナふ頭のコンテナの内部で100匹。
7月10日 愛知県春日井市で工場の倉庫に運び込まれた荷物から。これは初めての内陸部です。
同じ外来種でもアリは特に厄介です。小さな生き物は見つけづらいし、赤いアリは国内にもいるので、見つけても素人には見分けがつかないことがあります。
■ ヒアリに刺されたら
大騒ぎしすぎの感じもありますが、ヒアリはそこらのアリと違って攻撃性が高いといいます。いってもれば、スズメバチのアリバージョン。こんまい虫が集団で襲ってくるので、敵と認定されると逃げるのが困難になるらしいです。では、ヒアリに刺されるとどうなるのでしょうか?
ヒアリの毒は、窒素元素を含む塩基性の有機化合物、アルカロイド系の毒素である『ソレノプシン』が主成分。この毒素で刺されると、激しい痛みに加えて刺された部分が水を持ったような感じになる「水ぶくれ」になるようです。
痛み・かゆみ等の軽度の症状があります。刺されたときに焼けるような激しい痛みがあることから「火蟻」の名があるそうです。もっとも時間が経ては痛みはなくなり翌日には忘れているくらいともいいます。
人間が刺されても死ぬことはまれですが、死ぬ危険のあることから「殺人蟻」とも呼ばれます。
なぜなら、一匹一匹は弱くても集団で襲ってくるから。そうなると、めまい、頭痛、激しい胸痛、吐き気、重度の発汗、低血圧、呼吸喪失などをおこします。痛みは数日でひいたとしても火ぶくれの痕はなかなか無くなりません。
しかも毒の性質がハチと同じなので、体質によってはアレルギー反応「アナフィラキシーショック」をおこしたり、蕁麻疹等の重い症状が出る場合もあるのです。そのため殺人アリと呼ばれるのは、アナフィラキシーショックが起きる場合で死亡することもあるからです。
攻撃性の高いアリといえば、外来種のアルゼンチンアリ。でもこちらは噛みはするものの毒針などはありません。
ヒアリに似た褐色で一回り大きいアリです。アリと接触して痛みを感じたなら、どっちのアリ?なんて気にするユトリはありません。刺された場合は、まずは動き回らずに安静にすること、アナフィラキシーショックの可能性もあるので、すぐに病院で医師に診断してもらったほうがいいでしょう。
タグ:ヒアリ