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あなたはもう「うつ病」だった? 大丈夫じゃないその症状とは [うつ病]
■ あなたはもう「うつ病」だった? 大丈夫じゃないその症状とは
うつ病に関する情報はたくさんあります。
あまりに多すぎで氾濫してしまい、ドラマのネタにもされてしまったほど。
それだけありふれた病気という裏返しなのですが、「自分がうつ病」という人を私は知りません。がん患者のほうが身近なくらいです。私もそうですが、「うつ病」と聞いて、自分とは無関係な病気だと思う人は多いはず。
でも現実にはうつ病患者はとても多い。
日本におけるうつ病の生涯有病率(これまでに病気にかかったことがある割合)は6.7%。これは、15人に1人が生涯に1度は発症に相当しています。15人といえば小さな職場でも一人はいる計算。誰でも可能性のある身近な病気なのです。
でも、うつ病と診断された人のうち59.8%が「自分が発症すると思わなかった」と回答しています。かかったとしても「頑張れば治せる」「抗うつ薬を飲むと依存症になる」などと考え違いをしていることも原因といえます。
・「うつ病」と「うつ気分」は違う
なにか、とんでもないことを抱えたり起こったりで、気持ちが消沈してことはないでしょうか。
「親が亡くなった」「仕事で失敗した」「失恋した」などの出来事に遭うと、気分が落ち込んでやる気が出ないといった経験は誰にでもあうものです。ただし。多くは、そのストレスの原因となってる問題が解決してしまえば、気持ちのほうも改善します。このようなことを「うつ気分(抑うつ)」といいます。
「うつ気分(抑うつ)」と「うつ病」は似ています。似ているようなのですが、3つの点でまったく異なってます。
うつ病では、必ずしも直接的な原因となるストレスがなかいこともあります。「日本経済が悪いのは全て自分のせいだ」など事実にそぐわない妄想的ともいえる考え方をしたりもします。一般のサラリーマンがシリアの内戦で頭を抱えることはないでしょう。普通の「うつ気分」と異なって、なんでも元凶になりうるのが「うつ病」です。そして、抑うつが2週間以上続くという特徴もあります。
うつ病の症状は多岐に渡ります。
気分が沈んで、重く苦しい抑うつ気分が1日中、ほぼ毎日続き、食欲も湧いてきません。あらゆることへの関心や興味がなくなって、楽しいことがあっても気分は晴れません。意欲や思考力、集中力も低下します。疲れやすいなど、心だけでなく体に症状が現れることもあり、約9割のうつ病患者さんが不眠を訴えます。
極端に悲観的な考えばかりが浮かんできて、それがまた、次のネガティブを産み出します。
「つらいし休みたいけれど、会社に迷惑が掛かるから頑張ろう。でも頑張れない。自分はダメな人間だ。つらいし休みたい……」というふうに、暗い考えが頭の中をぐるぐる巡って止まりません。そこから逃れる手段として自殺を思いつくことすらあります。重症になれば、つらいという感情さえ湧きません。
・40代は男女とも患者数が増加
うつ病の患者比は、女性が男性の1.67倍もあります。年代別でいうと男女共に40代が最も多くなっています。また、うつ病を患ってる人の3分の1は、自分がうつ病であると思っておらず、したがって受診すらしていないという報告もあります。
うつ病は自覚しにくい病気です。だから客観的に測ってみないと判断がつきません。
自分の症状が「抑うつ」か「うつ病」かを判断する目安として、世界的に最も使用されているアメリカ精神医学会(APA)がうつ病の診断基準を定めたマニュアルがあります。「DSM-5」というのですが、ネットで検索してチェックしてみましょう。目安としてチェックシートの○が多いほど、程度が重いと考えてください。
うつ病に関する情報はたくさんあります。
あまりに多すぎで氾濫してしまい、ドラマのネタにもされてしまったほど。
それだけありふれた病気という裏返しなのですが、「自分がうつ病」という人を私は知りません。がん患者のほうが身近なくらいです。私もそうですが、「うつ病」と聞いて、自分とは無関係な病気だと思う人は多いはず。
でも現実にはうつ病患者はとても多い。
日本におけるうつ病の生涯有病率(これまでに病気にかかったことがある割合)は6.7%。これは、15人に1人が生涯に1度は発症に相当しています。15人といえば小さな職場でも一人はいる計算。誰でも可能性のある身近な病気なのです。
でも、うつ病と診断された人のうち59.8%が「自分が発症すると思わなかった」と回答しています。かかったとしても「頑張れば治せる」「抗うつ薬を飲むと依存症になる」などと考え違いをしていることも原因といえます。
・「うつ病」と「うつ気分」は違う
なにか、とんでもないことを抱えたり起こったりで、気持ちが消沈してことはないでしょうか。
「親が亡くなった」「仕事で失敗した」「失恋した」などの出来事に遭うと、気分が落ち込んでやる気が出ないといった経験は誰にでもあうものです。ただし。多くは、そのストレスの原因となってる問題が解決してしまえば、気持ちのほうも改善します。このようなことを「うつ気分(抑うつ)」といいます。
「うつ気分(抑うつ)」と「うつ病」は似ています。似ているようなのですが、3つの点でまったく異なってます。
うつ病では、必ずしも直接的な原因となるストレスがなかいこともあります。「日本経済が悪いのは全て自分のせいだ」など事実にそぐわない妄想的ともいえる考え方をしたりもします。一般のサラリーマンがシリアの内戦で頭を抱えることはないでしょう。普通の「うつ気分」と異なって、なんでも元凶になりうるのが「うつ病」です。そして、抑うつが2週間以上続くという特徴もあります。
うつ病の症状は多岐に渡ります。
気分が沈んで、重く苦しい抑うつ気分が1日中、ほぼ毎日続き、食欲も湧いてきません。あらゆることへの関心や興味がなくなって、楽しいことがあっても気分は晴れません。意欲や思考力、集中力も低下します。疲れやすいなど、心だけでなく体に症状が現れることもあり、約9割のうつ病患者さんが不眠を訴えます。
極端に悲観的な考えばかりが浮かんできて、それがまた、次のネガティブを産み出します。
「つらいし休みたいけれど、会社に迷惑が掛かるから頑張ろう。でも頑張れない。自分はダメな人間だ。つらいし休みたい……」というふうに、暗い考えが頭の中をぐるぐる巡って止まりません。そこから逃れる手段として自殺を思いつくことすらあります。重症になれば、つらいという感情さえ湧きません。
・40代は男女とも患者数が増加
うつ病の患者比は、女性が男性の1.67倍もあります。年代別でいうと男女共に40代が最も多くなっています。また、うつ病を患ってる人の3分の1は、自分がうつ病であると思っておらず、したがって受診すらしていないという報告もあります。
うつ病は自覚しにくい病気です。だから客観的に測ってみないと判断がつきません。
自分の症状が「抑うつ」か「うつ病」かを判断する目安として、世界的に最も使用されているアメリカ精神医学会(APA)がうつ病の診断基準を定めたマニュアルがあります。「DSM-5」というのですが、ネットで検索してチェックしてみましょう。目安としてチェックシートの○が多いほど、程度が重いと考えてください。