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うつ病の原因とタイプ [うつ病]
■ うつ病の原因とタイプ
風邪の感染や胃炎などのはっきりした病状のある病気と異なり、心の病は難問です。
うつ病の多くは、離婚や失業などといったマイナスイベントの後とか、慢性的な過労状態にあるとか、強いストレスを感じる状況で発症してます。
それは分っているのですが原因は一つではありません。さまざまな要素が複雑に絡み合っているので「こうだからこうなる」という斯くとした法則はないのです。発病のきっかけとなる7つの危険因子はわかってます。
大切な人との死別などの喪失体験
人間関係のトラブル
職場や家庭など環境の変化
過去の衝撃的な出来事
アルコールや違法薬物への依存
遺伝的素因
性格
最初の4つはストレス状況、ほかは潜在的要因です。遺伝的素因については、一卵性双生児の一人がうつ病を患った場合、もう一人も発症する確率は40~50%というデータがあります。
2017年現在でも、うつ病発症のメカニズムは解明されてはいません。ですが、うつ病患者さんの脳内に何らかの機能障害が起きていることは分かっていることから、いくつかの仮説が立てられました。有名なのは2つです。
「モノアミン仮説」
うつ病患者さんは、気分や感情に関わる神経伝達物質であるドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリン(総称してモノアミン)が不足しているため、モノアミン不足が脳内の情報伝達機能を阻害して発症するのではないか
「BDNF仮説」
脳の記憶や感情を司る「海馬」の細胞新生に関わるBDNFというたんぱくと、海馬の神経細胞が減っているため、うつ病発生にBDNFの減少が関係しているのではないか。
・症状や治療法はタイプで異なる
”うつ病”と一まとめにされてますが、うつ病にはさまざまなタイプがあります。
メランコリー型うつ病
典型的とも言えるうつ病です。真面目で几帳面、努力家で人に気を使う性格の人におこります。職場でのトラブル、多忙などのストレスがきっかけで発症するケースが多いのです。抗うつ薬が効きやすいのですが、再発も多い特徴をもちます。
新型うつ病
じつは、医学上にある分類はありません。時代の流れと共に日本人も変わり、症状の表れ方も変化したと考えてるタイプです。21世紀に入った頃から増えてきた、メランコリー型とは異なるイメージを持つタイプです。仕事のストレスがきっかけで発症し、抑うつのために仕事はできないが余暇は楽しく過ごせます。他罰的でやや自分勝手。比較的軽症で、薬物療法があまり効かない――という症状が特徴です。「こだわりが強い」という点ではメランコリー型と共通点があります。
非定型うつ病
他にも、過食、過眠で、うつ病になる前から対人関係に敏感、楽しい出来事があれば気分がよくなるなどの症状が特徴。
季節性うつ病
冬だけうつ病になって夏には改善する……などのように特定の季節とうつ病の関係がはっきりしているタイプ。
ほかに、うつ病と症状が似ていて診断が難しいの「双極性障害」というのがあります。うつ状態と極端に活動的で攻撃的になる躁状態を繰り返します。うつ病に比べ、比較的若い年齢で発症します。抗うつ薬は効かず、気分安定薬が効くのが特徴です。
2017-10-14 19:08
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