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夏だけじゃない、脱水症状のワナ 2 [脱水症状]
■ 夏だけじゃない、脱水症状のワナ 2
体内の水分が不足すると、どのような症状が現れてくるのでしょうか。
夏でない普段でも起こりうる、脱水したときの症状です。
・運動機能にトラブルが出る
暑いとき、屋外でジョギングすると汗が出ます。喉が渇くので普通は水を飲みますが、もしそのとき水分を摂取しないと、熱痙攣を発症する可能性がアップします。これがさらに悪化すると「熱性疲労」に陥ってしまうのです。はっきり自覚できるのは、体が思うように動かなくなること。なのですが、身体への影響はそれだけでなく、皮膚表面の温度が下がりって身体がだるくなったり、めまいがしたりします。また、体温が高くなりすぎるのを防ぐためにも水は不可欠です。
こうした、熱による症状を防ぐためにも水分補給は必要なのです。目安としては、運動する20~30分前に400~550mlの水を飲むのがおすすめ。ジョギングだけでなく、暑い日には、エクササイズの最中でも20分おきくらいに水を飲むことが必要です。
・尿にも発生する異変
体内の水分量が減少すると、腎臓は充分な量の尿を生成することができなくなります。水は、腎臓の機能を正常に保つともに、日々の生活で自然に蓄積してしまった毒素を排出するのにも必要です。また、水を飲んときは、体はそれにきちんと反応してくれ、水を欲している器官に送りこんでくれるのです。尿の色が濃くなったり、においがきつく感じたりしたら要注意。不足している兆候です。また、尿の濃度が高い場合は、排泄のときに痛みなどを感じることもあります。
・頭痛がする
微熱や疲れで、頭が痛くなることは多いでしょうが、いつでも頭痛がしている人は、軽度の脱水症状である可能性があります。はっきりした理由は判明していませんが、脱水症状になると脊髄や脳の水分値が低下し、脳に対する圧力に変化が生じると考えられています。また、脱水症状は偏頭痛や緊張性の頭痛の引き金になるという考えもあります。コップ2杯分の水でいいので、頭痛がおこったら飲んでみてください。症状が軽減する人は多いはずです。
■ 正しい水の飲み方は?
一般的に言われているは、1日にコップ8杯の水を飲むことです。でもこれが正しいという証拠は、まだありません。健康な人であるなら、コップ一杯の水で血流をスムーズにしたり、毒素を排出したりすることが可能です。必要量以上を飲んでもそれは尿として排出されるだけなので、植物のように、何トンもの水を飲む必要はないわけです。
ただし
必要充分な量を摂取しておかないと、体と脳に悪い影響が現れます。成人であれば1日2.5リットルの水分を摂のがいいでしょう。これには、水を直接飲んだ量ではなく、お茶やコーヒー、ジュース、食べ物に含まれる水分も含まれています。人間は1日のうち、摂取する水分の約20%をフルーツや野菜、スープなどの食べ物から取っているといわれてます。だからといって、缶コーヒーやジュースばかり飲んでいては、糖尿病になってしいまいそうですが。
水分が足りているかどうかは、検査でもしない限り、自分ではわからないものです。そこで、判断しようと思うなら、今の気分や体調をチェックするのが有効です。
疲労を感じている
頭痛がすしている
尿の色が濃い
こうした症状がなければ、水分は足りていると思っていいでしょう。
夏だけじゃない、脱水症状のワナ [脱水症状]
■ 夏だけじゃない、脱水症状のワナ
頭痛やイライラ してませんか?
こんな症状に陥る原因は、体内の水不足かもしれません
砂漠にオアシスではありませんが、コップ一杯の水が、気持ちを落ち着かせることがあります。それどころか、日ごろの悩みを解決して、もっと健康的なカラダを作ってくれる可能性すらあるのです。
水
すべての健康上の問題を、水ひとつで解決できるとは立証されてませんが、体内の水分量を適切に保つことは、健康のためにとても重要なのは間違いありません。じつは、頭痛やイライラなどのお悩みを、コップ一杯の水が解決してくれることが、わかってきているのです。(オハイオ州 ウェクスナー・メディカルセンターの家庭医アーロン・クラーク医師 談)
・頭がぼうっとするのは?
集中できない悩みを持つ人は、脱水症状になっている可能性があります。軽度の脱水症状をおこしていると、悪影響を受ける記憶力や注意力は2%だけといわれます。でもこれは身体全体におよぼしている脱水被害からみれば、氷山の一角しすぎません。とある調査によれば、若い男性の不安や疲労、若い女性の不機嫌な精神状態や、何かを達成することができなくなる状態は、脱水症状に起因するという結果が出ているんです。
また、頭がぼうっとしたり、精神的な混乱状態に陥ったりする若い女性もいます。専門家によれば、このぼうっとした状態は脱水症状が悪化する前兆でもあるといいます。前兆といいますが、この状態は、人にとっては充分に危険なんです。2015年に11名の男性を被験者として行った調査においては、脱水症状を起こしているときに車を運転すると、飲酒時や睡眠不足時と同様、ミスが増えることが明らかになっています。
・便秘になる
頭がぼぅっとするのは軽度の脱水状態での症状で、このくらいならば、水を飲めばすぐに解決するものがほとんどです。ところが、便秘に関してはこれがあてはまりません。便秘は、慢性的な脱水症状の証拠なのです。腸の蠕動運動には水が不可欠です。ところが、腸が便の水分を大量に吸収してしまうと便が硬くなって、便秘状態になってしまいます。水分を充分に摂取していない女性は、充分に摂取している女性に比べて便秘になる危険性が30%アップするといいます。便秘を治そうと考えるなら、あれこれ試す前に、まず、水を飲むことが大切なのです。
ほかにもトラブルがおこりますが、それあまた、次の機会に
頭痛やイライラ してませんか?
こんな症状に陥る原因は、体内の水不足かもしれません
砂漠にオアシスではありませんが、コップ一杯の水が、気持ちを落ち着かせることがあります。それどころか、日ごろの悩みを解決して、もっと健康的なカラダを作ってくれる可能性すらあるのです。
水
すべての健康上の問題を、水ひとつで解決できるとは立証されてませんが、体内の水分量を適切に保つことは、健康のためにとても重要なのは間違いありません。じつは、頭痛やイライラなどのお悩みを、コップ一杯の水が解決してくれることが、わかってきているのです。(オハイオ州 ウェクスナー・メディカルセンターの家庭医アーロン・クラーク医師 談)
・頭がぼうっとするのは?
集中できない悩みを持つ人は、脱水症状になっている可能性があります。軽度の脱水症状をおこしていると、悪影響を受ける記憶力や注意力は2%だけといわれます。でもこれは身体全体におよぼしている脱水被害からみれば、氷山の一角しすぎません。とある調査によれば、若い男性の不安や疲労、若い女性の不機嫌な精神状態や、何かを達成することができなくなる状態は、脱水症状に起因するという結果が出ているんです。
また、頭がぼうっとしたり、精神的な混乱状態に陥ったりする若い女性もいます。専門家によれば、このぼうっとした状態は脱水症状が悪化する前兆でもあるといいます。前兆といいますが、この状態は、人にとっては充分に危険なんです。2015年に11名の男性を被験者として行った調査においては、脱水症状を起こしているときに車を運転すると、飲酒時や睡眠不足時と同様、ミスが増えることが明らかになっています。
・便秘になる
頭がぼぅっとするのは軽度の脱水状態での症状で、このくらいならば、水を飲めばすぐに解決するものがほとんどです。ところが、便秘に関してはこれがあてはまりません。便秘は、慢性的な脱水症状の証拠なのです。腸の蠕動運動には水が不可欠です。ところが、腸が便の水分を大量に吸収してしまうと便が硬くなって、便秘状態になってしまいます。水分を充分に摂取していない女性は、充分に摂取している女性に比べて便秘になる危険性が30%アップするといいます。便秘を治そうと考えるなら、あれこれ試す前に、まず、水を飲むことが大切なのです。
ほかにもトラブルがおこりますが、それあまた、次の機会に
瞬発性脳血栓症とは [身体の信号]
■ 瞬発性脳血栓症とは?
命に関わる病気は、たくさんあります。でも、「脳血栓」のように、早急な対処が必要な症状というのは、思いのほか少ないかもしれません。
ここでは、瞬発性脳血栓症についてお話しますが、その前に、普通の脳血栓について、おさらいしておきます。
・脳梗塞とは?
脳梗塞というのは、文字が示す通り、脳に栓ができてしまう症状です。脳の血管が極度に狭くなったり、何かが詰まって塞いでしまいと、脳に栄養や酸素が行渡らなくなって、脳の組織が部分的に死んでしまう。そんな病気です。脳梗塞は脳軟化症とも呼ばれます。壊死した脳細胞は溶けてしまうことから、こうした呼び名があるのです。
脳は、身体のあらゆる部分を司る司令塔。なので、脳梗塞の症状の現れ方は個々によって違ってきます。障害を受けた部分によって、身体が動かなくなったり、意識を失ったりと、その症状は様々なのです。
脳梗塞は、いきなり起こってしまうイメージがありますが、徐々に症状が進行して、脳血管性痴呆になる場合もあります。命が助かったとしても後遺症が残ることも多く、介護が必要なケースも少なくありません。命の危険があるとともに、後遺症のリスクもあるという、人生に負担を強いる病気といえます。
■ 瞬発性脳血栓症とは?
さて、上記の「脳血栓」を念頭において、「瞬発性脳血栓症」についてお話します。
人の心臓は、一年365日休ますに働き続けてます。
その回数は、一日24時間でほぼ10万回。またはそれ以上の回数鼓動します。これだけの回数、ドクンドクン言ってますので不整脈も起こります。健康者でさえ、10万回の内、数回~数十回程度の不正常はごく普通におこると言われています。
さて。心臓の構造は左右の心室と心房から成ってます。
心室の拍動信号が弱まるのがいわゆる「心室細動」で、極めて危険な状態です。
いっぽう、心房の信号が弱まるのが「心房細動」です。
心房細動は、短時間で頻度が低いならば直接的な命の危険はありません。「気分が悪いなぁ」といった感じで治まってしまうようです。
ところがこの細動に伴って、微細な血栓(血液凝固)を生じることがあります。できた血栓が、脳の微細血管内で詰まると、脳血栓症を起こします。これは脳卒中の症状であり危険な兆候です。血栓ができる原因は、心房細動だけではありません。いわゆるエコノミー症候群などもその一つです。血栓は心臓弁膜の不正常でも起こります。
極めて微細な血栓が脳内で一瞬詰まって、ごく短時間に外れて回復する。
これが、瞬発性脳血栓症なのです。
この症状は、四十代前後くらいからみられるようになり、加齢と共に血管が老化することも手伝って、危険度は増していきます。血栓は大きくなるほど危険です。血栓の大きさと詰まった場所や経過時間によっては、命取りになるし、助かったとしても後遺症を残すこともあります。
血栓が脳で詰まったものの、一瞬で血管が開通すれば「瞬発性脳血栓症」で留まります。しかし、塞がったままになると、意識がなくなります。直ちに病院へ運ばないとそのまま命が無くなる危険がありのあるのです。
瞬発性脳血栓症は、血栓症の前触れといえます。
次のような症状が出たら、脳血栓の兆候があるので、病院へいくことをオススメします。
片方の手足がしびれる
ろれつが回らなくなる
文字が思うように書けない。
物が二重に見える
急に手の力が抜け、持っているものを落とした
めまいがして真っ直ぐに歩くことができない
人が話していることをよく理解することができない
力はあるのに歩くことができなかったり、立っていることができない
片側の目に幕がかかったようになり、一時的に物が見えにくくなる
前兆があったときでも、20分前後で症状が治まってしまうことも多いですね。おかしいと思いつつも、すぐに症状がなくなるので、気に留める人が少ないのが現状です。また脳梗塞患者のうり、70%以上は前兆なしで突然起こると言われます。いいほうに考えれば、前兆があったほうが発見が早くなり、致命傷になりにくいというメリットがあるのです。
大事に至らないために、重要なのは心房細動を防ぐことです。
そのためには、血流を良くするために普段から食べるものに気をつけましょう。
上記のような前触れがあるなら、医者にかかる必要があるのですが、そこまでいってないなら普段の生活の中で改善することが可能です。運動・食事・睡眠ですね。血液をサラサラにする食べ物やサプリメントも有効です。
命に関わる病気は、たくさんあります。でも、「脳血栓」のように、早急な対処が必要な症状というのは、思いのほか少ないかもしれません。
ここでは、瞬発性脳血栓症についてお話しますが、その前に、普通の脳血栓について、おさらいしておきます。
・脳梗塞とは?
脳梗塞というのは、文字が示す通り、脳に栓ができてしまう症状です。脳の血管が極度に狭くなったり、何かが詰まって塞いでしまいと、脳に栄養や酸素が行渡らなくなって、脳の組織が部分的に死んでしまう。そんな病気です。脳梗塞は脳軟化症とも呼ばれます。壊死した脳細胞は溶けてしまうことから、こうした呼び名があるのです。
脳は、身体のあらゆる部分を司る司令塔。なので、脳梗塞の症状の現れ方は個々によって違ってきます。障害を受けた部分によって、身体が動かなくなったり、意識を失ったりと、その症状は様々なのです。
脳梗塞は、いきなり起こってしまうイメージがありますが、徐々に症状が進行して、脳血管性痴呆になる場合もあります。命が助かったとしても後遺症が残ることも多く、介護が必要なケースも少なくありません。命の危険があるとともに、後遺症のリスクもあるという、人生に負担を強いる病気といえます。
■ 瞬発性脳血栓症とは?
さて、上記の「脳血栓」を念頭において、「瞬発性脳血栓症」についてお話します。
人の心臓は、一年365日休ますに働き続けてます。
その回数は、一日24時間でほぼ10万回。またはそれ以上の回数鼓動します。これだけの回数、ドクンドクン言ってますので不整脈も起こります。健康者でさえ、10万回の内、数回~数十回程度の不正常はごく普通におこると言われています。
さて。心臓の構造は左右の心室と心房から成ってます。
心室の拍動信号が弱まるのがいわゆる「心室細動」で、極めて危険な状態です。
いっぽう、心房の信号が弱まるのが「心房細動」です。
心房細動は、短時間で頻度が低いならば直接的な命の危険はありません。「気分が悪いなぁ」といった感じで治まってしまうようです。
ところがこの細動に伴って、微細な血栓(血液凝固)を生じることがあります。できた血栓が、脳の微細血管内で詰まると、脳血栓症を起こします。これは脳卒中の症状であり危険な兆候です。血栓ができる原因は、心房細動だけではありません。いわゆるエコノミー症候群などもその一つです。血栓は心臓弁膜の不正常でも起こります。
極めて微細な血栓が脳内で一瞬詰まって、ごく短時間に外れて回復する。
これが、瞬発性脳血栓症なのです。
この症状は、四十代前後くらいからみられるようになり、加齢と共に血管が老化することも手伝って、危険度は増していきます。血栓は大きくなるほど危険です。血栓の大きさと詰まった場所や経過時間によっては、命取りになるし、助かったとしても後遺症を残すこともあります。
血栓が脳で詰まったものの、一瞬で血管が開通すれば「瞬発性脳血栓症」で留まります。しかし、塞がったままになると、意識がなくなります。直ちに病院へ運ばないとそのまま命が無くなる危険がありのあるのです。
瞬発性脳血栓症は、血栓症の前触れといえます。
次のような症状が出たら、脳血栓の兆候があるので、病院へいくことをオススメします。
片方の手足がしびれる
ろれつが回らなくなる
文字が思うように書けない。
物が二重に見える
急に手の力が抜け、持っているものを落とした
めまいがして真っ直ぐに歩くことができない
人が話していることをよく理解することができない
力はあるのに歩くことができなかったり、立っていることができない
片側の目に幕がかかったようになり、一時的に物が見えにくくなる
前兆があったときでも、20分前後で症状が治まってしまうことも多いですね。おかしいと思いつつも、すぐに症状がなくなるので、気に留める人が少ないのが現状です。また脳梗塞患者のうり、70%以上は前兆なしで突然起こると言われます。いいほうに考えれば、前兆があったほうが発見が早くなり、致命傷になりにくいというメリットがあるのです。
大事に至らないために、重要なのは心房細動を防ぐことです。
そのためには、血流を良くするために普段から食べるものに気をつけましょう。
上記のような前触れがあるなら、医者にかかる必要があるのですが、そこまでいってないなら普段の生活の中で改善することが可能です。運動・食事・睡眠ですね。血液をサラサラにする食べ物やサプリメントも有効です。
睡眠薬に頼る人は身体へのリスクを知って [その他の健康情報]
■ 睡眠薬に頼る人は身体へのリスクを知って
「睡眠薬」
ウィキによると・・・
―― 不眠症や睡眠が必要な状態に用いる薬物である。
睡眠時の緊張や不安を取り除き、寝付きを良くするなどの作用がある。
睡眠導入剤、催眠薬とも呼ばれる。
便利な薬ですが、次の文が後に続きます
―― 多くは国際条約上、乱用の危険性のある薬物に該当する。
なかなか眠れない夜に服用している人も少なくないと思います。「眠れない」「眠ったつもりでも疲れが取れていない」と語る。そんな悩みを持っている働き盛りの人は少なくありません。厚生労働省の「平成25年 国民健康・栄養調査」によれば、4割前後の人が睡眠の質に満足していないという調査結果もあります。男女ともにです。
睡眠不足や不眠が続いてしまうと、人間関係の悪化や事故、病気などのほか肥満やうつなどにつながりかねません。かといって、よくある寝酒に頼るのもおススメできません。たしかに、微量のアルコールには心を興奮させる作用もあり、ある程度なら心身をリラックスさせます。でも、体内でアルコール分解が進むと、代謝物として二日酔いのもとになるアセトアルデヒドが生じ、で睡眠を妨げだします。肝心の眠りも浅くなってしまい、かえって疲れは取れないのです。
よく眠れる方法はなんでしょうか?
病院でそういう悩みを打ち明けたときに、処方されるのが睡眠薬。
睡眠薬はとても効果のある薬です。かつては患者の耐性のほか、大量服用による自殺なども問題視されましたが、最近では医師が処方する医療用医薬品の睡眠薬だけでなく、一般用医薬品(大衆薬)の睡眠改善薬もあります。とくに、睡眠薬使用経験のなければ、驚くほどの効果が表れます。
一方、メリットだけではなく、睡眠薬の使用には注意が必要です。長期間使用しているうちに効かなくなります。「眠れないから」と用量を増やせば効果はもどりますが、またある程度時間が経てば効かなくなっていきます。いたちごっこですね。
人によっては、薬を変えてみたり、長短時間型/短時間型/長時間型など作用時間や、ベンゾジアゼピン系/非ベンゾジアゼピン系など作用機序の異なる薬を組み合わせ、それなりの睡眠時間を保っているようです。
一応は、眠りにつけていることになってますが、決して正常な手段ではないですよね。
まず挙げられるのが依存性の問題です。多くの睡眠薬には依存性があります。身体的依存といい、繰り返し薬を摂取することで、効果が切れてきたときに脳が自動的に薬を欲します。思い切って、薬を摂取しなくなると、今度は離脱症状と呼ばれる身体の症状が起こります。不眠、不安、イライラ、焦燥、頭痛、吐き気、抑うつなどです。
気が付いたと思いますが、離脱症状のひとつに「不眠」があることが大きな問題なのです。「反跳性不眠」と言うのですが、睡眠薬を使って眠れるようになっても、薬を中断すると逆にひどい不眠症に悩まされることがあるのです。睡眠薬を中断する際は「漸減法」という用量を徐々に減らすなど方法などがとられます。急激に止めるのはマイナスになるのですね。
そして、今後、いちばんの問題となりそうなのが睡眠薬による認知機能障害の合併です。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を投与されている高齢者は、投与されていない高齢者と比べて43~51%ほどもアルツハイマー型認知症になりやすく、ベンゾジアゼピン系の使用量が多く、使用歴が長いほどアルツハイマー型認知症になるリスクが高くなります。高齢者を診療の症例でも、認知機能障害のある人に、多種・多用量のベンゾジアゼピン系使用歴のある確率が優位に高目という事実もあります。
また睡眠薬には、「脱力」「ボーッとする」「注意力・集中力の低下」などの副作用があるため、生活の中での転倒リスクが高まります。骨密度の低下した高齢者の場合、転倒で骨折を発症し、寝たきりになってしまうことも考えられます。
だからと言って、睡眠薬を急に止めてしまえば前述の反跳性不眠で眠れなくなるし、そんな眠れない日が長く続けば、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まったり、うつ病や不安障害といった精神疾患を誘発したりとさまざまな問題点があります。
いったいどうすればいいのでしょうか?
■ 睡眠薬を用いずに、根本的に不眠を改善する方法
極論すれば、「自律神経のバランスを整える」ことになります。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、交感神経は体を興奮状態に持っていき活発に動かそうとする神経です。一方、副交感神経は体をリラックスさせ、休ませようとする神経です。
現代社会、特に都市部では、慌ただしい生活の中で交感神経優位の体になってしまっていて、夜寝るとき、つまり体をリラックス状態にしたいときに副交感神経がうまく作用できない体の人が多いと思われます。
つまり、リラックスすべきときにリラックスできるよう、自律神経のバランスを整える。これが最高の不眠対策になります。
なによりまず、最初に取り組みたいのが、規則正しい生活です。
眠れる、眠れないに関わらず、決まった時間に布団に入って、決まった時間に起床する。これが大事なのです。ちなみに「寝だめ」はホルモンバランスが崩れるのでかえって良くありません。また、適度な運動を毎日行うこと、毎日寝る前に適度な温度(38℃~40℃程度)のお湯にゆっくり入浴し体を温めることなども重要です。寝る直前の食事はダメだし、できれば、寝酒も避けましょう。
生活のリズムを適切に整えること。それが、快適な睡眠の近道といえます。
「睡眠薬」
ウィキによると・・・
―― 不眠症や睡眠が必要な状態に用いる薬物である。
睡眠時の緊張や不安を取り除き、寝付きを良くするなどの作用がある。
睡眠導入剤、催眠薬とも呼ばれる。
便利な薬ですが、次の文が後に続きます
―― 多くは国際条約上、乱用の危険性のある薬物に該当する。
なかなか眠れない夜に服用している人も少なくないと思います。「眠れない」「眠ったつもりでも疲れが取れていない」と語る。そんな悩みを持っている働き盛りの人は少なくありません。厚生労働省の「平成25年 国民健康・栄養調査」によれば、4割前後の人が睡眠の質に満足していないという調査結果もあります。男女ともにです。
睡眠不足や不眠が続いてしまうと、人間関係の悪化や事故、病気などのほか肥満やうつなどにつながりかねません。かといって、よくある寝酒に頼るのもおススメできません。たしかに、微量のアルコールには心を興奮させる作用もあり、ある程度なら心身をリラックスさせます。でも、体内でアルコール分解が進むと、代謝物として二日酔いのもとになるアセトアルデヒドが生じ、で睡眠を妨げだします。肝心の眠りも浅くなってしまい、かえって疲れは取れないのです。
よく眠れる方法はなんでしょうか?
病院でそういう悩みを打ち明けたときに、処方されるのが睡眠薬。
睡眠薬はとても効果のある薬です。かつては患者の耐性のほか、大量服用による自殺なども問題視されましたが、最近では医師が処方する医療用医薬品の睡眠薬だけでなく、一般用医薬品(大衆薬)の睡眠改善薬もあります。とくに、睡眠薬使用経験のなければ、驚くほどの効果が表れます。
一方、メリットだけではなく、睡眠薬の使用には注意が必要です。長期間使用しているうちに効かなくなります。「眠れないから」と用量を増やせば効果はもどりますが、またある程度時間が経てば効かなくなっていきます。いたちごっこですね。
人によっては、薬を変えてみたり、長短時間型/短時間型/長時間型など作用時間や、ベンゾジアゼピン系/非ベンゾジアゼピン系など作用機序の異なる薬を組み合わせ、それなりの睡眠時間を保っているようです。
一応は、眠りにつけていることになってますが、決して正常な手段ではないですよね。
まず挙げられるのが依存性の問題です。多くの睡眠薬には依存性があります。身体的依存といい、繰り返し薬を摂取することで、効果が切れてきたときに脳が自動的に薬を欲します。思い切って、薬を摂取しなくなると、今度は離脱症状と呼ばれる身体の症状が起こります。不眠、不安、イライラ、焦燥、頭痛、吐き気、抑うつなどです。
気が付いたと思いますが、離脱症状のひとつに「不眠」があることが大きな問題なのです。「反跳性不眠」と言うのですが、睡眠薬を使って眠れるようになっても、薬を中断すると逆にひどい不眠症に悩まされることがあるのです。睡眠薬を中断する際は「漸減法」という用量を徐々に減らすなど方法などがとられます。急激に止めるのはマイナスになるのですね。
そして、今後、いちばんの問題となりそうなのが睡眠薬による認知機能障害の合併です。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を投与されている高齢者は、投与されていない高齢者と比べて43~51%ほどもアルツハイマー型認知症になりやすく、ベンゾジアゼピン系の使用量が多く、使用歴が長いほどアルツハイマー型認知症になるリスクが高くなります。高齢者を診療の症例でも、認知機能障害のある人に、多種・多用量のベンゾジアゼピン系使用歴のある確率が優位に高目という事実もあります。
また睡眠薬には、「脱力」「ボーッとする」「注意力・集中力の低下」などの副作用があるため、生活の中での転倒リスクが高まります。骨密度の低下した高齢者の場合、転倒で骨折を発症し、寝たきりになってしまうことも考えられます。
だからと言って、睡眠薬を急に止めてしまえば前述の反跳性不眠で眠れなくなるし、そんな眠れない日が長く続けば、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まったり、うつ病や不安障害といった精神疾患を誘発したりとさまざまな問題点があります。
いったいどうすればいいのでしょうか?
■ 睡眠薬を用いずに、根本的に不眠を改善する方法
極論すれば、「自律神経のバランスを整える」ことになります。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、交感神経は体を興奮状態に持っていき活発に動かそうとする神経です。一方、副交感神経は体をリラックスさせ、休ませようとする神経です。
現代社会、特に都市部では、慌ただしい生活の中で交感神経優位の体になってしまっていて、夜寝るとき、つまり体をリラックス状態にしたいときに副交感神経がうまく作用できない体の人が多いと思われます。
つまり、リラックスすべきときにリラックスできるよう、自律神経のバランスを整える。これが最高の不眠対策になります。
なによりまず、最初に取り組みたいのが、規則正しい生活です。
眠れる、眠れないに関わらず、決まった時間に布団に入って、決まった時間に起床する。これが大事なのです。ちなみに「寝だめ」はホルモンバランスが崩れるのでかえって良くありません。また、適度な運動を毎日行うこと、毎日寝る前に適度な温度(38℃~40℃程度)のお湯にゆっくり入浴し体を温めることなども重要です。寝る直前の食事はダメだし、できれば、寝酒も避けましょう。
生活のリズムを適切に整えること。それが、快適な睡眠の近道といえます。
注意 虫刺され跡が痛い場合 [アレルギー]
■ 注意 虫刺され跡が痛い場合
台風と雨が多かった2016年。あまり問題にされませんでしたが、健康にかかわる虫に刺される被害は、去ったわけではありません。
アウトドアなどでいつの間にか虫に刺されていた、ということはよくありますし、すぐ近所の草わらの中に、南方から侵略してきた蚊やぶよの類がいないとは限らない時代に生きているのです。
刺されてかゆい程度なら、それほど問題ではありません。かくのをガマンして抗ヒスタミン剤を塗っておけば大事に至ることはありません。しかし、痛みを伴っている場合には注意がいりますし、場合によっては、医師による治療が必要になることもあります。
今のところ私たちの周辺には、人間の命を脅かすような毒を持つ虫はいません。しかし、毒に対するアレルギー反応があったり、刺された患部から感染症などを引き起こしてしまえば、下手をすると命に関わる危険性があります。
■ 蜂に刺されたら診断を
刺されて痛い虫で、まず思い浮かぶのが蜂でしょう。刺されるととても痛いのですが、むしろ怖いのはアレルギー反応によるアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックって?
一度、蜂に刺されると、毒に対する免疫反応が体の中で形成されます。二度目に刺された時、その免疫による過剰なアレルギー反応を起こすしてしまうのです。防衛機能が仇になるケースですね。ひどい場合には1時間以内に意識消失や血圧低下を起こし、死に至ることもあります・・・・・。
日本に住む蜂でアナフィラキシーショックを起こすのは、スズメバチとアシナガバチです。もしも、刺された蜂をはっきり特定できない場合は、必ず医師の診断を受けて何の蜂に刺されたのかを特定しておきましょう。血液検査によって、どの蜂に刺されたのかを判断できます。
・毛虫も要注意!
個人差というのはありますが、毛虫の毒も危険です。蜂と同じ様にアナフィラキシーショックを起こすことがあるのです。蜂も毛虫のいずれの場合も、応急処置を済ませたら皮膚科の検診を受けておくことをオススメします。
毛虫の毒というのは、細かい毛が大量に皮膚に刺さってます。細かいだけにとても厄介なのです。刺された最初のうちは「かゆみ」だけが起こることもよくあります。知らずにかきむしってしまって、広範囲に毒が及んでしまう例が後を絶ちません。
毛虫対処は?
毛虫に刺されたら、患部をこすってはいけません。流水や粘着テープなど、、何でも使って毒毛を慎重に取り除きます。きれいに取り除いたら、抗ヒスタミン剤を塗って、皮膚科の検診を受けましょう。気づかずにかきむしってしまったとしても、気づいた時点で医師の検診を受けることが大切です。
そのまま放っておくと、痛みやかゆみが全身に及びます。ひどい場合では発熱やめまいが生じることがあります。
歩いたときに痛みがある腰痛の原因とは? [肩や腰]
■ 歩いたときに痛みがある腰痛の原因とは?
人間の身体は、必ずしも左右対称ではありません。
その人のクセや、生活での習慣それに仕事における慣れた動きなど、不均衡な身体の使い方によって、バランスが偏るのです。もともと持っている遺伝上の形状も影響しますしね。
そうしたアンバランスは、病気や腰痛にも適用されることがあります。
ぎっくり腰などは、起こったときの動作や日頃の疲れ方によって、右や左など偏ったほうに痛みを感じることがよくあります。ほかの腰痛でも、左側だけに偏って痛みを感じることがあれば、普通の腰痛とは原因が異なるかもしれません。左側だけに痛みが生じる腰痛。その原因には3つが考えられます。
1 骨や関節の歪みによるもの
2 内臓疾患性のもの
3 心因性のもの
このうち「歩くと痛い」症状となると、骨や関節の歪みか内臓疾患性のものが原因でだと推測されます。
腰痛の原因では、骨や関節の歪みによる痛みがけっこう多いものです。加齢で生じるケースはもちろん、姿勢の悪さが原因になる生活習慣によっても生じる可能性があります。反対に、内臓疾患性が原因であるなら、例えば、腎臓や膵臓が炎症を起こしていることが考えられます。
内臓疾患性のものと歪みによる痛み。どちらも同じ腰痛ですが、状態の違いによって区別することができます。
見分けるポイントは?
↓ ↓ ↓
「安静時にも痛みがあるかどうか」
安静にしているにもかかわらず、痛みを感じるのであれば、内臓疾患に原因がある可能性が高くなるのです。
■ 内臓疾患のケース
・腎臓疾患
だるさや浮腫み、血尿などがおこるなら腎臓疾患。体内の余分な水分が悪さをする症状も合わせて出てくることが多く、これは東洋医学でいうところの水邪(すいじゃ)にあたります。
・急性膵炎
お酒をよく飲む人ならば、膵臓の機能が低下して急性膵炎を起こしている可能性があります。
・尿路結石
突然激痛が走り、血尿や腰の部分に重苦しさを感じるなら尿路結石が疑われます。
・子宮内膜症
女性特有の病気としては子宮内膜症も考えられます。左側に痛みが現れることもあり注意が必要です。
■ 腰骨あたりの歪み
骨や関節が歪んでおり歩くたびに痛みを感じるのであれば、腰椎の部分に問題がある可能性が高いです。単に姿勢が悪くて神経を圧迫している状態も考えられますが、椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアの可能性もあります。
椎間板ヘルニアを患らう人の多くは、腰椎椎間板ヘルニアも同時に起こしてます。歩くときに痛みが増すというのであれば、椎間板がはみ出ていたり、椎間板自体が傷ついてしまっている疑いもあります。椎間板が傷ついてはみ出してしまうと、周辺の神経に圧迫して痛みやしびれの症状を起こすこともあります。腰痛以外にしびれも感じた時には、腰椎椎間板ヘルニアも一緒に疑ってかかる必要があるかもしれません。
人間の身体は、必ずしも左右対称ではありません。
その人のクセや、生活での習慣それに仕事における慣れた動きなど、不均衡な身体の使い方によって、バランスが偏るのです。もともと持っている遺伝上の形状も影響しますしね。
そうしたアンバランスは、病気や腰痛にも適用されることがあります。
ぎっくり腰などは、起こったときの動作や日頃の疲れ方によって、右や左など偏ったほうに痛みを感じることがよくあります。ほかの腰痛でも、左側だけに偏って痛みを感じることがあれば、普通の腰痛とは原因が異なるかもしれません。左側だけに痛みが生じる腰痛。その原因には3つが考えられます。
1 骨や関節の歪みによるもの
2 内臓疾患性のもの
3 心因性のもの
このうち「歩くと痛い」症状となると、骨や関節の歪みか内臓疾患性のものが原因でだと推測されます。
腰痛の原因では、骨や関節の歪みによる痛みがけっこう多いものです。加齢で生じるケースはもちろん、姿勢の悪さが原因になる生活習慣によっても生じる可能性があります。反対に、内臓疾患性が原因であるなら、例えば、腎臓や膵臓が炎症を起こしていることが考えられます。
内臓疾患性のものと歪みによる痛み。どちらも同じ腰痛ですが、状態の違いによって区別することができます。
見分けるポイントは?
↓ ↓ ↓
「安静時にも痛みがあるかどうか」
安静にしているにもかかわらず、痛みを感じるのであれば、内臓疾患に原因がある可能性が高くなるのです。
■ 内臓疾患のケース
・腎臓疾患
だるさや浮腫み、血尿などがおこるなら腎臓疾患。体内の余分な水分が悪さをする症状も合わせて出てくることが多く、これは東洋医学でいうところの水邪(すいじゃ)にあたります。
・急性膵炎
お酒をよく飲む人ならば、膵臓の機能が低下して急性膵炎を起こしている可能性があります。
・尿路結石
突然激痛が走り、血尿や腰の部分に重苦しさを感じるなら尿路結石が疑われます。
・子宮内膜症
女性特有の病気としては子宮内膜症も考えられます。左側に痛みが現れることもあり注意が必要です。
■ 腰骨あたりの歪み
骨や関節が歪んでおり歩くたびに痛みを感じるのであれば、腰椎の部分に問題がある可能性が高いです。単に姿勢が悪くて神経を圧迫している状態も考えられますが、椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアの可能性もあります。
椎間板ヘルニアを患らう人の多くは、腰椎椎間板ヘルニアも同時に起こしてます。歩くときに痛みが増すというのであれば、椎間板がはみ出ていたり、椎間板自体が傷ついてしまっている疑いもあります。椎間板が傷ついてはみ出してしまうと、周辺の神経に圧迫して痛みやしびれの症状を起こすこともあります。腰痛以外にしびれも感じた時には、腰椎椎間板ヘルニアも一緒に疑ってかかる必要があるかもしれません。
無理な減塩は害になる?身体に良くない理由とは [サプリメントと健康食品]
■ 無理な減塩は害になる?身体に良くない理由とは
秋です。
長い夏が終わって長い残暑も終わって、そういえば、晴れ間を思い出せないシーズンだったなと、振り返る今日です。
雨がおおかったとはいえ、列島各地では35℃超えの猛暑日が続いてました。暑い時期に怖いの病気といえば、熱中症ですね。熱中症になると体の水分がなくなり、脱水症状を引き起こします。その予防策としては、小まめな水分補給と適度な塩分摂取が欠かせません。冬にだって、夏ほどではないけど、熱中症のような症状はでるので。お年寄りが水分をあまり摂らないで、いつのまにか脱水しているようなケースですね。とくに一人暮らしでは意外と恐いことになる危険があります。
この夏の暑さを振り返りながら、危険な熱中症対策を考えましょう。
熱中症に恐いのは脱水です。水は飲めばいいのですが、塩に限って言えば、摂取すればいいというわけではありません。「塩!」とひと言に言っても、それぞれ特性があります。一緒くたにしてますが、体にいい塩と、あまりオススメできない塩があるのです。
熱中症や脱水症状を乗り切るには、良質な塩を摂る必要があります。
正しい塩の選び方や摂り方をご考えましょう。
■ 体にいい塩ほど含んでいるミネラルが多い!
体にいい塩の基準はこれです
↓ ↓ ↓ ↓
「 海水と同じミネラル分の割合を持つ塩 」
もともと塩には、ミネラルが豊富に含まれています。海の生物から進化した人間の水分にもミネラルが必要。人間は生きるうえで一定のミネラルを補給しなくてはいけません。1日当たりの必要量が100mg以上のものは「必須ミネラル」と呼ばれてます。体の構成成分になったり、生命機能や代謝などを維持したりと重要な役割を持ったミネラルです。
ちまたに流通している「精製塩」にはミネラルが含まれていません。海水からナトリウムだけを抽出して、純度99%を超える塩化ナトリウムにしているためです。日本で昔から行われてきた「天日干し」や「平釜法」などによる塩の作り方と違って、機械を使って簡単に量産できます。価格も安く手に入りますが、ミネラルなどの栄養素を取り除いてしまっています。健康の観点からいえば、とてもオススメできない品質なのです。
逆に、理想的なミネラルを多く含んでいるのが「海塩」「岩塩」です。中でもオススメしたいのは「わじまの海塩」(石川県輪島)と「ひんぎゃの塩」(東京都青ヶ島)です。
病院へ行けば「塩分を摂り過ぎるのは体によくない」と医師が減塩を促すことがあります。じつは、これも適切ではありません。なぜなら、いわゆる「減塩ブーム」というのは、食事が近代化するに伴った風潮です。塩の取りすぎはたしかによくないとしても、増え続ける高血圧や心臓病の“スケープゴート”として、減塩が槍玉に挙げられているという側面は否めません。
こんな報告もあります。
1984~1997年にかけて疫学と社会医学会会長を務め、1996~1998年まで米国高血圧学会の会長職を務めたアルダーマン博士が、世界中で21万人もの大規模な生活調査をしたところ、「塩分と高血圧や寿命の短さは関係ない」ということを突き止めたといいのです。ですが、減塩を否定する論文を提出した途端に学会誌への掲載拒否や、いわれのない批判を受けるよようになったとか。結局、発言を続けることが困難になった経緯があります。
(米国は利権が絡むと恐いことが本気で起こる国ですから。スーパー301条とか、日本産OSの排除を議会に促したMSの件とかありますし)
■ 塩を控える高齢者ほど脱水症状に陥ってしまう危険が
あまり公には言われてないのですが、過度な減塩は命にかかわる危険を伴います。たとえば、塩の摂り過ぎは血圧を上げるとたくさんの人が信じていますが、これは逆を言えば、塩の主成分であるナトリウムが血圧を維持しているということです。つまり、無理な減塩で必要なナトリウム量が得られなくなってしまえば、生命維持に必要な全身に血液を巡らせるための血圧を保てなくなるということです。
とくに高齢者は、健康のために塩を控えることがあります。でもこれは、かえって健康に良くありません。塩を摂らないことで、喉の渇きを感じにくくなってしまい、脱水症状に陥るケースがあるからです。
恐いのは減塩のタイミング。
暑い夏に減塩を意識し過ぎてしまうと、脱水症状に拍車をかけてしまいます。塩を適度に摂ってこそ、脱水症状を防ぐことにもつながるのですが、本末転倒です。本来、年齢を重ねていればいるほど、上質なものを摂取するようにしていく必要があるのです。塩を制限するのとは根本的に違います。
■ 脱水症状を防ぐ、水分補給と塩分摂取
夏になると、自然にコンビニのドリンクコーナーに引き寄せられます。そこには、コーラやお茶などの年中置いてある飲料のほか、塩をプラスした清涼飲料水が種類を増やします。塩分の摂取が体に非常に重要であり、脱水症状を防ぐのに、塩が効果的なことを証明しているからこそ、コンビニのラインナップが増えるのです
脱水や熱中症を乗り切るには、体にいい塩を摂ること、暑さに負けない体づくりをすることが大切となります。暑い時期であれば、屋外だけでなく、屋内にあっても脱水症状になりやすいのです。くれぐれも熱中症になって、脱水症状で倒れないでください。小まめな水分補給と、塩分摂取を心掛けていきましょう。
胆石症の、症状の現れ方 [腹痛]
■ 胆石症の、症状の現れ方
胆石症は、かかった病気の種類によって「症状」が異なってきます。
・胆嚢結石
胆嚢に結石があったとしても、多くの場合は症状が出ないものです。なんらかの症状が出るのは、胆嚢結石を持っている人のおよそ2割だとといわれています。その症状も、上腹部に違和感があったり腹部に膨満感があるなど、胃や腸の症状と似ている場合がほとんどです。
しかし、胆嚢結石には特徴的な症状があります。
それは胆石疝痛(せんつう)と呼ばれる腹痛です。
これは、脂肪分の多い食物をとったあとに起きる上腹部の傷みです。とくに右の肋骨の下あたりに周期的な痛みがおこるもので、背中や右肩にコリや痛みを伴うこともあります。
胆石疝痛は、結石の移動が原因です。胆嚢結石が胆嚢の出入り口をふさいだり胆嚢管に詰まったりすることで、、胆汁の流れを妨げ、痛みが起こるのです。その状態で胆嚢内に細菌が感染したりすれば、高熱を出す「急性胆嚢炎」になります。なお、特殊な状況を除けば、通常、胆嚢結石で黄疸になることはありません。
・胆管結石
胆管結石は、上記の胆嚢結石とは正反対です。多くの場合、何らかの症状を伴っていて、症状の無い人は1割程度と、全く逆転しています。
胆管内の結石ができると、胆汁の十二指腸への流れが妨げられて、腹痛や発熱などの症状が出てきます。胆管内にたまった胆汁が血液中に逆流してしまえば、黄疸を来します。われわれ日本人は、もともと黄色い皮膚をしているので、黄疸が酷く無い限りは、肌が黄色くなったのに気づきません。しかし、黄疸の前に、尿の色がウーロン茶のように茶色くなるという兆候が現れます。
病状が進行すれば、胆汁中の細菌が胆汁と一緒に血液に入り込む(敗血症、菌血症)がおこり、悪寒を伴う高熱や意識障害、のほかショックを来してしまい、極めて危険な状態になります。それが、急性閉塞性化膿性胆管炎です。適切な処置をしなければ死亡の危険もあります。高齢者は、腹痛を通り越して、急に高熱や意識障害を来す可能性があり、より注意が必要です。
また胆管結石は、「急性膵炎」の原因になります。急性膵炎は、膵液の十二指腸への流れを妨げて膵炎を起こします。症状としては、みぞおち痛や背部痛、嘔吐などがあります。
■ 胆石症に気づいたらどうすれば?
症状が出たときには、病院へ行って治療を受けなければなりません。疝痛発作までいかなくても、上腹部の軽い痛みや違和感、膨満感などを自覚する場合には、消化器内科か外科を受診して、今後の治療方針について話し合う必要があります。
症状の無い胆嚢結石でも、定期的(半年~1年)に外来を受診して、状態を調べてもらうのがベストです。
かつて胆管結石と診断された方が、腹痛や発熱や黄疸の症状が出た場合に、そのまま放置すると命に関わります。緊急で医療機関を受診してください。症状がなくても、血液検査で肝臓や胆管の酵素が異常値を示した場合には、すみやかに治療を受ける必要があります。
タグ:腹痛
自覚ない高血糖リスクと生活習慣病 [身体の信号]
■ 自覚ない高血糖リスクと生活習慣病
「高血糖はこわい」
「食べ過ぎや甘い物に気をつけよう」
高血糖は恐い病気であり、普段から気をつけないと命を蝕むことになる・・・とはよく言われることです。しかし客観的にはわかるつもりでいても、自分におこらない限り実感が伴わないのも事実です。血糖値が高い状態が続いたり、急激に上がったりするとなぜ危険なのでしょうか。
■ 血糖値が高いとはどのような状態のこと
血糖値は血液中のブドウ糖の量を示す数値です。ブドウ糖はすべての臓器のエネルギーで、健康であれば血糖値は一定の範囲に調節されています。ところが、ブドウ糖を体内の組織に送り込むインスリンの分泌と作用が低下すると、その調節がうまくいかなくなります。さらに症状が進むんでおこるのが糖尿病という疾患なのです。
インスリンの他にどんなリスクがあるのでしょうか。
糖尿病になると、血管への負担が大きくなって動脈硬化を招いてしまい、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。最近では、認知症になるリスクが高くなることも明らかになってきました。
では、高血糖になった身体にはどんな症状が出るのでしょうか。血液中のブドウ糖が増えると尿の中に漏れてきます。漏れ出た糖は濃度が高いために水分を尿に引っ張っていきます。その結果、尿の量が増えるので、口が渇いて、水分を多くとるようになります。
血糖値が非常に高い時はブドウ糖を有効に使えなくなるので、体内のたんぱく質や脂肪が分解されてしまいます。不必要にエネルギー消費が増えるので、体重減少やだるさを感じます。
一般には、こうした異変を感じで始めて、病院に駆け込むのですが、本当はすでに遅いのです。
症状が出るときには既に糖尿病が進行してしまっています。糖尿病になると、自覚症状がない意識の水面下で、網膜症、腎症、神経障害といった合併症が進むことが分かっています。気付いたときには遅いというのは、痛みや目だった異変がないときに、症状がどんどん進んでいるということです。
逆にいえば、症状が見られないときに血糖の上昇を抑え込むことが可能なら、いまよりも健康寿命を延ばすことができるようになるということです。
ところで、「隠れ糖尿病」という言葉を耳にすることがあります。これは、空腹時には血糖値が正常ですが食後に高くなるタイプのこと。特に高齢者に多い傾向がありますね。だれでも食後は血糖値が上がるものですが、許容範囲を超えて上がると要注意ということです。
健康診断では食事を抜いて血液検査を受けるのが普通です。検査の数値は正常を示すため発見が遅れることになります。血糖に関しては食後の数値も重要になるということです。そのため、検査結果を見るときには血糖値だけでなく「Hb(ヘモグロビン)A1c」にも注目します。採血の約2カ月前からの平均血糖値を反映しているので、血糖コントロールの目安になります。
食後の急激な血糖値の上昇は、血管への負担が大きくなって、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。これを抑え込むには、食事です。例えば、そばや玄米、キノコ類などは、食後の血糖値の上昇度を示すGI(グリセミック・インデックス)値の低い食物です。これらを意識して食べることも良いのですが、大切なのは食べ過ぎないこととバランスのいい食事です。
ゆっくり食べる、とか、野菜を先に食べる、とか、食後に軽い運動をすること。こうしたことは、食後血糖の上昇を抑えてくれます。糖尿病の薬の中には、食後の血糖上昇を抑えるものがあります。一部の薬は糖尿病発症予防薬として保険適用をうけてます。
それと同じような作用を持つ自然由来の食品もありますね。薬の服用に抵抗のある人なら、そうした健康食品やサプリメントを食べるほうが、受け入れやすいかもしれません。
「高血糖はこわい」
「食べ過ぎや甘い物に気をつけよう」
高血糖は恐い病気であり、普段から気をつけないと命を蝕むことになる・・・とはよく言われることです。しかし客観的にはわかるつもりでいても、自分におこらない限り実感が伴わないのも事実です。血糖値が高い状態が続いたり、急激に上がったりするとなぜ危険なのでしょうか。
■ 血糖値が高いとはどのような状態のこと
血糖値は血液中のブドウ糖の量を示す数値です。ブドウ糖はすべての臓器のエネルギーで、健康であれば血糖値は一定の範囲に調節されています。ところが、ブドウ糖を体内の組織に送り込むインスリンの分泌と作用が低下すると、その調節がうまくいかなくなります。さらに症状が進むんでおこるのが糖尿病という疾患なのです。
インスリンの他にどんなリスクがあるのでしょうか。
糖尿病になると、血管への負担が大きくなって動脈硬化を招いてしまい、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。最近では、認知症になるリスクが高くなることも明らかになってきました。
では、高血糖になった身体にはどんな症状が出るのでしょうか。血液中のブドウ糖が増えると尿の中に漏れてきます。漏れ出た糖は濃度が高いために水分を尿に引っ張っていきます。その結果、尿の量が増えるので、口が渇いて、水分を多くとるようになります。
血糖値が非常に高い時はブドウ糖を有効に使えなくなるので、体内のたんぱく質や脂肪が分解されてしまいます。不必要にエネルギー消費が増えるので、体重減少やだるさを感じます。
一般には、こうした異変を感じで始めて、病院に駆け込むのですが、本当はすでに遅いのです。
症状が出るときには既に糖尿病が進行してしまっています。糖尿病になると、自覚症状がない意識の水面下で、網膜症、腎症、神経障害といった合併症が進むことが分かっています。気付いたときには遅いというのは、痛みや目だった異変がないときに、症状がどんどん進んでいるということです。
逆にいえば、症状が見られないときに血糖の上昇を抑え込むことが可能なら、いまよりも健康寿命を延ばすことができるようになるということです。
ところで、「隠れ糖尿病」という言葉を耳にすることがあります。これは、空腹時には血糖値が正常ですが食後に高くなるタイプのこと。特に高齢者に多い傾向がありますね。だれでも食後は血糖値が上がるものですが、許容範囲を超えて上がると要注意ということです。
健康診断では食事を抜いて血液検査を受けるのが普通です。検査の数値は正常を示すため発見が遅れることになります。血糖に関しては食後の数値も重要になるということです。そのため、検査結果を見るときには血糖値だけでなく「Hb(ヘモグロビン)A1c」にも注目します。採血の約2カ月前からの平均血糖値を反映しているので、血糖コントロールの目安になります。
食後の急激な血糖値の上昇は、血管への負担が大きくなって、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。これを抑え込むには、食事です。例えば、そばや玄米、キノコ類などは、食後の血糖値の上昇度を示すGI(グリセミック・インデックス)値の低い食物です。これらを意識して食べることも良いのですが、大切なのは食べ過ぎないこととバランスのいい食事です。
ゆっくり食べる、とか、野菜を先に食べる、とか、食後に軽い運動をすること。こうしたことは、食後血糖の上昇を抑えてくれます。糖尿病の薬の中には、食後の血糖上昇を抑えるものがあります。一部の薬は糖尿病発症予防薬として保険適用をうけてます。
それと同じような作用を持つ自然由来の食品もありますね。薬の服用に抵抗のある人なら、そうした健康食品やサプリメントを食べるほうが、受け入れやすいかもしれません。
失明になるかも 緑内障 [目の症状]
■ 失明になるかも 緑内障
緑内障は、視野が狭くな病気です。目から入ってきた情報を脳に伝達する「視神経」という器官に障害が起こることで、見える班員が狭まっていきます。直接の原因は、眼圧が高くなるなどで視神経が圧迫さます。治療が遅れれば失明に至ることもある怖い病気です。
日本での、緑内障患者はどれくらいいるのでしょうか。
とある詳しい調査によれば、40歳以上の人では約20人に1人が緑内障を患っています。さらに、70歳代では約10人に1人に増え、80歳以上になると、約7~8人に1人が緑内障であることが分かりました。これだけの患者がいるのですが、自分が緑内障だと自覚している人はほとんどいません。患者全体の、じつに8割以上の人が、自覚症状がないこともありまったく治療をしてません。
緑内障にかかると、見える範囲が少しずつ狭くなっていきます。その進行は非常にゆっくりなので、病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。
それでも、どうして緑内障に気付かないのでしょうか?
見える範囲というのは、普段の状態では自覚が難しいと言われます。通常は両眼で見ているので、左右それぞれの目が助け合って見えない視野を補完してます。欠損が始まっていても気が付かないのはそのためです。
下方の視野が欠けていると気づきやすく、上方が欠けていると分かりにくいようです。また、中心の近くに暗点が出てくると気付くこともありますが、その場合、早く進行することがあるので注意が必要です。
一度欠損した視野は回復しないので、早期の発見が必要となります。ときどき片眼ずつで見てみるとチェックになります。
■ 緑内障の種類
緑内障には種類がありますが、大別すると2つ。自然に発症するタイプの「原発緑内障」と、何らかの病気に併って発症するタイプの「続発緑内障」に分かれます。緑内障の中でもっとも一般的なのは「原発緑内障」ですが、これも「隅角」部分の状態によって2つのタイプに分類されます。
隅角は、眼球内部の圧力(眼内圧=眼圧)を維持している「房水」が眼球内から出ていく場所で、房水の流出抵抗が眼圧の高さに影響を与えています。つまり、目玉の水の出を管理している水門。
隅角が十分開いているタイプが「開放隅角緑内障」。狭いタイプが「閉塞隅角緑内障」です。
前者のほうがとても多いのですが、開放されているのに眼圧が上がるのがやや不思議です。また、眼圧でも病気が分かれているのですが、日本人の大部分は、正常域の眼圧で緑内障を引き起こす正常眼圧緑内障(眼圧が21mmHg未満)です。
・正常眼圧緑内障(NTG)
眼圧の正常値は「9~21mmHg」とされます。眼圧が高くなかったり正常なのに、「視神経の変化」や「視野の変化」がおこるのを「正常眼圧緑内障」と言います。
正常眼圧緑内障が起こる理由は、一人ひとりの眼の強さが違うから。「眼圧の正常値」というのは世界的な規定であり、ある人にとっては高すぎることがあるのです。たとえば、ガッシリした体格の人は、少しぐらい体を押されてもビクともしませんが、病弱で足腰の弱った人なら、少し押されただけで倒れてしまうようなもの。
逆にいえば、眼圧が高くても視神経が強ければ、緑内障になりにくいのです。
・閉塞隅角緑内障
中高年の女性に多い緑内障のタイプが「閉塞隅角緑内障」。眼球の奥行きが少し短い遠視の人に多く見られます。急速に起こるタイプ(急性発作)と慢性に起こるタイプがあります。
急性発作では、30~60mmHgへと急激に眼圧が上昇し、激しい眼痛、かすみ、視力低下、眼の充血、頭痛、吐き気、嘔吐が起こることもあります。このような場合は早急に処置、治療をしないと、失明してしまうこともあります。
一方の「慢性原発閉塞隅角緑内障」は、前房(角膜と虹彩の間)が浅く、眼圧は必ずしも高くはないようです。
緑内障は、中高年の方に起こる代表的な病気のひとつ。
症状がない場合でも、定期的な眼科検診をおすすめします。
緑内障は、視野が狭くな病気です。目から入ってきた情報を脳に伝達する「視神経」という器官に障害が起こることで、見える班員が狭まっていきます。直接の原因は、眼圧が高くなるなどで視神経が圧迫さます。治療が遅れれば失明に至ることもある怖い病気です。
日本での、緑内障患者はどれくらいいるのでしょうか。
とある詳しい調査によれば、40歳以上の人では約20人に1人が緑内障を患っています。さらに、70歳代では約10人に1人に増え、80歳以上になると、約7~8人に1人が緑内障であることが分かりました。これだけの患者がいるのですが、自分が緑内障だと自覚している人はほとんどいません。患者全体の、じつに8割以上の人が、自覚症状がないこともありまったく治療をしてません。
緑内障にかかると、見える範囲が少しずつ狭くなっていきます。その進行は非常にゆっくりなので、病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。
それでも、どうして緑内障に気付かないのでしょうか?
見える範囲というのは、普段の状態では自覚が難しいと言われます。通常は両眼で見ているので、左右それぞれの目が助け合って見えない視野を補完してます。欠損が始まっていても気が付かないのはそのためです。
下方の視野が欠けていると気づきやすく、上方が欠けていると分かりにくいようです。また、中心の近くに暗点が出てくると気付くこともありますが、その場合、早く進行することがあるので注意が必要です。
一度欠損した視野は回復しないので、早期の発見が必要となります。ときどき片眼ずつで見てみるとチェックになります。
■ 緑内障の種類
緑内障には種類がありますが、大別すると2つ。自然に発症するタイプの「原発緑内障」と、何らかの病気に併って発症するタイプの「続発緑内障」に分かれます。緑内障の中でもっとも一般的なのは「原発緑内障」ですが、これも「隅角」部分の状態によって2つのタイプに分類されます。
隅角は、眼球内部の圧力(眼内圧=眼圧)を維持している「房水」が眼球内から出ていく場所で、房水の流出抵抗が眼圧の高さに影響を与えています。つまり、目玉の水の出を管理している水門。
隅角が十分開いているタイプが「開放隅角緑内障」。狭いタイプが「閉塞隅角緑内障」です。
前者のほうがとても多いのですが、開放されているのに眼圧が上がるのがやや不思議です。また、眼圧でも病気が分かれているのですが、日本人の大部分は、正常域の眼圧で緑内障を引き起こす正常眼圧緑内障(眼圧が21mmHg未満)です。
・正常眼圧緑内障(NTG)
眼圧の正常値は「9~21mmHg」とされます。眼圧が高くなかったり正常なのに、「視神経の変化」や「視野の変化」がおこるのを「正常眼圧緑内障」と言います。
正常眼圧緑内障が起こる理由は、一人ひとりの眼の強さが違うから。「眼圧の正常値」というのは世界的な規定であり、ある人にとっては高すぎることがあるのです。たとえば、ガッシリした体格の人は、少しぐらい体を押されてもビクともしませんが、病弱で足腰の弱った人なら、少し押されただけで倒れてしまうようなもの。
逆にいえば、眼圧が高くても視神経が強ければ、緑内障になりにくいのです。
・閉塞隅角緑内障
中高年の女性に多い緑内障のタイプが「閉塞隅角緑内障」。眼球の奥行きが少し短い遠視の人に多く見られます。急速に起こるタイプ(急性発作)と慢性に起こるタイプがあります。
急性発作では、30~60mmHgへと急激に眼圧が上昇し、激しい眼痛、かすみ、視力低下、眼の充血、頭痛、吐き気、嘔吐が起こることもあります。このような場合は早急に処置、治療をしないと、失明してしまうこともあります。
一方の「慢性原発閉塞隅角緑内障」は、前房(角膜と虹彩の間)が浅く、眼圧は必ずしも高くはないようです。
緑内障は、中高年の方に起こる代表的な病気のひとつ。
症状がない場合でも、定期的な眼科検診をおすすめします。