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アナフィラキシーの予防(ハチ)と処置 [アナフィラキシー]
■ アナフィラキシーの予防(ハチ)と処置
これまで隠していましたが、正直に話します。
わたしは、「アナフィラキシー」とは、ハチ刺されのアレルギーのことだと、ずっと信じてました。
なせかと言うと、言葉が登場する状況です。
「アナフィラキシー」という言葉が取り上げられるのは、決まってナチに刺されて亡くなったニュースです。
一方、小学生が給食のソバを食べてショック症状を起こしたニュースの場合、出てくる言葉は「アレルギー」
つまり次のように思っていたわけです。
ハチ刺され=「アナフィラキシー」=虫毒のアレルギー
食物反応 =「食物アレルギー」
実際は、全てが「アナフィラキシー」でした。
一番始めの記事でも言ったことを繰り返します。
身体の中にアレルゲン(抗原とも言います)が侵入すると、体はそのアレルゲンに対してだけ効く「抗体」を産生します。
この抗体は、防御兵器です。再び同じアレルゲンが体内に入って撃退するための装備というわけです。アレルゲンが入ってきた場合には、抗原抗体反応が起こって、アレルゲンを除去しようとします。
この抗原抗体反応は、体の防御反応の一種です。風邪菌でもなんでも、いちど体内に入ったことのあるアレルゲンに対して効く、非常に心強いシステムです。ところが、ときに、体にとって極めて有害な反応を引き起こします。それをアナフィラキシーというのです。
さて、ここからがこの記事の本番です。
ハチによる虫さされを防ぐにはそうすればいいか?
「 ハチの巣に近づかないこと 」
これが原則です。
スズメバチの巣というのは、見張りのハチが周囲を警戒しています。
ハチの方も、無駄な争いは嫌うらしく、近づく相手には威嚇してきます。
・ 相手の周りを飛び回り、"ブンブン"という大きな羽音を出す
・ 顎を噛み合わせて"カチカチ"という音を出す。
ここで、ゆっくり立ち去れば、問題は起きないのですが、さらに巣に近づいたり、急に向きを変えるなどして体を動かすと、その刺激で攻撃を始めます。それも一斉に。ハチの攻撃を受けると、攻撃に参加するハチは増える一方です。一刻も早くそこから離れるようにします。
もしも、スズメバチ類の巣に遭遇し、警戒のハチが近寄ってきた場合には、姿勢を低くしてハチが飛び去るのを待ってから、ゆっくり巣から離れます。大声で騒いだり、手で払ったりする行動は危険。相手は攻撃されたをみなします。絶対にやらないように。
攻撃を受けやすい色モノ
黒い着衣
ひらひらするもの
黒いサングラス
黒いカメラ
黒い長靴
(動くて動くもの)
ヘアスプレー
香水
(匂いが刺激する)
攻撃を受けにくいモノ
長袖で白っぽい服装
帽子をかぶる
露出部分を少なくする(軍手など)
人間が避けても、ハチのほうが寄ってくることがあります。ハチが室内や車内に入ってきた場合は、窓を開けて出て行くのを待ちます。決して叩いたり追いかけ回さず冷静に対処します。ハチは明るい方へ向かう性質があり自然に外に出て行きます。
万が一、叩くつもりでいるなら、タイミングを狙って一撃で潰します。
外すと、危険が倍増します。
○ 治療
ハチ毒に対する抗体は強烈なので、再度刺された場合にアナフィラキシーを起こす可能性は高いといわれます。ハチアレルギーがあっても、仕事上、ハチに遭遇する危険が高い場合、どうすればいいでしょうか。
蜂毒アレルギーの治療法は2つ。根本的に治す「減感作療法(アレルゲン特異的免疫療法)」と、対処療法として「アナフィラキシー補助治療剤の自己注射」です。
減感作療法/アレルゲン特異的免疫療法
蜂毒アレルギーの原因となっているアレルゲン(蜂毒成分)を徐々に身体の中に入れて慣らしていき、過剰なアレルギー反応を抑えていく方法です。注射により、定期的に少しずつ抗原の濃度、量を増やしながら治療をおこないます。一般には、花粉症などのアレルギーに対して行われている方法です。この治療は、一部の専門の医療機関で、自由診療(保険が適用されない)で実施されています。
自己注射薬/アナフィラキシー補助治療剤
蜂毒アレルギーの人が蜂に刺された場合におこなわれる、唯一の応急処置法です。アナフィラキシーショックの症状を緩和する補助治療剤として自己注射薬を携帯するようにします。刺されたときに、自分で注射するわけです。過去にアナフィラキシーを起こしたことがある場合や、蜂刺されのリスクが高い人が携帯します。専門の医師の診断が必要ですが、保険の適用があります。
これまで隠していましたが、正直に話します。
わたしは、「アナフィラキシー」とは、ハチ刺されのアレルギーのことだと、ずっと信じてました。
なせかと言うと、言葉が登場する状況です。
「アナフィラキシー」という言葉が取り上げられるのは、決まってナチに刺されて亡くなったニュースです。
一方、小学生が給食のソバを食べてショック症状を起こしたニュースの場合、出てくる言葉は「アレルギー」
つまり次のように思っていたわけです。
ハチ刺され=「アナフィラキシー」=虫毒のアレルギー
食物反応 =「食物アレルギー」
実際は、全てが「アナフィラキシー」でした。
一番始めの記事でも言ったことを繰り返します。
身体の中にアレルゲン(抗原とも言います)が侵入すると、体はそのアレルゲンに対してだけ効く「抗体」を産生します。
この抗体は、防御兵器です。再び同じアレルゲンが体内に入って撃退するための装備というわけです。アレルゲンが入ってきた場合には、抗原抗体反応が起こって、アレルゲンを除去しようとします。
この抗原抗体反応は、体の防御反応の一種です。風邪菌でもなんでも、いちど体内に入ったことのあるアレルゲンに対して効く、非常に心強いシステムです。ところが、ときに、体にとって極めて有害な反応を引き起こします。それをアナフィラキシーというのです。
さて、ここからがこの記事の本番です。
ハチによる虫さされを防ぐにはそうすればいいか?
「 ハチの巣に近づかないこと 」
これが原則です。
スズメバチの巣というのは、見張りのハチが周囲を警戒しています。
ハチの方も、無駄な争いは嫌うらしく、近づく相手には威嚇してきます。
・ 相手の周りを飛び回り、"ブンブン"という大きな羽音を出す
・ 顎を噛み合わせて"カチカチ"という音を出す。
ここで、ゆっくり立ち去れば、問題は起きないのですが、さらに巣に近づいたり、急に向きを変えるなどして体を動かすと、その刺激で攻撃を始めます。それも一斉に。ハチの攻撃を受けると、攻撃に参加するハチは増える一方です。一刻も早くそこから離れるようにします。
もしも、スズメバチ類の巣に遭遇し、警戒のハチが近寄ってきた場合には、姿勢を低くしてハチが飛び去るのを待ってから、ゆっくり巣から離れます。大声で騒いだり、手で払ったりする行動は危険。相手は攻撃されたをみなします。絶対にやらないように。
攻撃を受けやすい色モノ
黒い着衣
ひらひらするもの
黒いサングラス
黒いカメラ
黒い長靴
(動くて動くもの)
ヘアスプレー
香水
(匂いが刺激する)
攻撃を受けにくいモノ
長袖で白っぽい服装
帽子をかぶる
露出部分を少なくする(軍手など)
人間が避けても、ハチのほうが寄ってくることがあります。ハチが室内や車内に入ってきた場合は、窓を開けて出て行くのを待ちます。決して叩いたり追いかけ回さず冷静に対処します。ハチは明るい方へ向かう性質があり自然に外に出て行きます。
万が一、叩くつもりでいるなら、タイミングを狙って一撃で潰します。
外すと、危険が倍増します。
○ 治療
ハチ毒に対する抗体は強烈なので、再度刺された場合にアナフィラキシーを起こす可能性は高いといわれます。ハチアレルギーがあっても、仕事上、ハチに遭遇する危険が高い場合、どうすればいいでしょうか。
蜂毒アレルギーの治療法は2つ。根本的に治す「減感作療法(アレルゲン特異的免疫療法)」と、対処療法として「アナフィラキシー補助治療剤の自己注射」です。
減感作療法/アレルゲン特異的免疫療法
蜂毒アレルギーの原因となっているアレルゲン(蜂毒成分)を徐々に身体の中に入れて慣らしていき、過剰なアレルギー反応を抑えていく方法です。注射により、定期的に少しずつ抗原の濃度、量を増やしながら治療をおこないます。一般には、花粉症などのアレルギーに対して行われている方法です。この治療は、一部の専門の医療機関で、自由診療(保険が適用されない)で実施されています。
自己注射薬/アナフィラキシー補助治療剤
蜂毒アレルギーの人が蜂に刺された場合におこなわれる、唯一の応急処置法です。アナフィラキシーショックの症状を緩和する補助治療剤として自己注射薬を携帯するようにします。刺されたときに、自分で注射するわけです。過去にアナフィラキシーを起こしたことがある場合や、蜂刺されのリスクが高い人が携帯します。専門の医師の診断が必要ですが、保険の適用があります。
アナフィラキシーの症状 その3 予防 [アナフィラキシー]
さて、数回に分けてお話してきたアナフィラキシーですが、今回が、一応の締めくくりです。症状や原因から、その怖さが理解できたと思います。
以前の記事に少しダブる部分もありますが、今回と次回は、重要な「予防」についてです。
■ アナフィラキシーの予防(食品)
アナフィラキシーは、ときとして、命にかかわることもあります。
アナフィラキシーに陥らないためには、なんといっても予防が第一です。
食べ物によるアナフィラキシーの予防には、原因となるアレルゲンの摂取を回避することが重要となります。言い換えれば、「アレルゲンを除去した食べ物」や「最初からアレルゲンを含まない食べ物」を選ぶということです。そのためには、原因となっている食品を確認しておく必要があります。
これに関して7品目と18品目が、食品衛生法で表示が義務付けられていると、前回いいました。各品目に関しては、そちらをみてください。
注意したいのは、アレルギー物質の食品表示が、この7品目と18品目に限られているということです。
対象としている範囲は、容器包装された加工食品及び添加物だけであり、さらにいろんな条件も加わります。次の食品については、アレルゲンが入っていても表示義務がありません。
・容器が包装されていない商品。
(店頭で量り売りをしている加工食品など)
・包装の面積が狭い。
(30センチ平方メートル以下のもの)
・特定原材料等の総タンパク量が少ない。
(加工食品1gあるいは1mlあたり数μgに満たない)
これらに使われている材料の表示は、一定濃度以下では記載されないため、注意が必要です。
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」の対策は、原因となる食べ物を食べないことのほか、食後3時間以内は運動をしないことがあげられます。
ところで、食べ物アレルギーを発症しやすいのは成長期の乳幼児です。
単に食べさせないのでは、育成に必要な栄養が損なわれてしまいます。食品の除去は、栄養面を考慮した必要最小限でなければいけません。食品ごとに、工夫することが大事となるわけです
たとえば卵などは、加熱してアレルゲンの作用を弱めます。乳製品などは、アレルゲンの成分を分解したり除去した低アレルゲン食品を使いましょう。代替となる食品を摂取することにより栄養のバランスをとることも大事です。
なお、成長に伴って消化管機能は発達していきます。アレルギーを持っていた乳児も、卵や乳製品、小麦等に対するアレルギー体質を克服(耐性化)できる可能性があるわけです。ただし、ピーナッツやそば、甲殻類、魚類等は耐性化しにくいといわれてます。
以前の記事に少しダブる部分もありますが、今回と次回は、重要な「予防」についてです。
■ アナフィラキシーの予防(食品)
アナフィラキシーは、ときとして、命にかかわることもあります。
アナフィラキシーに陥らないためには、なんといっても予防が第一です。
食べ物によるアナフィラキシーの予防には、原因となるアレルゲンの摂取を回避することが重要となります。言い換えれば、「アレルゲンを除去した食べ物」や「最初からアレルゲンを含まない食べ物」を選ぶということです。そのためには、原因となっている食品を確認しておく必要があります。
これに関して7品目と18品目が、食品衛生法で表示が義務付けられていると、前回いいました。各品目に関しては、そちらをみてください。
注意したいのは、アレルギー物質の食品表示が、この7品目と18品目に限られているということです。
対象としている範囲は、容器包装された加工食品及び添加物だけであり、さらにいろんな条件も加わります。次の食品については、アレルゲンが入っていても表示義務がありません。
・容器が包装されていない商品。
(店頭で量り売りをしている加工食品など)
・包装の面積が狭い。
(30センチ平方メートル以下のもの)
・特定原材料等の総タンパク量が少ない。
(加工食品1gあるいは1mlあたり数μgに満たない)
これらに使われている材料の表示は、一定濃度以下では記載されないため、注意が必要です。
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」の対策は、原因となる食べ物を食べないことのほか、食後3時間以内は運動をしないことがあげられます。
ところで、食べ物アレルギーを発症しやすいのは成長期の乳幼児です。
単に食べさせないのでは、育成に必要な栄養が損なわれてしまいます。食品の除去は、栄養面を考慮した必要最小限でなければいけません。食品ごとに、工夫することが大事となるわけです
たとえば卵などは、加熱してアレルゲンの作用を弱めます。乳製品などは、アレルゲンの成分を分解したり除去した低アレルゲン食品を使いましょう。代替となる食品を摂取することにより栄養のバランスをとることも大事です。
なお、成長に伴って消化管機能は発達していきます。アレルギーを持っていた乳児も、卵や乳製品、小麦等に対するアレルギー体質を克服(耐性化)できる可能性があるわけです。ただし、ピーナッツやそば、甲殻類、魚類等は耐性化しにくいといわれてます。
タグ:アレルゲン
アナフィラキシーの症状 その3 [アナフィラキシー]
アナフィラキシーの原因
強烈なアレルギー反応のアナフィラキシー。
この症状を引き起こす原因には、どういうものがあるのでしょうか。
よく知られているのは、卵や小麦やそばなどの食べ物、ハチやアリやムカデなどの虫さされです。ほかにも、抗生物質や解熱鎮痛薬といった薬物や、天然ゴム手袋のラテックスなどがあげられます。また、運動や寒冷、日光といった刺激によってもアナフィラキシーを生じることがあります。
それぞれについて、お話しますね。
○ 食品
食物アレルギーは、乳幼児が発症するケースが多いといわれます。食物アレルギーの発症数は、年齢とともに、減少していきます。
食べることでアレルギーを起こすのですが、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という特殊型もあります。これは、原因食物を摂取した後に、運動などの二次的要因が加わりアナフィラキシー症状をおこすものです。運動によって、多量の抗原が吸収されるためとされています。小麦が原因となる場合が多いようです。
食物アレルギーを引き起こすことが明らかな食品は7品目。食品衛生法において、特定原材料として食品表示が義務づけられています。
卵
牛乳
小麦
そば
ピーナッツ
えび
かに
原材料として含まれる場合、可能な限り表示することが推奨されている18品目というのもあります。
あわび
いか
いくら
オレンジ
キウイフルーツ
牛肉
くるみ
さけ
さば
大豆
鶏肉
豚肉
まつたけ
もも
やまいも
りんご
ゼラチン
バナナ
○ 虫さされ
アナフィラキシーを引き起こす虫の代表といえば、ハチ。中でも、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどがポピュラーです。ハチに刺されても、その毒に対するアレルギー反応がない場合なら、たとえ腫れても症状は数日で改善します。
しかし、ハチに一度刺されているとアレルギーの可能性が高まります。ハチ毒に対する抗体ができている場合、再びハチに刺されたときは、気をつけてください。5~10分以内にアナフィラキシーを起こすことがあります。
基本的に、ハチ毒の成分は種類によって異なります。しかし、スズメバチ類とアシナガバチ類の毒は、成分は類似してます。そういうことから、アシナガバチに刺された経験がある人は、初めてスズメバチに刺された場合でもアナフィラキシーを起こす可能性があるので、注意が必要です。
○ 薬
薬によるアナフィラキシー。その多くは、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、医療機関で検査に用いられる造影剤などによるものです。また、薬の製造に使っている安定化剤などの添加物によってもアレルギーを起こすことがあります。
このほか、交叉反応と呼ばれる症状もあります。例えば、卵アレルギーのある人が塩化リゾチームを含んだかぜ薬を服用すると、アレルギー症状があらわれることがあります。
○ その他
ゴム製品に対して、アナフィラキシーを起こす場合があります。ゴム手袋や風船などに使われているのが天然ゴム。この天然ゴムの原材料に含まれるラテックスというたんぱく質が、アナフィラキシーの原因になるケースです。
また、花粉症の人が果物に対してもアレルギー反応性を示して、口の中にデキモノができたり、違和感を感じるなどの症状が表れることがあります。これを口腔アレルギー症候群と呼びます。こうした人は、果物だけでなく、ラテックスにも交叉反応を示すことがあります。
昔観た映画の登場人物に、カニで症状を起こす女性がいました。
この女性はカニが大好物。なので、入院しているにもかかわらず、医者に隠れてカニを食べては、強烈なアレルギーで死にかける・・・を繰り返すのです。映画なのでユーモラスに描かれていますが、現実には笑い事では済まされません。
強烈なアレルギー反応のアナフィラキシー。
この症状を引き起こす原因には、どういうものがあるのでしょうか。
よく知られているのは、卵や小麦やそばなどの食べ物、ハチやアリやムカデなどの虫さされです。ほかにも、抗生物質や解熱鎮痛薬といった薬物や、天然ゴム手袋のラテックスなどがあげられます。また、運動や寒冷、日光といった刺激によってもアナフィラキシーを生じることがあります。
それぞれについて、お話しますね。
○ 食品
食物アレルギーは、乳幼児が発症するケースが多いといわれます。食物アレルギーの発症数は、年齢とともに、減少していきます。
食べることでアレルギーを起こすのですが、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という特殊型もあります。これは、原因食物を摂取した後に、運動などの二次的要因が加わりアナフィラキシー症状をおこすものです。運動によって、多量の抗原が吸収されるためとされています。小麦が原因となる場合が多いようです。
食物アレルギーを引き起こすことが明らかな食品は7品目。食品衛生法において、特定原材料として食品表示が義務づけられています。
卵
牛乳
小麦
そば
ピーナッツ
えび
かに
原材料として含まれる場合、可能な限り表示することが推奨されている18品目というのもあります。
あわび
いか
いくら
オレンジ
キウイフルーツ
牛肉
くるみ
さけ
さば
大豆
鶏肉
豚肉
まつたけ
もも
やまいも
りんご
ゼラチン
バナナ
○ 虫さされ
アナフィラキシーを引き起こす虫の代表といえば、ハチ。中でも、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどがポピュラーです。ハチに刺されても、その毒に対するアレルギー反応がない場合なら、たとえ腫れても症状は数日で改善します。
しかし、ハチに一度刺されているとアレルギーの可能性が高まります。ハチ毒に対する抗体ができている場合、再びハチに刺されたときは、気をつけてください。5~10分以内にアナフィラキシーを起こすことがあります。
基本的に、ハチ毒の成分は種類によって異なります。しかし、スズメバチ類とアシナガバチ類の毒は、成分は類似してます。そういうことから、アシナガバチに刺された経験がある人は、初めてスズメバチに刺された場合でもアナフィラキシーを起こす可能性があるので、注意が必要です。
○ 薬
薬によるアナフィラキシー。その多くは、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、医療機関で検査に用いられる造影剤などによるものです。また、薬の製造に使っている安定化剤などの添加物によってもアレルギーを起こすことがあります。
このほか、交叉反応と呼ばれる症状もあります。例えば、卵アレルギーのある人が塩化リゾチームを含んだかぜ薬を服用すると、アレルギー症状があらわれることがあります。
○ その他
ゴム製品に対して、アナフィラキシーを起こす場合があります。ゴム手袋や風船などに使われているのが天然ゴム。この天然ゴムの原材料に含まれるラテックスというたんぱく質が、アナフィラキシーの原因になるケースです。
また、花粉症の人が果物に対してもアレルギー反応性を示して、口の中にデキモノができたり、違和感を感じるなどの症状が表れることがあります。これを口腔アレルギー症候群と呼びます。こうした人は、果物だけでなく、ラテックスにも交叉反応を示すことがあります。
昔観た映画の登場人物に、カニで症状を起こす女性がいました。
この女性はカニが大好物。なので、入院しているにもかかわらず、医者に隠れてカニを食べては、強烈なアレルギーで死にかける・・・を繰り返すのです。映画なのでユーモラスに描かれていますが、現実には笑い事では済まされません。
アナフィラキシーの症状 その3 原因 [アナフィラキシー]
アナフィラキシーの原因
強烈なアレルギー反応のアナフィラキシー。
この症状を引き起こす原因には、どういうものがあるのでしょうか。
よく知られているのは、卵や小麦やそばなどの食べ物、ハチやアリやムカデなどの虫さされです。ほかにも、抗生物質や解熱鎮痛薬といった薬物や、天然ゴム手袋のラテックスなどがあげられます。また、運動や寒冷、日光といった刺激によってもアナフィラキシーを生じることがあります。
それぞれについて、お話しますね。
○ 食品
食物アレルギーは、乳幼児が発症するケースが多いといわれます。食物アレルギーの発症数は、年齢とともに、減少していきます。
食べることでアレルギーを起こすのですが、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という特殊型もあります。これは、原因食物を摂取した後に、運動などの二次的要因が加わりアナフィラキシー症状をおこすものです。運動によって、多量の抗原が吸収されるためとされています。小麦が原因となる場合が多いようです。
食物アレルギーを引き起こすことが明らかな食品は7品目。食品衛生法において、特定原材料として食品表示が義務づけられています。
卵
牛乳
小麦
そば
ピーナッツ
えび
かに
原材料として含まれる場合、可能な限り表示することが推奨されている18品目というのもあります。
あわび
いか
いくら
オレンジ
キウイフルーツ
牛肉
くるみ
さけ
さば
大豆
鶏肉
豚肉
まつたけ
もも
やまいも
りんご
ゼラチン
バナナ
○ 虫さされ
アナフィラキシーを引き起こす虫の代表といえば、ハチ。中でも、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどがポピュラーです。ハチに刺されても、その毒に対するアレルギー反応がない場合なら、たとえ腫れても症状は数日で改善します。
しかし、ハチに一度刺されているとアレルギーの可能性が高まります。ハチ毒に対する抗体ができている場合、再びハチに刺されたときは、気をつけてください。5~10分以内にアナフィラキシーを起こすことがあります。
基本的に、ハチ毒の成分は種類によって異なります。しかし、スズメバチ類とアシナガバチ類の毒は、成分は類似してます。そういうことから、アシナガバチに刺された経験がある人は、初めてスズメバチに刺された場合でもアナフィラキシーを起こす可能性があるので、注意が必要です。
○ 薬
薬によるアナフィラキシー。その多くは、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、医療機関で検査に用いられる造影剤などによるものです。また、薬の製造に使っている安定化剤などの添加物によってもアレルギーを起こすことがあります。
このほか、交叉反応と呼ばれる症状もあります。例えば、卵アレルギーのある人が塩化リゾチームを含んだかぜ薬を服用すると、アレルギー症状があらわれることがあります。
○ その他
ゴム製品に対して、アナフィラキシーを起こす場合があります。ゴム手袋や風船などに使われているのが天然ゴム。この天然ゴムの原材料に含まれるラテックスというたんぱく質が、アナフィラキシーの原因になるケースです。
また、花粉症の人が果物に対してもアレルギー反応性を示して、口の中にデキモノができたり、違和感を感じるなどの症状が表れることがあります。これを口腔アレルギー症候群と呼びます。こうした人は、果物だけでなく、ラテックスにも交叉反応を示すことがあります。
昔観た映画の登場人物に、カニで症状を起こす女性がいました。
この女性はカニが大好物。なので、入院しているにもかかわらず、医者に隠れてカニを食べては、強烈なアレルギーで死にかける・・・を繰り返すのです。映画なのでユーモラスに描かれていますが、現実には笑い事では済まされません。
強烈なアレルギー反応のアナフィラキシー。
この症状を引き起こす原因には、どういうものがあるのでしょうか。
よく知られているのは、卵や小麦やそばなどの食べ物、ハチやアリやムカデなどの虫さされです。ほかにも、抗生物質や解熱鎮痛薬といった薬物や、天然ゴム手袋のラテックスなどがあげられます。また、運動や寒冷、日光といった刺激によってもアナフィラキシーを生じることがあります。
それぞれについて、お話しますね。
○ 食品
食物アレルギーは、乳幼児が発症するケースが多いといわれます。食物アレルギーの発症数は、年齢とともに、減少していきます。
食べることでアレルギーを起こすのですが、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という特殊型もあります。これは、原因食物を摂取した後に、運動などの二次的要因が加わりアナフィラキシー症状をおこすものです。運動によって、多量の抗原が吸収されるためとされています。小麦が原因となる場合が多いようです。
食物アレルギーを引き起こすことが明らかな食品は7品目。食品衛生法において、特定原材料として食品表示が義務づけられています。
卵
牛乳
小麦
そば
ピーナッツ
えび
かに
原材料として含まれる場合、可能な限り表示することが推奨されている18品目というのもあります。
あわび
いか
いくら
オレンジ
キウイフルーツ
牛肉
くるみ
さけ
さば
大豆
鶏肉
豚肉
まつたけ
もも
やまいも
りんご
ゼラチン
バナナ
○ 虫さされ
アナフィラキシーを引き起こす虫の代表といえば、ハチ。中でも、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどがポピュラーです。ハチに刺されても、その毒に対するアレルギー反応がない場合なら、たとえ腫れても症状は数日で改善します。
しかし、ハチに一度刺されているとアレルギーの可能性が高まります。ハチ毒に対する抗体ができている場合、再びハチに刺されたときは、気をつけてください。5~10分以内にアナフィラキシーを起こすことがあります。
基本的に、ハチ毒の成分は種類によって異なります。しかし、スズメバチ類とアシナガバチ類の毒は、成分は類似してます。そういうことから、アシナガバチに刺された経験がある人は、初めてスズメバチに刺された場合でもアナフィラキシーを起こす可能性があるので、注意が必要です。
○ 薬
薬によるアナフィラキシー。その多くは、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、医療機関で検査に用いられる造影剤などによるものです。また、薬の製造に使っている安定化剤などの添加物によってもアレルギーを起こすことがあります。
このほか、交叉反応と呼ばれる症状もあります。例えば、卵アレルギーのある人が塩化リゾチームを含んだかぜ薬を服用すると、アレルギー症状があらわれることがあります。
○ その他
ゴム製品に対して、アナフィラキシーを起こす場合があります。ゴム手袋や風船などに使われているのが天然ゴム。この天然ゴムの原材料に含まれるラテックスというたんぱく質が、アナフィラキシーの原因になるケースです。
また、花粉症の人が果物に対してもアレルギー反応性を示して、口の中にデキモノができたり、違和感を感じるなどの症状が表れることがあります。これを口腔アレルギー症候群と呼びます。こうした人は、果物だけでなく、ラテックスにも交叉反応を示すことがあります。
昔観た映画の登場人物に、カニで症状を起こす女性がいました。
この女性はカニが大好物。なので、入院しているにもかかわらず、医者に隠れてカニを食べては、強烈なアレルギーで死にかける・・・を繰り返すのです。映画なのでユーモラスに描かれていますが、現実には笑い事では済まされません。
アナフィラキシーの症状 その2 [アナフィラキシー]
アナフィラキシーの症状 その2
前回に続いて アナフィラキシー です。
アナフィラキシーとは、行き過ぎた防御反応ということがわかりました。
痛い目にあったアレルゲンに対して、再び同じアレルゲンが体内に入っきたときに、撃退するための装備が「抗体」です。
普通に護ってくれるならいいのですが、抗体の反応が過剰になると、アナフィラキシーになるということですね。
アナフィラキシーで特に恐ろしいのは、喉頭浮腫・不整脈・ショックへと続くことです。
喉頭浮腫とは、男性の「のどぼとけ」付近の内部の粘膜がはれること。ここが腫れすぎると、息が通る部分が塞がれるので、呼吸ができなくなるのです。これを気道閉塞といいます。
始まりとなる喉頭浮腫は、声がしゃがれて、声が出にくくなります。喉に何か詰まっているように感じて、息ができなりなります。やがて、不整脈やショックを起こして、動悸やめまい、気の遠くなる感じといった症状に至るのです
症状が重症だと経過が早くなります。そうなると皮膚症状や呼吸器症状のないまま、いきなりショックに陥ることもあります。
これまでアナフィラキシーを経験したことがなかったり、誘因が明らかではない場合には、アナフィラキシーと判断することが難しくなります。とくに幼児は初めてということが多い上に、自覚症状を伝えることが難しいですね。医者でさえアナフィラキシーと診断は困難といわれます。
アナフィラキシーは、どれくれいで発症するのでしょうか?
症状が現われるまでの時間は、原因となる抗原によってかわります。
比較的早いのが「蜂さされ」。蜂に刺された場合は、5~10分以内に症状が現れます。「どうしよう」なんて考える前に、救急車を呼びましょう。
食べ物の場合は、もっと時間がかかります。消化管で消化、吸収される時間があるため、食後30分~1時間くらいで抗体が反応しだして、症状が現れるのは、2時間以内になります。給食で食べたアレルゲンが、学校帰りに症状が出るのがこのケースです。
初期症状が改善した後でも、十分に注意が必要です。治療を受けて症状が改善したと思っても、その後に再びアナフィラキシーの症状が現れるすることがあります。多くの場合、8時間以内に発症します。これは「二相性反応」といわれ、起こる可能性は1~20%です。72時間後に発症したという例もあるので、油断はできません。
次回は原因についてです。
前回に続いて アナフィラキシー です。
アナフィラキシーとは、行き過ぎた防御反応ということがわかりました。
痛い目にあったアレルゲンに対して、再び同じアレルゲンが体内に入っきたときに、撃退するための装備が「抗体」です。
普通に護ってくれるならいいのですが、抗体の反応が過剰になると、アナフィラキシーになるということですね。
アナフィラキシーで特に恐ろしいのは、喉頭浮腫・不整脈・ショックへと続くことです。
喉頭浮腫とは、男性の「のどぼとけ」付近の内部の粘膜がはれること。ここが腫れすぎると、息が通る部分が塞がれるので、呼吸ができなくなるのです。これを気道閉塞といいます。
始まりとなる喉頭浮腫は、声がしゃがれて、声が出にくくなります。喉に何か詰まっているように感じて、息ができなりなります。やがて、不整脈やショックを起こして、動悸やめまい、気の遠くなる感じといった症状に至るのです
症状が重症だと経過が早くなります。そうなると皮膚症状や呼吸器症状のないまま、いきなりショックに陥ることもあります。
これまでアナフィラキシーを経験したことがなかったり、誘因が明らかではない場合には、アナフィラキシーと判断することが難しくなります。とくに幼児は初めてということが多い上に、自覚症状を伝えることが難しいですね。医者でさえアナフィラキシーと診断は困難といわれます。
アナフィラキシーは、どれくれいで発症するのでしょうか?
症状が現われるまでの時間は、原因となる抗原によってかわります。
比較的早いのが「蜂さされ」。蜂に刺された場合は、5~10分以内に症状が現れます。「どうしよう」なんて考える前に、救急車を呼びましょう。
食べ物の場合は、もっと時間がかかります。消化管で消化、吸収される時間があるため、食後30分~1時間くらいで抗体が反応しだして、症状が現れるのは、2時間以内になります。給食で食べたアレルゲンが、学校帰りに症状が出るのがこのケースです。
初期症状が改善した後でも、十分に注意が必要です。治療を受けて症状が改善したと思っても、その後に再びアナフィラキシーの症状が現れるすることがあります。多くの場合、8時間以内に発症します。これは「二相性反応」といわれ、起こる可能性は1~20%です。72時間後に発症したという例もあるので、油断はできません。
次回は原因についてです。
タグ:アナフィラキシー
アナフィラキシー の症状 その1 [アナフィラキシー]
■ アナフィラキシーとは
「痛いっ」と思って、痛い箇所を見ると蜂が飛び去っていった。
子供の腕が腫上っていて、医者に診せたら「蜂刺され」と診断。
こうした経験は、わりと体験するものです。
蜂に刺されて、腫れただけならいいのですが、怖いのはその後。「アナフィラキシー」が起こることがあるのです。一般には、人間の免疫機構がもたらす、ショック症状と思われている「アナフィラキシー」ですが、実際のところ、どういったものなのでしょうか?
今回から、数回に分けて「アナフィラキシー」についてお話します。
身体の中にアレルゲン(抗原とも言います)が侵入すると、体はそのアレルゲンに対してだけ効く「抗体」を産生します。
この抗体は、防御兵器です。再び同じアレルゲンが体内に入って撃退するための装備というわけです。アレルゲンが入ってきた場合には、抗原抗体反応が起こって、アレルゲンを除去しようとします。
この抗原抗体反応は、体の防御反応の一種です。風邪菌でもなんでも、いちど体内に入ったことのあるアレルゲンに対して効く、非常に心強いシステムです。ところが、ときに、体にとって極めて有害な反応を引き起こします。それをアナフィラキシーというのです。
防御反応は英語で「phylaxis」と言いますが、これに反対の意味を表す「ana」をつけて「anaphylaxis(アナフィラキシー)」と呼ぶのです。アナフィラキシーのうち、血圧が下がってショック状態に陥ったものをアナフィラキシーショックといいます。
典型的なアナフィラキシー症状は、次のものなどがあげられます。
じんま疹
紅斑
呼吸困難
めまい
腹痛
下痢
意識障害
・・・
アナフィラキシーの最初症状は、皮膚に表れることが多くて、さまざまなアナフィラキシーの8~9割に生じるといわれています。外的な症状だけに留まらないのが、この症状の怖いところ。
次回は症状についてです。
「痛いっ」と思って、痛い箇所を見ると蜂が飛び去っていった。
子供の腕が腫上っていて、医者に診せたら「蜂刺され」と診断。
こうした経験は、わりと体験するものです。
蜂に刺されて、腫れただけならいいのですが、怖いのはその後。「アナフィラキシー」が起こることがあるのです。一般には、人間の免疫機構がもたらす、ショック症状と思われている「アナフィラキシー」ですが、実際のところ、どういったものなのでしょうか?
今回から、数回に分けて「アナフィラキシー」についてお話します。
身体の中にアレルゲン(抗原とも言います)が侵入すると、体はそのアレルゲンに対してだけ効く「抗体」を産生します。
この抗体は、防御兵器です。再び同じアレルゲンが体内に入って撃退するための装備というわけです。アレルゲンが入ってきた場合には、抗原抗体反応が起こって、アレルゲンを除去しようとします。
この抗原抗体反応は、体の防御反応の一種です。風邪菌でもなんでも、いちど体内に入ったことのあるアレルゲンに対して効く、非常に心強いシステムです。ところが、ときに、体にとって極めて有害な反応を引き起こします。それをアナフィラキシーというのです。
防御反応は英語で「phylaxis」と言いますが、これに反対の意味を表す「ana」をつけて「anaphylaxis(アナフィラキシー)」と呼ぶのです。アナフィラキシーのうち、血圧が下がってショック状態に陥ったものをアナフィラキシーショックといいます。
典型的なアナフィラキシー症状は、次のものなどがあげられます。
じんま疹
紅斑
呼吸困難
めまい
腹痛
下痢
意識障害
・・・
アナフィラキシーの最初症状は、皮膚に表れることが多くて、さまざまなアナフィラキシーの8~9割に生じるといわれています。外的な症状だけに留まらないのが、この症状の怖いところ。
次回は症状についてです。