■ よく読まれているコンテンツ 1 男性の下腹部の痛むとき 2 毛が抜ける(抜け毛)の信じられない原因 3 子供(男の子)のちんちんと尿 4 微熱 5 息苦しい 6 寝汗のタイプと改善法 |
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子宮筋腫ってどんな病気? [女性特有の病気]
■ 子宮筋腫ってどんな病気?
「子宮筋腫」とは、子宮壁にできる良性の腫瘍のこと。月経のある女性の25%にできると言われるほど、誰にでも起こりうる腫瘍です。悪性腫瘍に変化することはほとんどありませんが、症状の深刻度というか程度によって、治療方法や時期も異なってきます。
良性とはいうものの、妊娠を考えている女性には、子宮筋腫が不妊の原因になることもあります。
子宮筋腫とは、筋肉が異常増殖したものです。一言でいえば、「子宮壁にできるこぶ」のようなもの。
その原因は、卵巣から分泌される女性ホルモンが影響し、筋腫が発育すると考えられています。はっきり解明されたわけではありませんが、閉経後は自然と小さくなる傾向があります。
子宮筋腫のになると、「貧血」「月経痛」「頻尿」「便秘」などの症状が強く現れます。
症状の程度は人によってばらつきがあって、「筋腫が大きくなる」「筋腫が増える」などのほか、進行度合も異なります。まったく症状が出ない人も多いですね。もしも、貧血・頻尿・便秘・強い月経痛のような症状があれば、子宮筋腫を患っている可能性があります。
実際、「そうしたことで受診した結果、子宮筋腫が判明する」ということがかなりの割合を占めるようです。
子宮筋腫の症状の表れ方は、腫瘍の状態によって違ってきます。子宮内のどの場所に筋腫ができるか、その大きさはどうか、数は多いか少ないか。そうした要因に左右されるのです。子宮筋腫の種類は、4つに大別されてます。
■ 子宮筋腫の種類
1 筋層内筋腫
一番おこるタイプです。子宮壁の平滑筋という筋層内にできます。小さいものであれば、症状はほとんどないいっぽう、大きくなると月経時の経血が増えたり、不妊の原因にもなります。
2 漿膜下(しょうまくか)筋腫
子宮壁の最も外側にできる腫瘍です。外に向かってだんだん大きくなっていって、酷い場合には子宮から突出してしまうケースもあります。怖いのは「筋腫に気がつきにくい」こと。他の筋腫と違って、過多月経や貧血などの症状が出ないのです。筋腫が大きくなると膀胱や直腸など他の臓器を圧迫してしまって、頻尿や便秘をおこすこともあります。
3 粘膜下筋腫
子宮の内側に向かってできる筋腫です。子宮内膜に筋腫の栄養血管が露出してしまい、月経時などに大出血しやすくなります。過多月経になるのことから、貧血が強く出る傾向があります。命に関わるので、手術で除去することになります。また、受精卵が着床しにくくなるので不妊症の原因にもなってます。
4 頸部筋腫
子宮の腟側にできる筋腫です。これも、大きくなると過多月経になって、貧血状態が強く出ます。貧血がひどくなってくることから、手術で切開します。。
「子宮筋腫」とは、子宮壁にできる良性の腫瘍のこと。月経のある女性の25%にできると言われるほど、誰にでも起こりうる腫瘍です。悪性腫瘍に変化することはほとんどありませんが、症状の深刻度というか程度によって、治療方法や時期も異なってきます。
良性とはいうものの、妊娠を考えている女性には、子宮筋腫が不妊の原因になることもあります。
子宮筋腫とは、筋肉が異常増殖したものです。一言でいえば、「子宮壁にできるこぶ」のようなもの。
その原因は、卵巣から分泌される女性ホルモンが影響し、筋腫が発育すると考えられています。はっきり解明されたわけではありませんが、閉経後は自然と小さくなる傾向があります。
子宮筋腫のになると、「貧血」「月経痛」「頻尿」「便秘」などの症状が強く現れます。
症状の程度は人によってばらつきがあって、「筋腫が大きくなる」「筋腫が増える」などのほか、進行度合も異なります。まったく症状が出ない人も多いですね。もしも、貧血・頻尿・便秘・強い月経痛のような症状があれば、子宮筋腫を患っている可能性があります。
実際、「そうしたことで受診した結果、子宮筋腫が判明する」ということがかなりの割合を占めるようです。
子宮筋腫の症状の表れ方は、腫瘍の状態によって違ってきます。子宮内のどの場所に筋腫ができるか、その大きさはどうか、数は多いか少ないか。そうした要因に左右されるのです。子宮筋腫の種類は、4つに大別されてます。
■ 子宮筋腫の種類
1 筋層内筋腫
一番おこるタイプです。子宮壁の平滑筋という筋層内にできます。小さいものであれば、症状はほとんどないいっぽう、大きくなると月経時の経血が増えたり、不妊の原因にもなります。
2 漿膜下(しょうまくか)筋腫
子宮壁の最も外側にできる腫瘍です。外に向かってだんだん大きくなっていって、酷い場合には子宮から突出してしまうケースもあります。怖いのは「筋腫に気がつきにくい」こと。他の筋腫と違って、過多月経や貧血などの症状が出ないのです。筋腫が大きくなると膀胱や直腸など他の臓器を圧迫してしまって、頻尿や便秘をおこすこともあります。
3 粘膜下筋腫
子宮の内側に向かってできる筋腫です。子宮内膜に筋腫の栄養血管が露出してしまい、月経時などに大出血しやすくなります。過多月経になるのことから、貧血が強く出る傾向があります。命に関わるので、手術で除去することになります。また、受精卵が着床しにくくなるので不妊症の原因にもなってます。
4 頸部筋腫
子宮の腟側にできる筋腫です。これも、大きくなると過多月経になって、貧血状態が強く出ます。貧血がひどくなってくることから、手術で切開します。。
更年期障害と甲状腺疾患 [女性特有の病気]
■ 更年期障害と甲状腺疾患
女性の方で、こんな症状はありませんか?
仕事中にイライラする
不安を感じたりすることが多い
疲れやすくなった
動悸が激しくなる
どれをとっても、「ちょっとへんだな」くらいにしか思われません。病院へ行っても、内科などでは病気と診断されないことが多いようです。また、精神科で処方された薬を飲んでも改善しないでしょう。
そういう場合は、婦人科や更年期外来を受診したほうが、いいかもしれません。。
これらは、更年期障害の特徴的な症状です。
■ 症状は心に及ぶことも
よくある症状としては、ほてりやのぼせ、頭痛、めまい、肩こりなど。それに加えて、疲労感や倦怠感、無気力などの「心の症状」もおこります。
そもそも、更年期とはなんでしょうか?
更年期というのは、女性に起こるある時期のこと。具体的には閉経を挟んだ前後約10年間を指します。閉経の平均年齢は約50歳という統計から、もっとも多いのは45~55歳の10年間ということになります。閉経にともなって卵巣の機能が低下、これまであった女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に減ります。
この時期に現れる症状のうち、日常生活に支障が出る状態を「更年期障害」と呼ぶわけです。
女性ホルモン「エストロゲン」は、妊娠・出産に必要なものですが、それだけでありません。感情や精神の安定、皮膚や粘膜の潤いなどといった、体ぜんたいに影響を及ぼします。動脈硬化の予防、記憶・認知の働きを助けるといった作用ももってます。
「更年期障害」と一言でいっても、症状は人によってさまざま。軽い人もいれば、重くなる人もいます。医者による治療方法も、その人に合わせて行われます。
よくある治療法の一つが、ホルモン補充療法。これは、失われた分の女性ホルモンを補う治療法です。早ければ、1カ月で症状が改善する人もいます。乳癌にかかるリスクが高まるといった懸念もありますが、病院の管理下にあれば、問題は起こらないといわれます
■ 甲状腺疾患は症状が紛らわしい
更年期障害と良く似た症状を示す病気が、いくつかあります。
その一例とて挙げられるのが、甲状腺疾患。ホルモンの異常が関係していることから、更年期に出る症状と似ている部分が多いのです。
見分けがつきにくく病院でも判断を誤ることがあるので、発見が遅くなって治療が遅れる人もいます。甲状腺は、喉にある器官でホルモンを分泌して全身の新陳代謝を活発にしますが、甲状腺疾患が起こると、このバランスが崩れます。
分泌されるホルモンが、多すぎればバセドウ病に、逆に少なすぎると橋本病になる。そういう可能性が高くなります。
■ バセドウ病と橋本病の違いとは?
どちらもも命に関わる病気ではないのですが、生活に支障が表れます。
バセドウ病
甲状腺にできる自己抗体を常に刺激して、ホルモンが大量に分泌されます。いつも運動しているような状態になって、心臓に負担がかかります。発症は20~40代が中心。主な治療は、ホルモンの合成・生産を抑える薬を服用します、また、手術や放射性ヨウ素内用療法を実施する場合もあります。
橋本病
自己抗体が甲状腺を破壊し、ホルモンの量を減らします。疲れやすくなり、元気がなくなるといった「更年期障害やうつ病と症状が似ています。ただし、汗が出ないという特徴があります。40~60代に多い病気のため、更年期と間違えやすいです。「甲状腺ホルモンを補う」治療がなされます。
繰り返しますが、いずれも命に関わる病気ではありません。治療法も確立してます。女性の体は、ホルモン分泌の変化の影響を受けやすい。男女に共通する「生活習慣病」などのような病気とは区別して、正しい知識を持ってケアをすることが大切です。
女性の方で、こんな症状はありませんか?
仕事中にイライラする
不安を感じたりすることが多い
疲れやすくなった
動悸が激しくなる
どれをとっても、「ちょっとへんだな」くらいにしか思われません。病院へ行っても、内科などでは病気と診断されないことが多いようです。また、精神科で処方された薬を飲んでも改善しないでしょう。
そういう場合は、婦人科や更年期外来を受診したほうが、いいかもしれません。。
これらは、更年期障害の特徴的な症状です。
■ 症状は心に及ぶことも
よくある症状としては、ほてりやのぼせ、頭痛、めまい、肩こりなど。それに加えて、疲労感や倦怠感、無気力などの「心の症状」もおこります。
そもそも、更年期とはなんでしょうか?
更年期というのは、女性に起こるある時期のこと。具体的には閉経を挟んだ前後約10年間を指します。閉経の平均年齢は約50歳という統計から、もっとも多いのは45~55歳の10年間ということになります。閉経にともなって卵巣の機能が低下、これまであった女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に減ります。
この時期に現れる症状のうち、日常生活に支障が出る状態を「更年期障害」と呼ぶわけです。
女性ホルモン「エストロゲン」は、妊娠・出産に必要なものですが、それだけでありません。感情や精神の安定、皮膚や粘膜の潤いなどといった、体ぜんたいに影響を及ぼします。動脈硬化の予防、記憶・認知の働きを助けるといった作用ももってます。
「更年期障害」と一言でいっても、症状は人によってさまざま。軽い人もいれば、重くなる人もいます。医者による治療方法も、その人に合わせて行われます。
よくある治療法の一つが、ホルモン補充療法。これは、失われた分の女性ホルモンを補う治療法です。早ければ、1カ月で症状が改善する人もいます。乳癌にかかるリスクが高まるといった懸念もありますが、病院の管理下にあれば、問題は起こらないといわれます
■ 甲状腺疾患は症状が紛らわしい
更年期障害と良く似た症状を示す病気が、いくつかあります。
その一例とて挙げられるのが、甲状腺疾患。ホルモンの異常が関係していることから、更年期に出る症状と似ている部分が多いのです。
見分けがつきにくく病院でも判断を誤ることがあるので、発見が遅くなって治療が遅れる人もいます。甲状腺は、喉にある器官でホルモンを分泌して全身の新陳代謝を活発にしますが、甲状腺疾患が起こると、このバランスが崩れます。
分泌されるホルモンが、多すぎればバセドウ病に、逆に少なすぎると橋本病になる。そういう可能性が高くなります。
■ バセドウ病と橋本病の違いとは?
どちらもも命に関わる病気ではないのですが、生活に支障が表れます。
バセドウ病
甲状腺にできる自己抗体を常に刺激して、ホルモンが大量に分泌されます。いつも運動しているような状態になって、心臓に負担がかかります。発症は20~40代が中心。主な治療は、ホルモンの合成・生産を抑える薬を服用します、また、手術や放射性ヨウ素内用療法を実施する場合もあります。
橋本病
自己抗体が甲状腺を破壊し、ホルモンの量を減らします。疲れやすくなり、元気がなくなるといった「更年期障害やうつ病と症状が似ています。ただし、汗が出ないという特徴があります。40~60代に多い病気のため、更年期と間違えやすいです。「甲状腺ホルモンを補う」治療がなされます。
繰り返しますが、いずれも命に関わる病気ではありません。治療法も確立してます。女性の体は、ホルモン分泌の変化の影響を受けやすい。男女に共通する「生活習慣病」などのような病気とは区別して、正しい知識を持ってケアをすることが大切です。
女性の陰部が、かゆくなる原因 3 [女性特有の病気]
■ 女性の陰部が、かゆくなる原因 3
「女性の陰部がかゆくなる編」も3回目に入ります。
今回は、予定通り「白癬症」についてです。
白癬症は、白癬菌(はくせんきん)という真菌の一種が起こす病気です。白癬菌を顕微鏡で拡大すると、細長い糸のような形状に見えることから皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)とも呼びます。白癬菌というのは〝皮膚に寄生したカビ〟のことです。
白癬菌は身体のありとあらゆる部位に寄生しますが、寄生の場所によって病名が変わってきます。
・足白癬
足底・足の指の間に生じる白癬菌感染症のこと。いわゆる「水虫」です
・爪白癬
手の爪や足の爪を侵す白癬菌感染症のこと。「爪水虫」と呼ばれてます。
・頭部白癬
頭部に生じる白癬菌感染症のことで「しらくも」といいます。
また、治りにくい脱毛症を起すものを「ケルズス禿瘡」といいます。
今回取り上げる病気は「股部白癬」です。股に生じる白癬菌感染症のことで、男女どちらに発生しても「いんきん」と呼びます。頑固な白癬菌という意味で「頑癬」といおう呼び名もあります。なかなか治りにくいわけです。
ほかにも「たむし」とよばれるカユミもあります。インキンとセットで薬が発売されていたりしてますね。これは、体部白癬というもので、被髪頭部・手・足・股以外に生じる白癬菌感染症を指してます。
白癬菌はカビなので、他のカビと同様に、ジメジメした環境を好みます。水虫感染の約90%は、足の指・股・指と指の間などの乾燥しにくい部分に発症します。陰部も比較的蒸れやすいのカビ好みの環境なので、水虫になったならば、陰部も注意してください。水虫患者の20分の1程度は、股部白癬患者だといわれています。
■ 陰部のどこに発症?
股部白癬は、主に性器周辺部である股の付け根の皮膚から発症します。場合によっては、尻やモモのほうにも感染が拡大することもあります。感染すると、まず、赤くポツポツとした発疹や水泡が現れます。徐々に円形状に広がっていき、縁が盛り上がっていきます。症状によっては周辺部の皮が剥けることも。掻き毟りたいほどの痒みを伴います。
■ 感染経路は?
インキンの感染経路のほとんどは、〝人から人〟によるものです。不特定多数の人が利用する公共施設などで感染するケースが多いといわれてます。
浴場のタオルや椅子
トイレの便座
温水プール
海水浴場
もちろん性行為でも感染します。また、股部白癬患者は、もともと水虫に感染した人がとても多いです。自分の足水虫に触れた手から、陰部に感染してしまうことも少なくありません。 自宅で飼っているペット(犬・猫など)などから感染することもなくはありませんが、ケースとしては稀です。
股部白癬は、若い男性の病気というイメージがあります。かつての男性は、徴兵などの集団生活で感染していったという背景があったからです。衣類にも男女差がありました。女性は、ほぼ着物スタイルだったので、陰部の蒸れはいまより少なかったはずです。
近年の女性は、ほとんど着物を着ません。風通しのよいスカートばかりでなく、パンストやレギンス(スパッツ)などの、びしっとした衣類の方も多いです。文化的に、陰部が蒸れやすくなっているので股部白癬を発症する女性が増えるのは、当然かもしれません。
多くの女性は、性器に痒みやただれを感じると、カンジタ症などを思い浮かべるかもしれません。でも、股部白癬は老若男女問わずに感染するのです。
■ 股部白癬の治療法と治療薬
カビは湿気を好むので、なるべく乾燥を心がけます。お風呂上りにカラダを拭いたら、スグには肌着を身に着けないで、すこしばかり湿気を飛ばすようにしましょう。恥ずかしいはなしですが、私個人も、股部白癬を発症したことがあります。処方された塗り薬を使っていたのですが、カユミが治まるまでは、睡眠中は肌着を身に着けませんでした。
治療としては、基本的に、外用薬(塗り薬)が中心となります。股周辺部は、皮膚の薄い部位なので、菌の忍び込みが、角質の厚い足に比べると浅いようです。比較的完治が早いといわれています。でも、感染後はなるべく早期に治療したほうが、回復は早いようです。
「陰部がかゆいのは股部白癬!」
そう原因がはっきりしているなら、ひとりで十分に治せる可能性があります。水虫薬を使えばいいのです。菌は10種類あるといわれますが、日本においては2つだけ。水虫と同じ菌なので、水虫薬が効果を発揮します。では、どんな薬がいいのでしょうか。一般的には、液状やパウダータイプのものよりも、クリームや軟膏系の治療薬の方が効き目があるとされています。
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「女性の陰部がかゆくなる編」も3回目に入ります。
今回は、予定通り「白癬症」についてです。
白癬症は、白癬菌(はくせんきん)という真菌の一種が起こす病気です。白癬菌を顕微鏡で拡大すると、細長い糸のような形状に見えることから皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)とも呼びます。白癬菌というのは〝皮膚に寄生したカビ〟のことです。
白癬菌は身体のありとあらゆる部位に寄生しますが、寄生の場所によって病名が変わってきます。
・足白癬
足底・足の指の間に生じる白癬菌感染症のこと。いわゆる「水虫」です
・爪白癬
手の爪や足の爪を侵す白癬菌感染症のこと。「爪水虫」と呼ばれてます。
・頭部白癬
頭部に生じる白癬菌感染症のことで「しらくも」といいます。
また、治りにくい脱毛症を起すものを「ケルズス禿瘡」といいます。
今回取り上げる病気は「股部白癬」です。股に生じる白癬菌感染症のことで、男女どちらに発生しても「いんきん」と呼びます。頑固な白癬菌という意味で「頑癬」といおう呼び名もあります。なかなか治りにくいわけです。
ほかにも「たむし」とよばれるカユミもあります。インキンとセットで薬が発売されていたりしてますね。これは、体部白癬というもので、被髪頭部・手・足・股以外に生じる白癬菌感染症を指してます。
白癬菌はカビなので、他のカビと同様に、ジメジメした環境を好みます。水虫感染の約90%は、足の指・股・指と指の間などの乾燥しにくい部分に発症します。陰部も比較的蒸れやすいのカビ好みの環境なので、水虫になったならば、陰部も注意してください。水虫患者の20分の1程度は、股部白癬患者だといわれています。
■ 陰部のどこに発症?
股部白癬は、主に性器周辺部である股の付け根の皮膚から発症します。場合によっては、尻やモモのほうにも感染が拡大することもあります。感染すると、まず、赤くポツポツとした発疹や水泡が現れます。徐々に円形状に広がっていき、縁が盛り上がっていきます。症状によっては周辺部の皮が剥けることも。掻き毟りたいほどの痒みを伴います。
■ 感染経路は?
インキンの感染経路のほとんどは、〝人から人〟によるものです。不特定多数の人が利用する公共施設などで感染するケースが多いといわれてます。
浴場のタオルや椅子
トイレの便座
温水プール
海水浴場
もちろん性行為でも感染します。また、股部白癬患者は、もともと水虫に感染した人がとても多いです。自分の足水虫に触れた手から、陰部に感染してしまうことも少なくありません。 自宅で飼っているペット(犬・猫など)などから感染することもなくはありませんが、ケースとしては稀です。
股部白癬は、若い男性の病気というイメージがあります。かつての男性は、徴兵などの集団生活で感染していったという背景があったからです。衣類にも男女差がありました。女性は、ほぼ着物スタイルだったので、陰部の蒸れはいまより少なかったはずです。
近年の女性は、ほとんど着物を着ません。風通しのよいスカートばかりでなく、パンストやレギンス(スパッツ)などの、びしっとした衣類の方も多いです。文化的に、陰部が蒸れやすくなっているので股部白癬を発症する女性が増えるのは、当然かもしれません。
多くの女性は、性器に痒みやただれを感じると、カンジタ症などを思い浮かべるかもしれません。でも、股部白癬は老若男女問わずに感染するのです。
■ 股部白癬の治療法と治療薬
カビは湿気を好むので、なるべく乾燥を心がけます。お風呂上りにカラダを拭いたら、スグには肌着を身に着けないで、すこしばかり湿気を飛ばすようにしましょう。恥ずかしいはなしですが、私個人も、股部白癬を発症したことがあります。処方された塗り薬を使っていたのですが、カユミが治まるまでは、睡眠中は肌着を身に着けませんでした。
治療としては、基本的に、外用薬(塗り薬)が中心となります。股周辺部は、皮膚の薄い部位なので、菌の忍び込みが、角質の厚い足に比べると浅いようです。比較的完治が早いといわれています。でも、感染後はなるべく早期に治療したほうが、回復は早いようです。
「陰部がかゆいのは股部白癬!」
そう原因がはっきりしているなら、ひとりで十分に治せる可能性があります。水虫薬を使えばいいのです。菌は10種類あるといわれますが、日本においては2つだけ。水虫と同じ菌なので、水虫薬が効果を発揮します。では、どんな薬がいいのでしょうか。一般的には、液状やパウダータイプのものよりも、クリームや軟膏系の治療薬の方が効き目があるとされています。
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女性に多いスキルス胃がん、予防と症状について [女性特有の病気]
■ 女性に多いスキルス胃がん、予防と症状について
胃がんは、胃にできる悪性腫瘍です。日本においては、肺がんに次いで死亡率の高いがんです。男女比は2対1と男性に多く、一番多く発症する年代はともに、60代であるといわれています。
日本は、世界的に早期発見の技術や手術成績が優れているため、胃がんの治癒率は改善しています。進行がんであっても、末期がんでさえなかれば、治癒で回復する可能性が残されているのです。
一般に胃がんの症状は、上腹部痛、腹部膨満感、食欲不振をきっかけにして、X線造影検査や内視鏡検査で偶然に発見されるといわれています。進行がんでは症状がはっきりするので、体重の減少や消化管の出血などがみられ、異常にきづいて受診・治療というパターンもよくあります。
胃がんは、食生活の改善により予防できる余地があり、バランスの取れた食生活を心がけることがとても大切です。
■ スキルス胃がんとは?
スキルスには硬いという意味があり、悪性腫瘍にみられる間質が多い「がん」の一種で、びまん性に浸潤していくものをいいます。「びまん性」というのは、一面に広がり満ちること、はびこるという意味です。硬いことから、「硬がん」とも呼ばれています。
このような特徴をもつのは、胃がんや大腸がん、乳がん。こうしたガンも似たような形での発育・浸潤がみられるとされます。
かたまらず、正常組織に染み渡るように「がん」が浸潤するので、病変はあっても表面だけは正常組織に覆われていたり、病変内に飛び石のように正常組織が残っていることがあります。また血管も破壊しながら発育するために、内視鏡などで観察しても発見しにくいという、非情に面倒で厄介ながんなのです。
男女比は、2対3くらいだと考えられ、30代、40代の女性に多いといわれてます。
■ 原因は?
スキルス胃がんも胃がんの一種。原因のほうも、基本的には、胃がんの原因と同じものと考えられています。
慢性胃炎、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎、塩分の多い食事、喫煙、飲酒など、幅広い原因があるといわれています。また、遺伝性による発症の多い胃がんだといわれています。がんが遺伝するのは、遺伝子の類似性の問題もありますが、家族での生活習慣が似ることもあげられています。
・ピロリ菌も原因に?
胃ガンの原因の98%は、ピロリ菌が原因と言われています。通常(分化型腺がんである)胃がんでは、ピロリ菌感染により胃潰瘍や胃がんになると考えらえれていますが、スキルス胃がんは、分化型腺がんではありません。ピロリの関与も僅かながらあるのですが、むしろ、関胃の固有粘膜から発生すると考えられてます。
■ 生存率低い
スキルス胃がんは悪性度の高いことから、手術適応時でも5年生存率が20%程度とかなり低くなってます。その多くが完治が厳しい上、進行した状態で発見されてます。スキルス胃がんを発症してしまった場合、余命はあまり芳しくない状況だと言えます。
それため、スキルス胃がんの5年生存率をまとめたデータはほとんどありません。でも、胃がん全体として5年生存率データに含まれているのは間違いありません。
ステージ 5年生存率 状態
I期 約91% 早期がんで完治しやすい
II期 約70% まだ完治しやすい
III期 約42% がんの状態や転移によっては治療可能
IV期 約10% がんの状態や転移によっては治療可能
■ スキルス胃がんの症状
「スキルス胃がん」にになると、下記のような症状が現れがちになります。「吐血」というのは、かなり侵攻した状態です。そこまで進んでしまう前に発見したいところですが、どれもこれも、通常、胃の調子が悪いときに感じる不快感と同じです。
胸やけ 消化不良 食欲不振 胃の痛み 吐き気、嘔吐 吐血
「そのうち治るよね」と思っているうち、ガンがどんどん進行してしまうのも、スキルス胃がんの恐さです。
複数の症状がおこり、継続的であるなら、直ちに病院でみてもらうべきですね。
■ スキルス胃がんの予防法
このガンの予防法は、とりたてて変わったものではありません。遺伝的に発症してしまう場合は避けにくいのですが、後天的な原因が多いようであるなら、身体に負担をかけないという方針で対処すればいいのです。同時に、精神にもストレスをかけないと意識も必要です。
規則正しい生活
食事に気を付ける
定期的な健康診断
胃がんは、胃にできる悪性腫瘍です。日本においては、肺がんに次いで死亡率の高いがんです。男女比は2対1と男性に多く、一番多く発症する年代はともに、60代であるといわれています。
日本は、世界的に早期発見の技術や手術成績が優れているため、胃がんの治癒率は改善しています。進行がんであっても、末期がんでさえなかれば、治癒で回復する可能性が残されているのです。
一般に胃がんの症状は、上腹部痛、腹部膨満感、食欲不振をきっかけにして、X線造影検査や内視鏡検査で偶然に発見されるといわれています。進行がんでは症状がはっきりするので、体重の減少や消化管の出血などがみられ、異常にきづいて受診・治療というパターンもよくあります。
胃がんは、食生活の改善により予防できる余地があり、バランスの取れた食生活を心がけることがとても大切です。
■ スキルス胃がんとは?
スキルスには硬いという意味があり、悪性腫瘍にみられる間質が多い「がん」の一種で、びまん性に浸潤していくものをいいます。「びまん性」というのは、一面に広がり満ちること、はびこるという意味です。硬いことから、「硬がん」とも呼ばれています。
このような特徴をもつのは、胃がんや大腸がん、乳がん。こうしたガンも似たような形での発育・浸潤がみられるとされます。
かたまらず、正常組織に染み渡るように「がん」が浸潤するので、病変はあっても表面だけは正常組織に覆われていたり、病変内に飛び石のように正常組織が残っていることがあります。また血管も破壊しながら発育するために、内視鏡などで観察しても発見しにくいという、非情に面倒で厄介ながんなのです。
男女比は、2対3くらいだと考えられ、30代、40代の女性に多いといわれてます。
■ 原因は?
スキルス胃がんも胃がんの一種。原因のほうも、基本的には、胃がんの原因と同じものと考えられています。
慢性胃炎、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎、塩分の多い食事、喫煙、飲酒など、幅広い原因があるといわれています。また、遺伝性による発症の多い胃がんだといわれています。がんが遺伝するのは、遺伝子の類似性の問題もありますが、家族での生活習慣が似ることもあげられています。
・ピロリ菌も原因に?
胃ガンの原因の98%は、ピロリ菌が原因と言われています。通常(分化型腺がんである)胃がんでは、ピロリ菌感染により胃潰瘍や胃がんになると考えらえれていますが、スキルス胃がんは、分化型腺がんではありません。ピロリの関与も僅かながらあるのですが、むしろ、関胃の固有粘膜から発生すると考えられてます。
■ 生存率低い
スキルス胃がんは悪性度の高いことから、手術適応時でも5年生存率が20%程度とかなり低くなってます。その多くが完治が厳しい上、進行した状態で発見されてます。スキルス胃がんを発症してしまった場合、余命はあまり芳しくない状況だと言えます。
それため、スキルス胃がんの5年生存率をまとめたデータはほとんどありません。でも、胃がん全体として5年生存率データに含まれているのは間違いありません。
ステージ 5年生存率 状態
I期 約91% 早期がんで完治しやすい
II期 約70% まだ完治しやすい
III期 約42% がんの状態や転移によっては治療可能
IV期 約10% がんの状態や転移によっては治療可能
■ スキルス胃がんの症状
「スキルス胃がん」にになると、下記のような症状が現れがちになります。「吐血」というのは、かなり侵攻した状態です。そこまで進んでしまう前に発見したいところですが、どれもこれも、通常、胃の調子が悪いときに感じる不快感と同じです。
胸やけ 消化不良 食欲不振 胃の痛み 吐き気、嘔吐 吐血
「そのうち治るよね」と思っているうち、ガンがどんどん進行してしまうのも、スキルス胃がんの恐さです。
複数の症状がおこり、継続的であるなら、直ちに病院でみてもらうべきですね。
■ スキルス胃がんの予防法
このガンの予防法は、とりたてて変わったものではありません。遺伝的に発症してしまう場合は避けにくいのですが、後天的な原因が多いようであるなら、身体に負担をかけないという方針で対処すればいいのです。同時に、精神にもストレスをかけないと意識も必要です。
規則正しい生活
食事に気を付ける
定期的な健康診断
いつから? 妊娠超初期症状のチェック [女性特有の病気]
■ いつから? 妊娠超初期症状のチェック
もしかしてこれが? 知っておきたい妊娠超初期症状
通常、妊娠だと確定できるのは、次の生理がないことです。月経が不順な女性であっても3ヶ月もこなければ、さすがに妊娠と断定してもよいでしょう。
ほかにも、基礎体温や妊娠検査薬などで知る方法がありますが、もっと、さらに早い段階で知りたいと思う人も多いようです。
最近、話題になるのが「妊娠超初期症状」。性行為から次の生理を待たずにおこるささやかな症状から、妊娠を知る方法です。
・妊娠超初期症状
通常訪れる生理の4日ほど前に、以下のようなことがおこれるようなら、妊娠の可能性があります。
体が眠いかったり、だるさを感じる
風邪のような症状
生理前のような症状
気持ち悪くなる
便秘・腹痛・胃痛
体の色々な不調
精神的な変化
おりものの変化
いってみれば、軽いつわりのような症状があるようなら、それは妊娠超初期症状かもしれないのです。
ちなみに、超初期でないですが、妊娠の初期にはホルモンバランスの崩れなら、おならが臭くなることもあります
■ おりものの変化って?
上記の症状のうち、はっきり分かりやすいのが「おりもの」の変化。眠いとかだるいというのは、気分の問題で済ませることもできますが、「おりもの」が通常と違うのは、見間違いようがありません。
普段なら、半透明から白っぽいおりもの。それが茶色になったりすれば誰でも驚きます。もしかして、妊娠超初期症状?と、思ってしまうのですが、その前に、妊娠するとおりものが茶色くなるのでしょうか。まずは、おりものが茶色くなる原因を考えましょう。
「おりもの」は、女性の健康のバロメーターといわれます。そして、妊娠があれば、様々な影響を受けるとも考えられています。じっさい、妊娠超初期には茶色のおりものが分泌されることがあります。
茶色のおりものが分泌される理由。それは、受精卵が子宮内膜の中に潜り込むときに、少量の出血を起こすからです。これは着床時出血と言われてます。この血液が混ざったことから、茶色おりものとして分泌されるのです。絶賛妊活中の女性が、茶色のおりものが分泌されたなら、妊娠超初期症状の可能性が高いのです。
妊娠超初期症状としての茶色のおりものが現れやすい時期は、生理予定日頃です。その理由は、排卵直後に受精した卵子が、子宮内膜に到着するのに6~12日約12日 かかるから。ただし、すべての方に、茶色のおりものが現れるとは限りません。じつは、これといった妊娠超初期症状が現れないことのほうが多いのです。茶色のおりものだけを着床や妊娠の目安にするのは、早計ということですね。
逆に、妊娠初期に、流産や早産の兆候として茶色のおりものが分泌されることもあります。
腹痛と一緒に、血液の混ざったおりものが多く分泌される方などは注意が必要です。
■ 病気の可能性も
茶色のおりものは、妊娠超初期症状以外でも起こります。妊娠どころか、重大な病気が原因のケースもあります。気になるようなら、おりもの以外の症状などに注意しましょう。
・量が増えて悪臭が漂う
おりものが茶色で、普段より量が多くて、さらに臭いもきついのなら、子宮頸がんや子宮体がんなどの恐れがあります。子宮頸がんは20~30代、子宮体がんは50~60代が罹患率のピーク。年齢的にも当てはまる方は注意を。
・悪臭を伴うとき
臭いの強い茶色のおりものが分泌されるときは、非特異性膣炎(細菌性膣症 )を起こしていることも考えられます。このとき、デリケートゾーンが腫れるなどの症状を伴うこともあります。病気の原因は、大腸菌やブドウ球菌などの細菌が繁殖することです。疲れているときなどに起こりやすいトラブルといわれています。
茶色のおりものの分泌は、妊娠超初期症状のひとつです。ただし、すべての妊娠で必ず分泌されるわけではないし、それ以外の可能性を含んでいることも一緒に覚えておいてくでださい。
寝る前10分のストレッチで、更年期症状を緩和する [女性特有の病気]
■ 寝る前10分のストレッチで、更年期症状を緩和する
女性を悩ませている更年期障害。
頭痛や腹痛のみならず、むくみなどの美容的悪化、さらには気持ちが安定しないなどの精神的な苦悩をもたらす、天敵ともいえる症状をおこします。
食事やストレス解消など、いろいろな改善策が提案されてますが、新たに、カンタンな方法が追加されました。
寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで「更年期症状」と「抑うつ」を改善できるというのです(本研究は北米更年期学会雑誌「Menopause」8月号に掲載)
月経が終了する更年期を迎えると、顔がほてる、眠れない、疲れやすいといった「更年期症状」を経験する女性が多くいます。また、更年期女性の約25%が抑うつ状態になるという調査もあります。「更年期症状」の改善する医療には、ホルモン補充療法もあります。でも、副作用という心配が無視できず、実施にためらい心がうまれます。
これまでにも、ジョギングやエアロビクスなどの中強度以上の運動が、「更年期症状」と「抑うつ」を改善することが研究されてきました。しかし、すでに顔のほてり(ホットフラッシュという)がある女性が強い運動をするとホットフラッシュを誘発してしまう可能性があります。しかも、更年期の女性の多くは仕事や家事に忙しこともあり、運動のために時間が取れるとか限らないといった問題がありました。
いっぽう、あまり激しくない低強度の運動なら体の負担が少ないはず。そのひとつストレッチは、ホットフラッシュを誘発するリスクが低いうえ、どこでも手軽に実施できます。ところがこれまで、ストレッチの効果は研究されていませんでした。
そこで体力医学研究所の甲斐主任研究員らの研究グループは、働く女性40名(平均年齢51歳)を対象に介入研究を行いました。対象者をストレッチ群(20名)と比較群(20名)に無作為に割り付けて、3週間、ストレッチ群は毎日寝る直前に10分間のヨガの動きを取り入れたストレッチを行い、比較群はストレッチは行わず通常の生活を送りました。
結果、介入後にはストレッチ群の更年期症状と抑うつ度の平均値は、正常レベルまで軽減。更年期症状と抑うつ度の改善が実証されたのです。
ここで更年期症状の評価に使用した「簡易更年期指数」は、日本の臨床現場でよく使用されているもので、3つの症状から構成されています。これがストレッチによって全症状の点数が改善したのです。
■ 科学的裏づけ無い方法が多い
更年期症状を緩和する策には、特定の飲み物や食べ物など、さまざまなものが良いと言われています。しかし、それらの多くは風聞や慣習にすぎず、科学的根拠がしっかりあるものは少ないのが現実です。ストレッチやヨガも、一般的には良いと言われてきました。根拠はありませんでした。その効果を初めて科学的に実証したことが、この研究の最も大きな意義といえそうです。
もうひとつ。
本研究では「仕事で忙しい女性」を対象にしたこともポイントです。ストレッチ群は平均で1週間に5.4日はストレッチを行えました。つまり、寝る前のストレッチ程度であれば、忙しい女性にも実施しやすいということ。働く女性にとって、現実的・具体的な健康支援策になりそうなのです。。
【甲斐主任研究員による考察】
更年期症状は女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって自律神経のバランスが乱れることで生じます。ストレッチが交感神経の働きを抑え、副交感神経を活性化することが報告されており、さらに我々の研究では寝る前のストレッチで寝つきが良くなることがわかっています。これらの影響で今回の効果が生じたのではないかと考えています。
女性を悩ませている更年期障害。
頭痛や腹痛のみならず、むくみなどの美容的悪化、さらには気持ちが安定しないなどの精神的な苦悩をもたらす、天敵ともいえる症状をおこします。
食事やストレス解消など、いろいろな改善策が提案されてますが、新たに、カンタンな方法が追加されました。
寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで「更年期症状」と「抑うつ」を改善できるというのです(本研究は北米更年期学会雑誌「Menopause」8月号に掲載)
月経が終了する更年期を迎えると、顔がほてる、眠れない、疲れやすいといった「更年期症状」を経験する女性が多くいます。また、更年期女性の約25%が抑うつ状態になるという調査もあります。「更年期症状」の改善する医療には、ホルモン補充療法もあります。でも、副作用という心配が無視できず、実施にためらい心がうまれます。
これまでにも、ジョギングやエアロビクスなどの中強度以上の運動が、「更年期症状」と「抑うつ」を改善することが研究されてきました。しかし、すでに顔のほてり(ホットフラッシュという)がある女性が強い運動をするとホットフラッシュを誘発してしまう可能性があります。しかも、更年期の女性の多くは仕事や家事に忙しこともあり、運動のために時間が取れるとか限らないといった問題がありました。
いっぽう、あまり激しくない低強度の運動なら体の負担が少ないはず。そのひとつストレッチは、ホットフラッシュを誘発するリスクが低いうえ、どこでも手軽に実施できます。ところがこれまで、ストレッチの効果は研究されていませんでした。
そこで体力医学研究所の甲斐主任研究員らの研究グループは、働く女性40名(平均年齢51歳)を対象に介入研究を行いました。対象者をストレッチ群(20名)と比較群(20名)に無作為に割り付けて、3週間、ストレッチ群は毎日寝る直前に10分間のヨガの動きを取り入れたストレッチを行い、比較群はストレッチは行わず通常の生活を送りました。
結果、介入後にはストレッチ群の更年期症状と抑うつ度の平均値は、正常レベルまで軽減。更年期症状と抑うつ度の改善が実証されたのです。
ここで更年期症状の評価に使用した「簡易更年期指数」は、日本の臨床現場でよく使用されているもので、3つの症状から構成されています。これがストレッチによって全症状の点数が改善したのです。
■ 科学的裏づけ無い方法が多い
更年期症状を緩和する策には、特定の飲み物や食べ物など、さまざまなものが良いと言われています。しかし、それらの多くは風聞や慣習にすぎず、科学的根拠がしっかりあるものは少ないのが現実です。ストレッチやヨガも、一般的には良いと言われてきました。根拠はありませんでした。その効果を初めて科学的に実証したことが、この研究の最も大きな意義といえそうです。
もうひとつ。
本研究では「仕事で忙しい女性」を対象にしたこともポイントです。ストレッチ群は平均で1週間に5.4日はストレッチを行えました。つまり、寝る前のストレッチ程度であれば、忙しい女性にも実施しやすいということ。働く女性にとって、現実的・具体的な健康支援策になりそうなのです。。
【甲斐主任研究員による考察】
更年期症状は女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって自律神経のバランスが乱れることで生じます。ストレッチが交感神経の働きを抑え、副交感神経を活性化することが報告されており、さらに我々の研究では寝る前のストレッチで寝つきが良くなることがわかっています。これらの影響で今回の効果が生じたのではないかと考えています。
女性の陰部にできた腫れ物 [女性特有の病気]
■ 女性の陰部にできた腫れ物
デリケートな女性のさらにデリケートな陰部。弱い方ではちょっとした刺激にすら、違和感を覚えたりかゆくなったりします。今回は「腫れ物」についてです。
女性の外陰部にできる「はれもの」の原因には主にこのようなものがあります。
毛嚢炎・せつ・粉瘤・バルトリン腺膿瘍・尖圭コンジローム
以下に、準を追ってお話していきますね。
・毛嚢炎
陰毛の根元から細菌が入り、毛根付近に生じた炎症のことで「毛包炎」ともいいます。毛穴を中心に赤く腫れて、下着ですれただけでも痛むのですが、つぶれて中の膿が出れば自然に治ってしまいます。抗生物質の軟膏を塗れば治ります。治療の有無に関わらず、局所の清潔に気をつけます。痛む場合はガーゼやパットを当てて、直接下着ですれないようするのがいいでしょう。
・せつ
前述の「毛嚢炎」の症状がひどくなったものと思ってください。腫れの大きさは指の頭くらいで、大きくなるとニワトリの卵くらいになります。そこまでいくと数日後には中心部が壊死・融解してブヨブヨした状態となります。
治療は抗生物質薬を内服しますが、状態によっては切開・排膿します。切れば膿が出るので、発赤・腫れ・熱感などの炎症症状は急速に改善されます。術後で膿が出るときは、パットなどをこまめに換えて、清潔に気をつけましょう。 ちなみに、足の付け根、押すと痛を感じるしこり(鼠径リンパ節炎)ができる場合もあります。治療は早いほうがいいですね。
・粉瘤
毛包や皮脂腺にできた袋状の嚢腫です。嚢腫とは、分泌物がたまり拡大して嚢状となった腺腫のこと。この中には、粉瘤粥と呼ばれる角質物や皮脂が充満しています。表面はつるつる状にやや盛り上がって、エンドウ豆~ニワトリの卵大で軟らかい。二次感染を起こさない限りは自覚症状もありません。
二次感染を起きると赤く腫れて痛み、破れて膿が出ることもあります。外見上は、上記の「せつ」と同様ですが、より深刻な病気です。完治には、嚢腫壁の袋を摘出する必要があります。
・バルトリン腺嚢胞・膿瘍
腟入口の左右に各1個ある分泌腺をバルトリン腺と言います。性的興奮によって粘液を分泌し、性交時の潤滑効果をもたらします。腟入口に分泌される部分を排泄管開口部と呼ぶのですが、この部分が炎症などで癒着・閉鎖すると、行き場を失った分泌物は排泄管内にたまって嚢胞を作ります。これをバルトリン嚢胞と言うのです。
この段階では痛がありませんが、二次感染(大腸菌・ブドウ球菌・連鎖球菌・淋菌など)が加わると赤く腫れて痛むようになって、中身が膿になったのをバルトリン膿瘍と呼びます。嚢胞段階で痛みがなければ放置してもよいのですが、膿瘍となった場合は切開などの処置のほか抗生物質の服用が必要となります。
・尖圭コンジローム
ヒトパピローマウイルス(HPV)のうち、主として6型と11型による感染症のこと。性病のひとつですが、女性では外陰・肛門周囲・腟・子宮腟部などにイボ状の“できもの”として発症します。
具体的には、先の尖ったイボのようなものが、腟の入口・小陰唇や陰核・大陰唇・会陰(腟と肛門の間の部分を会陰と呼びます)を中心にできます。さらには、肛門周囲・腟・子宮腟部・尿道などにも広がります。放置すると、イボが繋がって「ニワトリのとさか」の様になります。軽いかゆみや刺激症状になりますが、痛みはありません。
◆他にまぎらわしい病気はないの?
コンジロームには尖圭コンジロームと扁平コンジロームの2種類がありますが、最近では梅毒による扁平コンジロームを見ることは稀であり、コンジロームと言えば尖圭コンジロームをさすようになってきています。
かゆいというより痛い、性器ヘルペス [女性特有の病気]
■ かゆいというより痛い、性器ヘルペス
女性の陰部の違和感について、前回は「性器ヘルペス」の感染と症状についてお話しました。
今回も同じく「性器ヘルペス」ですが、とくに気になる点について説明します。
女性の外陰部に潰瘍ができる病気は、性器ヘルペスだけではありません。ほかにも、ベーチェット病・非特異性外陰潰瘍(Lipschutz's ulcer)・外陰癌・尋常性天疱瘡・薬物性潰瘍・放射線障害などがあります。しかしこうした病気は発症が稀です。痛みのある外陰部潰瘍がおこったのはら、真っ先に性器ヘルペスが疑われるものです。
ちなみに、性器ヘルペスかどうかを検査する方法はありますが、あまり現実的ではありません。
なぜなら検査結果がでるのに半月もかかるからです。半月もあれば、治療が効いて症状が軽くなってます。そのため、医者の知識と経験で診断と治療を行い、改善が現れたときに「やはり性器ヘルペスだったか」と確定するのが、常となっています。
外陰部に違和感を感じたとき、とりあえずドラッグストアで薬を買い求める方もいるでしょう。単なるカユミであれば、治ることもあるでしょうが、性器ヘルペスには効果がありません。そのうえ、ステロイドホルモンを含む軟膏類を塗ったりすれば、悪化を促進するだけです。少しでも怪しいと感じたら、できるだけ早く産婦人科を受診するのが正しいのです。治療の開始が遅れるほど症状が激烈となって、悪化するほどに期間も長くなります。
・治療は?
治療に用いる薬は、ゾビラックス(アシクロビル)といいます。内服薬・軟膏・点滴静注がありますが、通常、内服薬を1日5回5~10日間服用するとともに、局所の軟膏処置も毎日行います。
「1日5回も?」
薬を飲むのがめんどうだったり忘れそうな人は、回数の少ない別の薬に変更することもできます。
あまりに重症となり排尿さえ困難となった場合は入院です。尿道に管をいれて排尿したり、必要によって点滴を開始することになります。痛みに対しては、鎮痛剤を服用したり、局所麻酔薬を用いたりします。
通院にせよ入院にせよ、ウイルスの量が少ないうちに、徹底してウイルスを叩くことがポイントです。じょせいの局所に違和感を感じたときは、とにかく躊躇しないこと。1日でも早く治療を受けてください。病気であったときは、激痛にさいなまれて後悔することとなります。
潰瘍が多発しているわけですから、治療中は、下着などで擦らないよう安静が必要です。動きの激しいスポーツや労働は避けましょう。というか、困難なほずです。また、潰瘍面に別の細菌感染が加わる可能性があるので、局所の清潔にはとくに十分気をつけましょう。
■ 他の人に感染する危険
性器ヘルペスは感染症なので誰かに感染することがあります。一番多いのは性行為ですが、患部を触った手指などの接触によってもうつる可能性があります。治療を開始してからも、5~6日間はウイルスが排泄し続けるとされます。いつでも伝染する可能性がありますから注意しましょう。もっとも気をつけたいのは新生児や病人など免疫能の低下している人。感染すると、ウイルス血症を起こして重症化する可能性があります。
性器ヘルペスは何度でも再発します。
ウイルスに一度でも感染すると、知覚神経に潜伏感染してとどまる特徴をもっています。腰仙髄仙骨後根神経節とよばれる神経の部分にウイルスが潜伏して、じっと再発の機会をうかがってます。ずっと一生そんな状態が続くものと考えたほうがいいですね。
そういうウィルスですから、身体の抵抗力の低下したりすれば、簡単にぶり返します。ステロイドホルモン剤を用いた治療・抗ガン剤投与・放射線治療なども引き金になって、ウイルスの再活性化が起こり、外陰部に水疱・潰瘍が出てきます(回帰発症と呼ぶ)。
いつ感染しても嫌な病気ですが、妊娠中に性器ヘルペスにかかるととてもやっかいです。胎児への胎盤を介しての感染はないと考えられているのですが、お産の時に産道感染が起こると、死亡率の高い重篤な新生児ヘルペス感染症が発症します。
母親の性器ヘルペスが初感染型・・・・・・約50%
母親の性器ヘルペスが再発型か誘発型・・・1~3%
この頻度で新生児に産道感染が起こってしまいます。新生児ヘルペス感染症は、全身型、中枢神経型、皮膚型3つのタイプに分類されます。
最も重篤なのは「全身型」。生後1週間以内に発症して全身の臓器に広がり、抗ウイルス剤を投与しても多臓器不全のため30%が死亡してしまいます。「中枢神経型」は死亡率は低いのですが、66%以上に重篤な神経系の後遺症が残ってしまうという、非情にツライ結果が待っています。
ということから。
母親がもし性器ヘルペスにかかった場合、帝王切開術を考慮する必要があります。初感染の場合は、発症より1ヶ月以内であれば帝王切開術が、1ヶ月以上たっていれば普通のお産(経腟分娩)が選択されます。
ただし、母親が発症していなくても新生児が病気にかかることもあり、非情に厄介な病気といえます。
女性の陰部の違和感について、前回は「性器ヘルペス」の感染と症状についてお話しました。
今回も同じく「性器ヘルペス」ですが、とくに気になる点について説明します。
女性の外陰部に潰瘍ができる病気は、性器ヘルペスだけではありません。ほかにも、ベーチェット病・非特異性外陰潰瘍(Lipschutz's ulcer)・外陰癌・尋常性天疱瘡・薬物性潰瘍・放射線障害などがあります。しかしこうした病気は発症が稀です。痛みのある外陰部潰瘍がおこったのはら、真っ先に性器ヘルペスが疑われるものです。
ちなみに、性器ヘルペスかどうかを検査する方法はありますが、あまり現実的ではありません。
なぜなら検査結果がでるのに半月もかかるからです。半月もあれば、治療が効いて症状が軽くなってます。そのため、医者の知識と経験で診断と治療を行い、改善が現れたときに「やはり性器ヘルペスだったか」と確定するのが、常となっています。
外陰部に違和感を感じたとき、とりあえずドラッグストアで薬を買い求める方もいるでしょう。単なるカユミであれば、治ることもあるでしょうが、性器ヘルペスには効果がありません。そのうえ、ステロイドホルモンを含む軟膏類を塗ったりすれば、悪化を促進するだけです。少しでも怪しいと感じたら、できるだけ早く産婦人科を受診するのが正しいのです。治療の開始が遅れるほど症状が激烈となって、悪化するほどに期間も長くなります。
・治療は?
治療に用いる薬は、ゾビラックス(アシクロビル)といいます。内服薬・軟膏・点滴静注がありますが、通常、内服薬を1日5回5~10日間服用するとともに、局所の軟膏処置も毎日行います。
「1日5回も?」
薬を飲むのがめんどうだったり忘れそうな人は、回数の少ない別の薬に変更することもできます。
あまりに重症となり排尿さえ困難となった場合は入院です。尿道に管をいれて排尿したり、必要によって点滴を開始することになります。痛みに対しては、鎮痛剤を服用したり、局所麻酔薬を用いたりします。
通院にせよ入院にせよ、ウイルスの量が少ないうちに、徹底してウイルスを叩くことがポイントです。じょせいの局所に違和感を感じたときは、とにかく躊躇しないこと。1日でも早く治療を受けてください。病気であったときは、激痛にさいなまれて後悔することとなります。
潰瘍が多発しているわけですから、治療中は、下着などで擦らないよう安静が必要です。動きの激しいスポーツや労働は避けましょう。というか、困難なほずです。また、潰瘍面に別の細菌感染が加わる可能性があるので、局所の清潔にはとくに十分気をつけましょう。
■ 他の人に感染する危険
性器ヘルペスは感染症なので誰かに感染することがあります。一番多いのは性行為ですが、患部を触った手指などの接触によってもうつる可能性があります。治療を開始してからも、5~6日間はウイルスが排泄し続けるとされます。いつでも伝染する可能性がありますから注意しましょう。もっとも気をつけたいのは新生児や病人など免疫能の低下している人。感染すると、ウイルス血症を起こして重症化する可能性があります。
性器ヘルペスは何度でも再発します。
ウイルスに一度でも感染すると、知覚神経に潜伏感染してとどまる特徴をもっています。腰仙髄仙骨後根神経節とよばれる神経の部分にウイルスが潜伏して、じっと再発の機会をうかがってます。ずっと一生そんな状態が続くものと考えたほうがいいですね。
そういうウィルスですから、身体の抵抗力の低下したりすれば、簡単にぶり返します。ステロイドホルモン剤を用いた治療・抗ガン剤投与・放射線治療なども引き金になって、ウイルスの再活性化が起こり、外陰部に水疱・潰瘍が出てきます(回帰発症と呼ぶ)。
いつ感染しても嫌な病気ですが、妊娠中に性器ヘルペスにかかるととてもやっかいです。胎児への胎盤を介しての感染はないと考えられているのですが、お産の時に産道感染が起こると、死亡率の高い重篤な新生児ヘルペス感染症が発症します。
母親の性器ヘルペスが初感染型・・・・・・約50%
母親の性器ヘルペスが再発型か誘発型・・・1~3%
この頻度で新生児に産道感染が起こってしまいます。新生児ヘルペス感染症は、全身型、中枢神経型、皮膚型3つのタイプに分類されます。
最も重篤なのは「全身型」。生後1週間以内に発症して全身の臓器に広がり、抗ウイルス剤を投与しても多臓器不全のため30%が死亡してしまいます。「中枢神経型」は死亡率は低いのですが、66%以上に重篤な神経系の後遺症が残ってしまうという、非情にツライ結果が待っています。
ということから。
母親がもし性器ヘルペスにかかった場合、帝王切開術を考慮する必要があります。初感染の場合は、発症より1ヶ月以内であれば帝王切開術が、1ヶ月以上たっていれば普通のお産(経腟分娩)が選択されます。
ただし、母親が発症していなくても新生児が病気にかかることもあり、非情に厄介な病気といえます。
タグ:性器ヘルペス
かゆいというより痛い場合 [女性特有の病気]
■ かゆいというより痛い場合
女性の陰部の違和感についてです。
非情にデリケートな部分だけに、ふだんでもちょっとしたトラブルからカユミを感じることがよくあります。
しかし、カユミが転じて傷みを感じるようであれば、なんらかの病気を心配したほうがいいかもしれません。ここではとくに、性器ヘルペスについてお話していきます。
・性器ヘルペス
外陰部に強い痛みがあるようなら、最初に性器ヘルペスを考えるべきです。
性器ヘルペスとは「単純ヘルペスウイルス」によって引き起こされるウイルス感染症です。くちびるにできる「口唇ヘルペス」というのがありますが、これは主に1型です。一方、外陰部にできる性器ヘルペスは主として2型の単純ヘルペスウイルスが原因となります。
性器ヘルペスの大部分は、性行為によって感染してます。稀に、オーラルセックスによって口唇ヘルペスが外陰部にうつることもあります。この感染の場合は、元が口なので、単純ヘルペス1型による性器ヘルペスになるようです。
そんな「性器ヘルペス」というのは、めずらしい病気と思うかもしれませんが、決してそうではありません。珍しいどころか、女性の性行為感染症では、クラミジアについで2番目に多い病気になってます。
「性器ヘルペス」の症状は程度や体験によって異なります。
1 初感染型 初めてに感染した場合
2 再発型 以前に感染し治ったのが再発
3 不顕性感染 覚えがなくいつの間にか感染
1 初感染型(急性型)
性行為などでの感染のから3~7日後に突然外陰部が痛くなります。局所にはまず、小さな水ぶくれ(水疱)ができ、それが破れて円形~楕円形の浅い潰瘍が形成されます。潰瘍は、左右の陰部が互いに接する位置に並んでできることが多く、kissing ulcer(まるでキスしたかのように接する場所にできる潰瘍(ulcer))とも呼ばれます。
最初は、数ミリから1cm程度の大きさです。それが癒合して地図状になったり、腟・子宮頚部や膀胱にまで及ぶこともあります。足の付け根付近を押さえたときに痛いしこり(有痛性鼠径部リンパ節腫脹)に触れたり、38~39℃の高熱をきたすこともしばしばあります。極めて強い痛みも特徴で、尿道口付近にできると、激痛で排尿困難となったり、歩行が障害されたりすることもあります。
2 再発型の場合
初感染よりも症状は軽く、外陰部の不快感を感じてやっと再発に気がつきます。水疱や潰瘍は限局性なので広範囲に及ぶことは少なく、痛みもそれほど強くありません。放置しると1週間程度で治ることもありますが、逆に長期化する恐れもあります。適切が治療は必要なのです。
3 誘発型の場合
初感染の70~80%は無症状(症状が出ない)で終わるとされています。つまり、ヘルペスにかかった覚えが全くないのに、知らず知らずのうちに感染していることが結構あるわけです。このケースでは、初めてヘルペス感染の症状が出たものを誘発型と呼んでます。しかしすでに抗体が出来ているため、症状は再発型と同様に軽く済むのも特徴です。
女性の陰部が、かゆくなる原因 2 [女性特有の病気]
■ 女性の陰部が、かゆくなる原因 2
少し前から始めた「女性の陰部がかゆくなる編」の2回目です。
今回は、腟カンジダについてお話しします。
「腟カンジダ」とは、腟の中にいるカンジダ菌が増殖しておこる病気です。
かゆみのほかに、白いヨーグルト状のおりもの等の不快な症状をおこします。カンジダ菌は常在菌です。女性の体内のいたるところに潜んでます。たとえば、肌、口の中、消化管、腟などです。健康であれば、なんら問題がないのですが、風邪や疲労、ストレス等、日常生活で免疫力が低下したりすると、腟の中で増殖して発症します。
疲れ以外には、ホルモンの変化等によって発症することがあります。
女性のうち、約20%が経験するという、珍しくない病気なのですが、部位が部位だけに、他人に相談しにくいですね。それどころか、医者さえ診せにくい女性特有の病気といえます。
腟カンジダの原因となってる「カンジダ菌」は、もともと体内にいる菌です。発症や再発するほとんどは、日常生活によるところが大きいのです。
風邪、疲労、ストレスなど、日常生活での免疫機能の低下ということが多いのですが、その他にも、次の要因によって「再発を繰り返しやすい疾病」であると言われてます。
ホルモンの変化(生理前)
抗生物質
妊娠
服装(湿ったり、きつい下着)
エイズの原因であるHIVウイルスの感染
糖尿病
■ 腟カンジダ対策
ありふれた病気だけに、その対処も分かってます。腟カンジダになった時、あるいは再発を防ぐために、知っておきたいケアを覚えてください。毎日、ほんのちょっとしたことを意識するだけでも、腟カンジダの悩みから開放されます。ぜひ、発症・再発を予防してください。
・部屋を乾燥させる
・通気性の良い綿の下着や、ゆったりした洋服の着用
・シャワーや入浴、水泳の後は、デリケート部分を完全に乾かす
・湿った衣類はすぐに着替える。濡れた水着も同じ
・生理中以外のナプキン使用は、マメに交換
・排便や排尿のあとは、前から後ろにふきとる
カンジダ菌は、あたたかい湿気を好みます。繁殖を防止するためにも、乾燥を心がけます。ところで、冬などはインフル予防として湿度を保つのが基本ですので・・・ジレンマです。また、腸などにも菌は潜んでます。消化管の中にいるカンジダ菌以外の対策としても、「ふきとり」は前から後ろへ。
■ 治療中の腟カンジダ対策
医者から処方してもらった薬を使用している場合は、次のことに注意してください。
・ビデ(腟内洗浄)やタンポンの使用
薬を腟から洗い流すことによって、効果が弱まる可能性があります。
・殺精子剤の使用
薬の効果を妨げてします危険があります。
・頻繁な性交渉
パートナーに感染する可能性があります。
・タオルの共用
家族で同じタオルは使わないように。タオルを介して、家族に感染する恐れがあります。
・外陰部をかく
刺激がひどくなったり、感染が広がる可能性があります。もってのほかです。
・入浴時に外陰部を石鹸で強く洗う
石鹸等で強く洗うと、刺激によって炎症がひどくなることがあります。
入浴の時は、つい擦ってきれいにしたくなりますが、そこはがまん。軽く洗い流す程度にしましょう。
次回は「白癬症」の予定です。
少し前から始めた「女性の陰部がかゆくなる編」の2回目です。
今回は、腟カンジダについてお話しします。
「腟カンジダ」とは、腟の中にいるカンジダ菌が増殖しておこる病気です。
かゆみのほかに、白いヨーグルト状のおりもの等の不快な症状をおこします。カンジダ菌は常在菌です。女性の体内のいたるところに潜んでます。たとえば、肌、口の中、消化管、腟などです。健康であれば、なんら問題がないのですが、風邪や疲労、ストレス等、日常生活で免疫力が低下したりすると、腟の中で増殖して発症します。
疲れ以外には、ホルモンの変化等によって発症することがあります。
女性のうち、約20%が経験するという、珍しくない病気なのですが、部位が部位だけに、他人に相談しにくいですね。それどころか、医者さえ診せにくい女性特有の病気といえます。
腟カンジダの原因となってる「カンジダ菌」は、もともと体内にいる菌です。発症や再発するほとんどは、日常生活によるところが大きいのです。
風邪、疲労、ストレスなど、日常生活での免疫機能の低下ということが多いのですが、その他にも、次の要因によって「再発を繰り返しやすい疾病」であると言われてます。
ホルモンの変化(生理前)
抗生物質
妊娠
服装(湿ったり、きつい下着)
エイズの原因であるHIVウイルスの感染
糖尿病
■ 腟カンジダ対策
ありふれた病気だけに、その対処も分かってます。腟カンジダになった時、あるいは再発を防ぐために、知っておきたいケアを覚えてください。毎日、ほんのちょっとしたことを意識するだけでも、腟カンジダの悩みから開放されます。ぜひ、発症・再発を予防してください。
・部屋を乾燥させる
・通気性の良い綿の下着や、ゆったりした洋服の着用
・シャワーや入浴、水泳の後は、デリケート部分を完全に乾かす
・湿った衣類はすぐに着替える。濡れた水着も同じ
・生理中以外のナプキン使用は、マメに交換
・排便や排尿のあとは、前から後ろにふきとる
カンジダ菌は、あたたかい湿気を好みます。繁殖を防止するためにも、乾燥を心がけます。ところで、冬などはインフル予防として湿度を保つのが基本ですので・・・ジレンマです。また、腸などにも菌は潜んでます。消化管の中にいるカンジダ菌以外の対策としても、「ふきとり」は前から後ろへ。
■ 治療中の腟カンジダ対策
医者から処方してもらった薬を使用している場合は、次のことに注意してください。
・ビデ(腟内洗浄)やタンポンの使用
薬を腟から洗い流すことによって、効果が弱まる可能性があります。
・殺精子剤の使用
薬の効果を妨げてします危険があります。
・頻繁な性交渉
パートナーに感染する可能性があります。
・タオルの共用
家族で同じタオルは使わないように。タオルを介して、家族に感染する恐れがあります。
・外陰部をかく
刺激がひどくなったり、感染が広がる可能性があります。もってのほかです。
・入浴時に外陰部を石鹸で強く洗う
石鹸等で強く洗うと、刺激によって炎症がひどくなることがあります。
入浴の時は、つい擦ってきれいにしたくなりますが、そこはがまん。軽く洗い流す程度にしましょう。
次回は「白癬症」の予定です。
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