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驚きの効きめ? 夏ならアイス・ココア
■ 驚きの効きめ? 夏ならアイス・ココア
季節の飲料やその飲み方に最近、さまざまな変化が出ている。甘酒が夏で冷やしてもおいしかったり、逆に冷たいジュースを暖めて冬に飲んだり。メーカーは反対の季節に消費を伸ばそうと知恵を絞っている。
その代表といえそうなのがココア。
ココアといえば、寒い時期に温かくして飲んで暖をとるイメージが強いのですが、最近は自販機に冷たいココアを目にすることが多いようです。美味しいのですが、手に取るひとは少ないようです。
総務省のデータによれば、一世帯当たりの年間のココアならびにココア飲料に対する支出の平均価格は、2人以上の月次推移で6月、7月、8月の各月がそれぞれ15円、13円、16円となっています。対して、冬場の12月、1月、2月では50円、50円、56円と跳ね上がる。
当たり前といえば当たり前、まさに寒い時期に温かいココアを飲もうという消費者の好みの現れがみえます。それにしても最盛期とそうでない時期では実に4倍以上の開きがあるのは驚きですが。
「夏でもココアを飲んでもらいたい」
ココア業界としては当然の希望ですが、いったん定着した消費者の好みはなかなか変わりません。
そんな中で、夏に新たなニーズを生み出そうと、ココアがお腹の不調を改善するというこれまでにない研究結果を発表したのが森永製菓。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり下痢になったりという症状(乳糖不耐性症)は日本人に多い症状ですが、この研究によれば、牛乳と一緒に純ココアをとると、この症状が緩和されるとか。
牛乳に含まれる乳糖に耐性がない人は、大腸にたくさんの乳糖が届いて不調の原因となる水素が多く発生してしまいます。ところがココアが加わることで、乳糖ではなくココアのほうを大腸で分解して、水素の量が少なくなるとのこと。
この研究結果は朗報でした。
カルシウムをとりたくてもお腹の調子を気にする人。夏に冷たい牛乳を飲みたくても避けている人。さらには健康志向の強い人にとって、非常にうれしい情報です。
単に「美味しい」とどまらない価値が研究によって見直され、これが追い風になってシーズン外の消費増につながる可能性もありそうです。
森永製菓だけでなく、アイス専用ペットボトルを出すココアメーカーや、大手コーヒーチェーンなどでは夏でも温かいココアを提供しはじめてます。夏にココアを売るニーズを練ってきていますね。
●「常温」が人気
夏の飲み物の消費スタイルにさまざまな変化が出てるのはココアだけではありません。コンビニなどで「常温」のお茶や水を置いているのをみかけたことはないでしょうか。夏でのどが渇くとしても、あまり身体を冷やしたくないという人もいます。そうした人用に、冷蔵庫で冷やさずそのままのかたちで提供しているというわけです。
外周りで書類などを持ち歩くビジネスパーソンの間では「書類に水滴がつかないので便利」という意見がありますし、夏場の冷房が強い建物のなかで働く人が冷たい飲み物を苦手とすることがあります。冷えたからだがさらに身体が冷えてしまうということからも「常温がちょうどいい」というのは正当な意見です。
自販機でも「常温」による販売を設定している機種が増えていて、消費者の飲料ニーズに応じたきめ細やかなサービスが広がりを見せてます。
私達としては、ほしいときに必要な温度の飲み物があれば、文句はありません。
じっさい、体の冷やしすぎは、血行不良の原因にもなり、体調を著しく損ないます。
「夏だから冷たい物を」
こうした常識は、必ずしも全員の意見ではないということですね。美味しい温度で美味しく飲みたいものです。