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子宮頚癌について [子宮・生理]
子宮と癌の症状についてお話してきましたが、この記事で一区切りつけます。今回は「子宮頚癌」です。
■ 子宮頚癌について
子宮頚癌も、子宮頚部にできる癌のひとつ。子宮は子宮頚部、子宮峡部、子宮体部の三つの部分から構成されています。子宮にできる癌のうち、子宮頚部にできる癌が子宮頚癌となります。
40代をピークにして、その前後の年代にかかる人の多い病気です。最近では20代や30代の若い女性の間に増加する傾向があります。なぜでしょうか。「これだ」という特定はなされていませんが、背景には、低年齢でのセックス、性的パートナーが多い、多産、他の性行為感染症など様々な要因が関係しているといわれています。
・子宮頚癌の原因
漠然と年齢的要因が原因とされていましたが、最近になって「ヒトパピローマウィルスの感染」が原因であると解明されました。ヒトパピローマウィルスは、イボを作る種類のウィルスです。現在50~60種類のヒトパピローマウィルスが発見されています。子宮頚癌の発生に関与していると考えられているのは、そのうちの16、18番のヒトパピローマウィルス。ここまで特定されれば、効果的な治療が見つかるのも時間の問題と思われます。
ヒトパピローマウィルスは、困ったことに、男性性器の垢や精液などに含まれています。そのため、セックスによって感染するという説が有力です。セックス経験のない女性には子宮頸癌はほとんど起こらないようです。
・子宮頚癌の症状
ごく初期の子宮頚癌ではほとんど無症状です。まれにおりものが増えたり、セックスの時に出血が見られるといった症状があります。
子宮頚癌が進行してくると、不正出血や悪臭(腐敗臭)のあるおりもの、下腹部・腰・下肢の痛み、血尿や血便などの症状が出てきます。夫やパートナーを亡くした女性・高齢の女性では、セックスの時の出血という症状は発見できません。そのため、子宮頸癌がかなり進行してから不正出血をきたすこともよくあります。30歳を超えたら定期的な検診を受けることが、早期の発見には有効かつ重要といえます。
・治療
子宮頸癌には、外科療法、放射線療法、化学療法の3つの治療法があります。
1 外科療法
A ごく早期の子宮頚癌に対して以下の三つの外科療法があります。
・凍結療法
癌を凍らせて殺す方法です。
・高周波療法
電磁波の熱(電子レンジの原理)で癌細胞を殺す方法です。
・レーザー治療
レーザー光線で癌を焼いてしまう方法です。
B 少しでも進行した子宮頚癌は以下の外科手術で治療します。
・円錐切除術
癌のある場所を円錐状にくり抜く手術です。
・単純子宮全摘出術
円錐切除術では癌の取り残しがありそうな時は、この手術で子宮を摘出します。
・広汎子宮全摘出術
癌が広い範囲で広がった場合、子宮と膣の一部、さらに近くのリンパ節を摘出します。
・骨盤内臓全摘術
さらに癌の広がりがひどい時はこの術式によって、子宮・膣とともに下部結腸、直腸、膀胱をも取ってしまいます。
2 放射線療法
強いX線を使ってがん細胞を殺し、癌を小さくする治療です。放射線治療は体の外から行う外照射(WP照射)と、X線を出す物質(線源)を詰めたプラスチックの棒を腟内に入れてX線をあてる方法(腔内照射)があります。この治療は単独、または手術療法と組み合わせることで治癒率を高めます。
3 化学療法
化学療法とは抗癌剤を使って治療することです。外科療法や放射線療法と併用する場合があります。
どの治療法をみても、患者に負担がかかるのは明白です。進行が進むほど治療には時間とお金が必要になります。初期の段階で発見するためにも、定期的な検診が欠かせません。
■ 子宮頚癌について
子宮頚癌も、子宮頚部にできる癌のひとつ。子宮は子宮頚部、子宮峡部、子宮体部の三つの部分から構成されています。子宮にできる癌のうち、子宮頚部にできる癌が子宮頚癌となります。
40代をピークにして、その前後の年代にかかる人の多い病気です。最近では20代や30代の若い女性の間に増加する傾向があります。なぜでしょうか。「これだ」という特定はなされていませんが、背景には、低年齢でのセックス、性的パートナーが多い、多産、他の性行為感染症など様々な要因が関係しているといわれています。
・子宮頚癌の原因
漠然と年齢的要因が原因とされていましたが、最近になって「ヒトパピローマウィルスの感染」が原因であると解明されました。ヒトパピローマウィルスは、イボを作る種類のウィルスです。現在50~60種類のヒトパピローマウィルスが発見されています。子宮頚癌の発生に関与していると考えられているのは、そのうちの16、18番のヒトパピローマウィルス。ここまで特定されれば、効果的な治療が見つかるのも時間の問題と思われます。
ヒトパピローマウィルスは、困ったことに、男性性器の垢や精液などに含まれています。そのため、セックスによって感染するという説が有力です。セックス経験のない女性には子宮頸癌はほとんど起こらないようです。
・子宮頚癌の症状
ごく初期の子宮頚癌ではほとんど無症状です。まれにおりものが増えたり、セックスの時に出血が見られるといった症状があります。
子宮頚癌が進行してくると、不正出血や悪臭(腐敗臭)のあるおりもの、下腹部・腰・下肢の痛み、血尿や血便などの症状が出てきます。夫やパートナーを亡くした女性・高齢の女性では、セックスの時の出血という症状は発見できません。そのため、子宮頸癌がかなり進行してから不正出血をきたすこともよくあります。30歳を超えたら定期的な検診を受けることが、早期の発見には有効かつ重要といえます。
・治療
子宮頸癌には、外科療法、放射線療法、化学療法の3つの治療法があります。
1 外科療法
A ごく早期の子宮頚癌に対して以下の三つの外科療法があります。
・凍結療法
癌を凍らせて殺す方法です。
・高周波療法
電磁波の熱(電子レンジの原理)で癌細胞を殺す方法です。
・レーザー治療
レーザー光線で癌を焼いてしまう方法です。
B 少しでも進行した子宮頚癌は以下の外科手術で治療します。
・円錐切除術
癌のある場所を円錐状にくり抜く手術です。
・単純子宮全摘出術
円錐切除術では癌の取り残しがありそうな時は、この手術で子宮を摘出します。
・広汎子宮全摘出術
癌が広い範囲で広がった場合、子宮と膣の一部、さらに近くのリンパ節を摘出します。
・骨盤内臓全摘術
さらに癌の広がりがひどい時はこの術式によって、子宮・膣とともに下部結腸、直腸、膀胱をも取ってしまいます。
2 放射線療法
強いX線を使ってがん細胞を殺し、癌を小さくする治療です。放射線治療は体の外から行う外照射(WP照射)と、X線を出す物質(線源)を詰めたプラスチックの棒を腟内に入れてX線をあてる方法(腔内照射)があります。この治療は単独、または手術療法と組み合わせることで治癒率を高めます。
3 化学療法
化学療法とは抗癌剤を使って治療することです。外科療法や放射線療法と併用する場合があります。
どの治療法をみても、患者に負担がかかるのは明白です。進行が進むほど治療には時間とお金が必要になります。初期の段階で発見するためにも、定期的な検診が欠かせません。
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