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その下痢もしかすると潰瘍性大腸炎 [下痢の症状]
■ その下痢もしかすると潰瘍性大腸炎
暑さのピークが続いている、今の季節。冷たいものや刺激物をついとりすぎて、下痢をおこすこともしばしばです。下痢はありきたりの症状ですが、もしも2週間以上も続くようなら、「潰瘍(かいよう)性大腸炎」や「過敏性腸症候群」という病気の可能性があります
「おなかが弱いだけ」「そのうちに治るから」と自己判断は危険です。すこしでも気になる症状があるときは、早めに受診してみませんか?
・粘血便や下痢を繰り返している
潰瘍性大腸炎とは、、いったいどのような病気なのでしょうか?
「潰瘍性大腸炎」は大腸の粘膜に慢性の炎症が起こって、潰瘍や粘膜のただれ(びらん)ができる病気です。病変のできる場所は大腸に限定されてますが、症状の程度や炎症の広がり具合によって、3種類に分類されます。
大腸は水分やミネラルを吸収して、便をかたちづくる大切な場所です。潰瘍性大腸炎になってしまうと、まず最初に下痢の症状が表れます。血液や粘液のまじった粘血便が出たり、腹痛、発熱、倦怠感などがおこります。
どの症状も、珍しいものではありませんが、重症化すると日に10回以上もの、下痢や粘血便に悩まされることもあります。
潰瘍性大腸炎は、排便の回数などによって、軽症、中等症、重症に分けられます。
・排便回数と病気の度合い
1日4回以下 軽症
4回~6回位 中等症
1日6回以上 重症
もちろんこれは目安であり、他の症状と合わせて判断されるようになってます。昔は、欧米に多く日本では少ない病気といわれていましたが、現在の国内患者数は約18万人。年間1万人のペースで増え続けています。男女での差はないのですが、20代〜30代の比較的若い世代に多いという特徴があります。
■ 潰瘍性大腸炎の原因
患者数が増えるいっぽうで、正確な発症原因はまだわかっていません。そうしたことから厚生労働省による「特定疾患」に指定されている病気です。以前は細菌やウイルス、アレルギー、ストレスなどさまざまな説がありましたが、現在は次の3つに原因があるといわれてます
(1)遺伝的要素
(2)食べ物、化学物質、腸内細菌などの環境因子
(3)免疫異常
こうした複数の要因が重なり合うことで、発症するのではないかと考えられています。2週間以上続く下痢は、放置せず受診してください。
・治療について
原因が明確でないと言いましたが、治療法についてもいまだ根本的な方法が確立されてません。
そうはいっても、症状を抑える薬はいろいろと開発されているので、適切な治療を受ければ普通の生活を取り戻すことができます。
潰瘍性大腸炎は「活動期」と呼ばれる症状が強く出る時期と、「寛解期」という症状が落ち着く時期を繰り返します。寛解期の症状は軽いのですが油断は禁物です。医師の指示をしっかり守って服薬を続けることが、病気を悪化させないために大切なことです。