湿疹を招く顔ダニに対処するには

■　湿疹を招く顔ダニに対処するには


いまさら、美容を気にする年令ではありませんが、ニキビや肌荒れは気になるものです。
カサカサ肌はかゆくなるし、ニキビが出ればうっとおしい。

肌は体内の健康状態を語るので、悪くなるということは自分の不健康を突きつけられているのと同義語です。よくあるのは、食生活などの生活習慣や体質、ストレスや睡眠不足など、様々な要因が考えられます。

知っている知識でどうにかできるものもありますが、あまりにも意外すぎて、思考停止になる原因もあります。中でも注目を集めているのが、「顔ダニ」の存在です。


顔ダニは名前の通り、顔に寄生しているダニのこと。

「　顔に、ダニが住んでいる？　」

最初に知ったときは、そりゃあ驚きました。思わず顔をこすって、ダニの感触を探したものです。顔ダニは、誰の顔にもいるものなんですが、にわかには信じることができませんでした。

実はこの顔ダニ、ただの居候ではありません。適宜、人間の役にたっているんです。しかし、あまりに数が多すぎるとニキビや肌荒れの原因にもなってしまいます。



■　顔ダニとは？

顔ダニという名前は俗称です。正式名は「デモデクス・フォリキュロラム」といいまして、一般的に「ニキビダニ」と「コニキビダニ」と呼ばれる名前の２種類のダニが存在します。

ニキビダニ（コニキビダニ）は、人間を始めすべての哺乳類の皮膚にほぼ寄生しています。
90万人を対象にしたある調査では、成人のじつに97％に寄生していたといいます。最初に発見したのが誰なのか知りませんが、ほぼ確実に自分の顔にいるといえるダニです。

顔ダニ”と言われる理由は、多くのニキビダニが顔に住みついるから。人の顔には身体の中でも皮脂量が多いので、エサを求めて住み着いたらしいです。普段は毛根の中に住みついており、皮細胞や皮脂をエサにして生きてます。


顔ダニは、無闇に顔に住んでいるだけではありません。顔ダニが余分な皮脂を食べてくれる事で表皮を正常な状態に保ってくれています。仮に、顔ダニが一切顔からいなくなってしまうと、顔表面のバランスがおかしくなり、ニキビができやすくなったり、乾燥肌になりやすくなるといわれています。常在菌と一緒ですね。人間にとってのコバンザメみたいなものです。

しかし、疑問も残ります。
顔ダニは、増えても減ってもニキビや肌荒れになるの？……と。

顔ダニは皮脂を食べて肌を調整してくれるので、ある程度の数は皮膚にいた方が肌にも美容にも良いとされています。ただし、何ごともバランスが大切。数が増えても減っても問題がおこります。


　顔ダニの数が少なすぎる
　・・・皮脂量や老廃物が増えてバランスが崩れ、ニキビや肌荒れになりやすい。

　顔ダニの数が多すぎる
　・・・顔ダニの死骸や排泄物（フン）や死骸の量が増え、顔に残りやすくなり毛穴が詰まりやすくなるためニキビや肌荒れの原因になる。

きれいな肌を保つには、バランスのよい顔ダニの数が求められます。