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地震でないのに体が揺れる感覚 [めまい]
■ 体が揺れるようなへんな感覚
身体は動かないでじっと座っているときや、ただ横になっているとき、地震のように自分が揺れている感覚に陥ったことはないでしょうか?
じつはこれ、二つの可能性があります。
それは地震のトラウマ、そして目眩です。
・地震のトラウマ
個人的なことですが、昔、宮城県に大きな地震を体験したことがありました。東日本大震災ではなくその20年も古い話しです。そのとき私がいた場所は、左右をガラスに挟まれた家の縁側。地震の最中、がたがた・ぎしぎしというガラスの軋む音がいつまでも鳴り止まず、それ以来、静かな夜などガラスの揺れる音を聞くたびにカラダが揺れて地震だと飛び起きるクセがついてしまいました。
地震の多い昨今、トラウマを抱えている人は多いかと思います。今年も熊本地震がありましたしね。地震のときに一緒に起こっている潜在的記憶が刺激されると、身体が勝手に「地震だ」と反応してしまいます。下手な目覚まし時計より効果的で、どれほど熟睡していたとしてもばっちり目が覚め数秒後にはテレビや箪笥を抑えこむまでが、自動で行われます。症状が軽くなるまで10年以上かかり、音を無視できるようになったのは、仕事で耳鳴りがひどくなり僅かな音が聞えなくなったこの数年のことです。
心の奥に刻みつけられた恐怖なので、なかなか取り去ることは困難。俊敏なネコですら、少しの揺れを感じだだけで恐怖で動けなくなるほどのトラウマなのです。消えてしまうまでには相当の時間がかかります。本当の地震との区別がつきにくくなる意味でも厄介といえます。
・めまい
地震のトラウマがないのに、地震だと思い込む。家族や知り合いに「地震があったよね」と聞いてみても、何もなくて、テレビやネットで確認しても地震のニュースはなし。
こうした場合、その体が揺れていると感じる症状は、「めまい」が原因と考えられます。めまいの原因は、さまざまですが、しょちゅう続くと生活に支障がでます。
グラグラ揺れる症状は、ほんの数秒~数分続くことがあります。また、一度だけで治まるときもあれば、何日も続くときもあります。めまいの原因はさまざまなので、医者に診てもらっても、原因を特定するには、少しばかり時間がかかるかもしれません。
よくある目眩は貧血系。血流が悪かったり体内の鉄分が不足していることで、酸素がいきわたらず、めまいを引き起こすケースです。
なんども続くめまいの場合、なんらかの病気になっている可能性があります。場素は、脳か耳か鼻など。このどれかにまたは複数に疾患がないか調べる必要があります。どれでもないのから、心因性のものであることも考えられます。
・耳鼻科や脳神経
原因が耳鼻科的なものであれば、三半規管や副鼻腔の異常を検査します。蓄膿症になって副鼻腔に膿が溜まると、脳を圧迫して、めまいのような症状が現れることがあります。脳神経外科では、パーキンソン病にかかっていないか、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍ではないかを調べてもらいます。
・心因性
心因性。つまり精神的な原因が考えらるならば、心療内科で受診します。ウツ病の人は体が揺れというる症状が起こりやすいのですが、服薬などによってウツの症状が改善されれれば、揺れる症状は治まってきます。
ただし、原因がストレスなどであり、とくになんの治療もうけていないと、そのまま症状がなかなか治まらないときもあります。ストレスは「疲れてるかな」と思っていても、なかなか病院へいくまでには至らないものですから。
・更年期障害?
女性の場合、更年期障害などのように、ホルモンバランスの乱れによってめまいをおこしていることも考えられます。耳鼻科、脳神経外科で異常がなければ、婦人科、または更年期専門外来へも掛かるようにしましょう。最近は男性の更年期障害も注目されています。科が限定されるクリニックよりもすべてが揃っている総合病院は行くほうがいいかもしれません。
■ 原因となっている症状を抑える必要がある
地震のように揺れる感覚を抑えるには、抗めまい薬、漢方薬などの服薬があります。市販薬にも似たような薬が手に入ります。とはいえそれは症状を一時的に抑えるだけであって、めまいを引き起こしている病気そのものに効果があるわけではありません。
めまいは元々原因がわかりにくい病気です。さまざまな科に赴いて検査をしなければいけないので、時間がかかってしまうときがあります。でも途中で投げ出したり、我慢するのはやめてください。とくに、脳に異常がある場合は、重症である可能性もあります。最後まできちんと原因を探るようにして下さい。
主に、耳に異常があるときは、めまいに加えて、耳鳴りや難聴などの症状が現れることがあります。
主に、脳に異常があるときは、手足の痺れや麻痺、ろれつが回らない、吐き気といった症状が出ることがあります。
こうしたことを踏まえて、他の症状がないかも確かめて、最初にどの科へ行くべきかを判断して、できる限り早く受診するようにしましょう。
■ ストレスは溜めずに発散
めまいの原因が心因性のものであってもなくても、ストレスは万病の元と言われています。ストレスを溜めない、小出しに発散させることもめまい対策には大切となってきます。
めまいを感じているのに無理をして動いたり、通院しないで我慢を重ねてしまうと、かえって悪化してしまうこともあります。ほんの数秒のめまいであっても、すぐに横になって体を休めるようにしましょう。
その際、暇だからとスマホなどをいじるのは危険。視覚から入る刺激を遮断することが大切です。後で、寝起きにめまいを引き起こすかもしれませんので、体を起こすときはゆっくりの動作で行いましょう。
病院へ通うときは、なるべく車の運転は避けていきましょう。その際はできれば誰かに付き添ってもらうようすると、万が一途中でめまいが起こったとしても安心です。決して一人で頑張ったりしないで、家族や、周囲の人に協力してもらいましょう。