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「つわり」の苦しみが流産を防いでいる? [新着情報]
■ 「つわり」の苦しみが流産を防いでいる?
ツラい「つわり」。
妊婦の8割以上が経験すると言われますが、不安になる女性も多いはず。
「こんなに苦しくて、お腹の赤ちゃんがどうにかなってしまうかも?」
しかし、その心配はいりません。つわりは赤ちゃんのためにあるのです。つわりには流産を防ぐ効果があることが米国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)の研究でわかり発表されました。つわりを経験する妊婦は、経験しない妊婦に比べて、流産のリスクが50~75%も減るのだというのです。
米国立衛生研究所(NIH)が発表した資料によるれば、研究の対象者は797人の妊婦です。全員が流産を過去に1~2回経験している女性であり、みんなが流産防止の薬物療法である低用量アスピリン服用治療を受けていました。対象者には、妊娠初期から36週目まで日記をつけてもらい、その間におこる吐き気や嘔吐(おうと)などつわりの症状を記録てもらったそうです。
・ 結果
57.3% 「吐き気」の軽いつわり
26.6% 「吐き気と嘔吐」の重いつわり
16.1% つわり無し
被験者797人のうち188人(23.6%)が流産したのですが、つわりの症状が重い人ほど流産のリスクが少なく、つわりを経験した人は、しなかった人に比べると、流産のリスクが50~75%低いという傾向がでました。
つわりは、昔から、健康的な妊娠の証拠であると一般的には言われてきました。しかし、あくまでも経験則に過ぎず、科学的証拠はあまりありませんでした。その研究の大半も、つわり経験の回想に頼っているものでした。今回は、日記の記述と妊娠症状の変化を分析しています。つわりが流産リスクの回避に結びついている最強の証拠を得ることができたわけです
ただし、関係についてはわかったものの、つわりがどうやって流産を防いでいるのかという、母体のメカニズムを明らかにされてません。専門家の推測としては、つわりの吐き気で女性の食事量が減り、それによって胎児が毒素にさらされるリスクが減少。健全な妊娠が促される可能性があるといいますが、検証はできてません。
「吐き気によって、胎児に悪い食べ物を避けている」
この考え方は、最近、欧米に広まっている「ダーウィン医学」にもとづいています。
従来、医学では「無病息災」の健康体が望ましいという考えから、発病すると症状を緩和する治療を行なってきた。しかし、ダーウィン医学では、病気も人間が長い進化の過程で獲得した「体質」だから、体にとってマイナス面だけではなく、何かプラス面があるはずだと考えます。
その延長線で、「つわりはお産の進化の歴史で獲得した症状なので、何か意味がある」と考えるのです。妊婦を苦しめる役割しかないのであれば、この世に人類は残っていないというわけです。
その「つわりのメリット」については、以下の考えがあります。
「難産を乗り越え、安全な出産の確率を増やすために進化した性質の1つがつわりだ。つわりは妊婦が妊娠初期に特定の食べ物やニオイに対して吐き気を感じる症状だ。実は、つわりを引き起こす食物の中には、胎児の奇形の原因となる可能性を持った物質が多く含まれている。つわりがひどい期間は、胎児に奇形が発生しやすい妊娠3か月頃と重なる。つわりが妊婦を、胎児にとって一番危険な時期に、原因物質から遠ざけてくれているわけだ」
実際、つわりがひどい母親の子は知能指数が高いようです。つわりの利点は、流産の減少だけではなく、早産や先天的な障害を持つ子の出産をも減らし、さらに生まれた子の1Q(知能指数)まで高めるという研究もあるくらいです。
つわりは、赤ちゃんが元気な証拠だと言われてきましたが、昔の人のあてずっぽうというわけではなかったようです。健康な子、頭の良い子が生まれてくるなら、苦しんで生む甲斐があるというものです。
ツラい「つわり」。
妊婦の8割以上が経験すると言われますが、不安になる女性も多いはず。
「こんなに苦しくて、お腹の赤ちゃんがどうにかなってしまうかも?」
しかし、その心配はいりません。つわりは赤ちゃんのためにあるのです。つわりには流産を防ぐ効果があることが米国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)の研究でわかり発表されました。つわりを経験する妊婦は、経験しない妊婦に比べて、流産のリスクが50~75%も減るのだというのです。
米国立衛生研究所(NIH)が発表した資料によるれば、研究の対象者は797人の妊婦です。全員が流産を過去に1~2回経験している女性であり、みんなが流産防止の薬物療法である低用量アスピリン服用治療を受けていました。対象者には、妊娠初期から36週目まで日記をつけてもらい、その間におこる吐き気や嘔吐(おうと)などつわりの症状を記録てもらったそうです。
・ 結果
57.3% 「吐き気」の軽いつわり
26.6% 「吐き気と嘔吐」の重いつわり
16.1% つわり無し
被験者797人のうち188人(23.6%)が流産したのですが、つわりの症状が重い人ほど流産のリスクが少なく、つわりを経験した人は、しなかった人に比べると、流産のリスクが50~75%低いという傾向がでました。
つわりは、昔から、健康的な妊娠の証拠であると一般的には言われてきました。しかし、あくまでも経験則に過ぎず、科学的証拠はあまりありませんでした。その研究の大半も、つわり経験の回想に頼っているものでした。今回は、日記の記述と妊娠症状の変化を分析しています。つわりが流産リスクの回避に結びついている最強の証拠を得ることができたわけです
ただし、関係についてはわかったものの、つわりがどうやって流産を防いでいるのかという、母体のメカニズムを明らかにされてません。専門家の推測としては、つわりの吐き気で女性の食事量が減り、それによって胎児が毒素にさらされるリスクが減少。健全な妊娠が促される可能性があるといいますが、検証はできてません。
「吐き気によって、胎児に悪い食べ物を避けている」
この考え方は、最近、欧米に広まっている「ダーウィン医学」にもとづいています。
従来、医学では「無病息災」の健康体が望ましいという考えから、発病すると症状を緩和する治療を行なってきた。しかし、ダーウィン医学では、病気も人間が長い進化の過程で獲得した「体質」だから、体にとってマイナス面だけではなく、何かプラス面があるはずだと考えます。
その延長線で、「つわりはお産の進化の歴史で獲得した症状なので、何か意味がある」と考えるのです。妊婦を苦しめる役割しかないのであれば、この世に人類は残っていないというわけです。
その「つわりのメリット」については、以下の考えがあります。
「難産を乗り越え、安全な出産の確率を増やすために進化した性質の1つがつわりだ。つわりは妊婦が妊娠初期に特定の食べ物やニオイに対して吐き気を感じる症状だ。実は、つわりを引き起こす食物の中には、胎児の奇形の原因となる可能性を持った物質が多く含まれている。つわりがひどい期間は、胎児に奇形が発生しやすい妊娠3か月頃と重なる。つわりが妊婦を、胎児にとって一番危険な時期に、原因物質から遠ざけてくれているわけだ」
実際、つわりがひどい母親の子は知能指数が高いようです。つわりの利点は、流産の減少だけではなく、早産や先天的な障害を持つ子の出産をも減らし、さらに生まれた子の1Q(知能指数)まで高めるという研究もあるくらいです。
つわりは、赤ちゃんが元気な証拠だと言われてきましたが、昔の人のあてずっぽうというわけではなかったようです。健康な子、頭の良い子が生まれてくるなら、苦しんで生む甲斐があるというものです。